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アカデミー熊本宇城 「凡事徹底」〜アカデミー生活における運営委員会の役割〜 スタッフ通信Vol.9
2019年12月12日
今回スタッフ通信を担当する小川です。現在9期生(中学3年生)を担当しています。
今年度49名のアカデミー生が在籍しているJFAアカデミー熊本宇城は、ロジング形式+週末帰省型となっており、平日は全員がアカデミー施設に寄宿してアカデミー活動、週末は帰省して所属クラブの活動に参加して、日曜日の夜にアカデミーに帰寮します。そのためアカデミー生の活動場所は「アカデミー」「学校」「所属クラブ」そして「自宅」の4箇所があり、それぞれの場所でアカデミー生は先頭に立ち、フィロソフィーを体現することが求められます。
49人が寝食を共にする寮生活を行っているので、アカデミー生が主体となって、アカデミー生活をより良くするために中心的な役目を担う「運営委員会」があります。今回はこの運営委員会がどのような活動を行なっているのかを紹介します。
運営委員会のメンバー
運営委員会は3年生から3名、2年生と1年生から2名ずつ選出され、計7名で構成されます。任期は約6ヶ月で卒校までにほぼ全員が1度は運営委員として活動することになります。
11月には下半期の運営委員会が発足し、活動目標を「凡事徹底し、協力し合えるアカデミーにする」ことに設定しました。
様々な行事の企画、実行
運営委員会の活動の一つに行事の企画、実行があります。アカデミー生の誕生日を祝う誕生会や学校が振替休日の日に行うゴミ拾い、スタッフや選手間の交流を図るミニゲーム大会などがそれに当たります(各行事の詳細はダイアリーを御覧ください)。
行事を企画して実行するだけではなく、良かった点や改善点を全員で振り返り、そこで出た意見を次回の行事に生かす作業を繰り返します。うまくいかないこともたくさんありますが、常に物事を振り返り改善する意識を持つことで、少しずつ物事が良くなっていくことを実体験で学んでいきます。
アカデミー生活の改善
アカデミー生活では限りある時間を効率的に使いながら、自分を高めるための時間を生み出すことが大切となります。自分の課題や長所に向き合い、その改善やより向上させるための時間をいかにして作り出していくのか。これは個々の努力はもちろんですが、アカデミー生全員で取り組む必要があります。そこで運営委員会を中心に様々なアイデアを出し合い、アカデミー生活の時間をマネジメントしていくことになります。例えば洗濯物をいつ、どのように洗って干すのか、登校時間や消灯時間を守るためにはどうしたらいいのかを考え、改善点が見つかれば「とりあえずやってみよう!」の精神で全体に投げかけて行動しています。改善の目的が自分たち本位にならないように運営委員会と私たちスタッフでディスカッションを行いながら、彼ら自身のアイデア、取り組みが適切なのか繰り返し検証し、より良いものを模索する毎日です。
リーダーとして先頭に立つ存在に
このように運営委員会はアカデミーの自治を担い、アカデミーの歴史を受け継いでいきながら彼ら自身の手でより良い習慣を身につけることに力を注いでいます。
今回の運営委員会は「凡事徹底」を活動の目標に掲げました。特別なことをやるのではなく、日々の生活の中で当たり前のことを彼ら自身が責任を持って果たし、アカデミー生に自律を促すためのリーダーとしての行動が求められます。この活動を通して日常からリーダーとしての自覚、言動、行動力を身につけることが彼ら自身の成長につながり、財産になるはずです。
JFAアカデミー熊本宇城では今後もサッカー選手としての可能性を広げるだけではなく、自らの意思でリーダーとして先頭に立ち、社会に貢献できる人材の育成を目指していきたいと思います。
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