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JFAフィジカルフィットネスプロジェクト ~ オンラインセミナー「育成年代選手のための熱中症対策」を開催
2020年07月20日
JFAフィジカルフィトネスプロジェクトでは7月13日(月)、「育成年代選手のための熱中症対策」というテーマで熱中症対策の情報提供を目的としたオンラインセミナーを実施し、チーム関係者等約200人が参加しました。
研修会では、まずJFAフィジカルフィットネスプロジェクトメンバーの中村大輔さんが熱中症に関する情報を、小粥智浩さんが熱中症対策における実践例について説明しました。その後、参加者からの質問を受け付け、菅野淳 フィジカルフィットネスプロジェクトリーダーと中村、小粥の両講師の3名がそれぞれの知見や日本代表チームでの実践例などを交えて回答し、意見交換をしました。
特に今年は、長期間の活動自粛期間により、これまで以上に選手の熱中症のリスクが高まっていると考えられます。梅雨明けによる気温上昇への身体への適応状況が例年とは異なるため、熱中症対策へのさらなる配慮が求められています。
講師コメント
中村大輔 JFAフィジカルフィットネスプロジェクト/株式会社ウェザーニューズ
今回のセミナーでは、熱中症対策の重要性をどのようにして理解してもらうか、ということに焦点をあてて構成を考え、気象の側面と共済給付金の支給件数、また、運動前の脱水状態など具体的な事例(研究報告)による数値(エビデンス)を基にして情報提供を行いました。
これは、熱中症発生リスクが高まると考えられている今年の夏を迎えるにあたり、少しでも熱中症の危険性やそのリスクマネジメントの必要性を、指導者のみなさまに理解してもらうことが必要だと考えたらからです。
今回の感想やご意見を通して、改めて実際にサッカーの指導に当たられているみなさまに、科学的に裏付けられたエビデンス(もちろんそれがすべてではありませんが)を提供することの重要性を感じました。今後もこのような機会を通して、みなさんと意見交換・情報交換ができる機会が増えればと思います。
小粥智浩 JFAフィジカルフィットネスプロジェクト
今回のセミナーでは、非常に多くの方々に参加いただきありがとうございました。
また、とても多くのご質問もいただき、みなさまの関心の高さも再認識しました。
今年は特に活動自粛後の夏のシーズンとなり、熱中症対策が例年以上に配慮が必要になります。
科学的なエビデンスに加え、実践例に関しても説明させていただきましたが、今後もみなさまと情報交換をしながら、選手が思い切ってサッカーに取り組めるよう、少しでも安全安心な環境をみなさまと一緒に整えていければ思っております。
参加者コメント
参加者コメント
熱中症ゼロに向けてみんなで取組む姿勢がよかった。短時間の中、コンパクトに焦点が絞ってあったこと、また、実践例もありとても参考になった。活動自粛明けの今夏は、子どもたちの体力が例年と比べとても落ちているので、コロナ対策と熱中症対策はとても重要であり、その意味において今回のセミナーはとても参考になった。
参加者コメント
JFAフィジカルフィットネスプロジェクトが適切なタイミングで、今回のように情報を発信してくださることは、選手やコーチにとても有益です。今後も同様にトレーニングメニューやチームモデルなどの作成に有用な情報を発信いただきたいと思います。
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