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今年最後のJFAビーチサッカー巡回クリニックを熊本県で開催
2019年12月11日
11月30日(土)、12月1日(日)の2日間、熊本県菊陽町のビーチスポーツ施設「エボレパーク」において、今年最後のJFAビーチサッカー巡回クリニックを実施しました。エボレパークは今年8月に完成した施設で、熊本空港から車で約3分の場所にあります。施設は高台にあるため開放感に溢れており、砂浜の砂を運び込んだ九州地域で唯一のナイター照明付きビーチスポーツ施設です。
クリニック1日目は、地元少年団でプレーする小学校高学年の約20人が集まりました。
クリニックは今年日本で開催されたラグビーワールドカップにちなみ、タッチラグビーでのウォーキングアップからスタート。その後グループに分かれ、ボールを使ったリレー形式のゲームで心と身体を暖めていきました。
そして、「スコップ」などビーチサッカーの特有の技術についてのトレーニングに移り、スコップからのパス、パスを受けてからのリフティング、ボールコントロールと徐々に難度を高めていきました。スコップからのパスでは、「受け手のことも考えて丁寧に正確に」と松岡翔太インストラクターから繰り返し指導がありました。次に全員でオーバーヘッドキックにチャレンジしましたが、坂田淳インストラクターによる豪快なデモンストレーションには大きな歓声が上がりました。
その後は再びグループに分かれて試合を行い、トレーニングの成果を試しながら楽しくプレーしました。
最後にFIFAビーチサッカーワールドカップを戦うビーチサッカー日本代表に向けて、開催地パラグアイに届くよう参加者全員で元気いっぱいのエールを送り、クリニック1日目を終了しました。
クリニック2日目は、午前中に地元クラブに所属する約20人の小中学生を対象にクリニックを行いました。小学生低学年から中学生までの幅広い層でのクリニックとなり、アイスブレイクとしてビブスを利用したしっぽ取りゲームで交流をしました。その後、坂田インストラクターが小学校低学年、松岡インストラクターが小学校高学年~中学生を指導し、それぞれのグループに分かれてビーチサッカーの楽しさの醍醐味であるオーバーヘッドキックにチャレンジ。参加者はワールドカップ出場選手のように華麗なキックを試みますが、なかなかうまくはいきません。参加者は改めてワールドカップ出場選手の技術の高さを知り、日々のトレーニングがいかに大切かを実感していました。
最後に、年齢グループごとにチーム編成し、「講師チーム」とゲームで対戦。ビーチサッカーの楽しさを参加者全員で共有し、クリニックを締めくくりました。
インストラクターコメント
坂田淳 インストラクター(アヴェルダージ熊本BS)
今年度、初めての九州地域での開催となりました。地元熊本で開催ということもあり、喜びと責任を感じながらの取り組みができました。ワールドカップ期間で開催されたこともあり、参加した子ども達から、ニュースでビーチサッカーの試合を観た!オーバーヘッドカッコいい!などの声も多く出ていました。クリニック中オーバーヘッドの練習で、目を輝かせながらプレーする姿がとても印象的でした。このビーチサッカー熱を、引き続き継続してたくさんの人に届けること、そして、このような取り組みを軸に広げていくことが大切だと改めて感じることができました。
松岡翔太 インストラクター(アヴェルダージ熊本BS)
地元でもある熊本の子ども達にビーチサッカーの楽しさを伝えられることができ、感慨深い2日間になりました。ビーチサッカーワールドカップ期間中ということで、子ども達がワールドカップのニュースなどをテレビで見ていてくれたり、それによって興味を持ってる子も増えているなと感じています。普及や強化、これからやならければならないことはさらに多くなっていくとは思いますが、1歩ずつ積み重ねてより多くの方々にビーチサッカー楽しさを伝えていければと思います。
参加者コメント
久富文暁 選手(エンフレンテ熊本)
ビーチサッカーは経験したことがありますが、砂の上では蹴るタイミングが難しく、足が痛くなることもありました。今日は、松岡コーチ、坂田コーチが楽しく教えてくれて、砂にも慣れて最後のゲームでは得点を挙げることもできました。オーバーヘッドキックは、まだ少し難しいけれど、練習してうまくなりたいです。クリニックはとても楽しかったです。
島﨑蒼輝 選手(太陽スポーツ)
今行われているワールドカップでも多くの選手がオーバーヘッドキックをしているのを見て、実際に自分もオーバヘッドキックをしてみたいと思っていました。とても難しかったですが、挑戦することが楽しく、練習してもっとうまくなりたいと思いました。また、普段のサッカーでもループでパスをつなぐことが活かせると感じました。ビーチサッカークリニックはとても楽しかったです。