ニュース
女子GKキャンプ、J-STEPでの3日間の活動が終了
2019年11月18日
J-STEP(静岡県静岡市)で行われた女子GKキャンプは、連日晴天に恵まれました。初日は緊張した様子の選手たちも、3日目ではすっかり賑やかになり、トレーニング中も積極的なコミュニケーションが見られました。
2日目の16日(土)は、午前と午後の2回、トレーニングを実施。午前のトレーニングではシュートストップをテーマに、午後のトレーニングではブレイクアウェイを主なテーマとして取り組みました。夜のミーティングでは2つのグループに別れて、実際の試合映像を見ながら、GKの動きを学びました。
最終日となった17日(日)は、クロスをテーマとしたトレーニングに取り組みました。年間4回の女子GKキャンプは、これで今年度の活動が終了となります。3日間という短い期間でしたが、同じ時間を共に過ごした仲間であり、ライバルでもある22名の選手たちは、ともに取り組んだトレーニング、プログラム、ピッチ外での充実した時間を通して、ひと回り成長した姿を見せました。そして、今回学んだことや感じたことをそれぞれのチームに持ち帰り、また再会することを約束し合いました。
コーチ・選手コメント
轟奈都子 ナショナルトレセンコーチ
今回は中学生年代のGK選手22名を招集し、3日間のトレーニングキャンプを行いました。最初のミーティングでオンザピッチ・オフザピッチ両面において「ミスを恐れず積極的にトライすること」と「女子GKキャンプに選ばれた選手として自覚と責任を持って行動すること」を確認し、活動をスタートしました。9月のトレーニングキャンプから継続して参加する選手や今回初めてトレーニングキャンプに参加する選手もいましたが、どの選手もオンザピッチ・オフザピッチ両面で非常に積極的に取り組み、トライ&エラーを繰り返しながら3日間のなかでも選手たちの成長を感じることができました。トレーニングやミーティングを通して、選手たちは攻撃参加時のコントロールやパスの質、攻撃の優先順位を意識したなかでの状況に応じた的確な判断の重要性や味方と連係してゴールを守る・ボールを奪う・ゴールを奪うためのコミュニケーションの大切さ、様々なテクニックの理解を深めることができたのではないかと感じています。また、初日の夜のミーティングではU-19女子日本代表のGKコーチである西入俊浩コーチから先日行われたAFC U-19女子選手権の様子やGK選手の様子を含めた貴重な話をしていただき、選手たちにとっても非常に有意義な時間になったと思います。選手たちには今回のキャンプで学んだこと・気づいたことを今後の成長につなげていけるよう今後も強い意志と高い意識を持って取り組み続けてもらいたいと願っています。また、今回のキャンプで感じられた成果・課題を今後の女子GK育成事業で活かしていきたいと思います。
選手を派遣していただいた各チームの関係者の皆さま、素晴らしい環境を提供してくださったJ-STEPの関係者の皆さま、今回のキャンプに対しご理解・ご協力いただき本当にありがとうございました。
遠藤花恋 選手(アルビレックス新潟レディースU-15)
今回のキャンプでは、積極的にチャレンジすることを目標に取り組みました。実際に1対1の局面ではアプローチをし、ブロッキングかフロントダイビングを成功させることができました。しかし、クロスではもっと広い守備範囲でチャンレジできたら良かったです。日頃の練習からミスを恐れずプレーしていきたいと思いました。2日目の夜のレクチャーでは、特に「構える」と「構えている」という少しの違いがプレーに繋がるということが印象に残っています。実際のプレー映像を見て、ボールを待ち構えていれば、少しの隙を狙って強く奪いに行けることが分かりました。ゴールキーパーはオンザピッチだけでなく、オフザピッチでもリーダーシップを発揮しなければいけません。チームを引っ張り、頼られる存在になれるよう、精一杯頑張ります。
長井ほのか 選手(FCヴィトーリア)
女子GKキャンプに参加して、私はGKの役割やGKに必要なことを改めて学びました。一つ一つのプレーを丁寧に確実に行うことが大切で、もしミスやアクシデントが起きても諦めず、そのままにしないで一つ一つのプレーを積み重ねることが大切だと感じました。そしてボールがどこにあっても関わり続けるという事を試合で発揮できるように、日々のトレーニングから試合のことを考えながらトライしようと思いました。ミーティングでは、映像を見たり、コーチからたくさんの話しを聞きました。なでしこジャパンや年上の選手たちと同じトレーニングや課題があったので、今からミスを恐れずに積極的にトライして、ミスをした部分は改善して、目標へ向けて頑張っていこうと思います。
唐沢鈴緒 選手(Alla vita sport群馬)
女子GKキャンプに参加して、「良い準備」が大切だと感じました。シュートストップの映像を見たとき、選手達はポジション修正を素早くしていました。「素早い準備」「良い準備」をすることで、良いプレーにつながっていると思いました。私は、その「良い準備」を意識してトレーニグを行いました。少しのずれでピンチになってしまうこともあったので、一つ一つ細かな部分まで意識しました。良い準備以外にも、指示出しなどたくさんの課題があるので、トレーニングのためのトレーニングにならないで、試合のためのトレーニングになるようにチームに帰ってからもこのGKキャンプで学んだことを忘れず、日々練習しチームに貢献できる選手になれるよう頑張りたいと思います。
スケジュール
11月15日(金) | PM | トレーニング | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
11月16日(土) | AM/PM | トレーニング | ||||||
11月17日(日) | AM | トレーニング |
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
女子GKキャンプとは
将来のなでしこジャパンのゴールキーパー(GK)を発掘・育成するプロジェクト。
日本女子サッカーの強化・育成の鍵であるU-15(中学生)年代前後の選手を「強化」「育成」「普及」の観点から選出し、継続したトレーニングを行う。