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世界一のGKになることを目指す、充実の内容となったJFA ナショナルGKキャンプが無事終了
2021年09月27日
9月24日(金)より福島県のJヴィレッジでスタートしていた、今年度初めてのナショナルGKキャンプが3日間の活動を終えました。
このキャンプは、育成におけるポジション別指導・強化というテーマのもと、将来の日本代表GK、世界基準のGKの育成を目的とし、年に3回実施を予定していましたが、新型コロナウイルスの影響で今回が今年度初めての実施となりました。
トレーニングは、U-13、U-14それぞれカテゴリーごとに分かれて行い、基本的に選手3~4人に対して、GKコーチが1名つき個別性を重視した体制で行われました。
トレーニングは、常にゲームの場面を想定しながら、「ゲーム内の状況で必要なGKとしてのテクニック」を身につけ実行することを目的に実施されました。選手たちは、コーチたちの指導を真剣にききながらトレーニングに取り組んでくれました。
さらにアンダーカテゴリーの日本代表チームでコンディショニングコーチを務める小粥 智浩氏も帯同し、フィジカル測定、ムーブメントプレパレーションの指導なども実施し、選手たちもフィジカルの重要性を認識していました。
カテゴリー別ミーティングでは、このキャンプで取り組んだ自分たちのトレーニング映像から自分自身のプレーを見て、何が課題なのか、正しいテクニックを習得するためにはどうしたら良いのか、ひとつひとつ振り返りました。選手からも、もっと自身の映像がみたいというリクエストがあるなど、非常に積極的に学ぶ姿勢を見せてくれました。
そして最終日、トレーニングの最後に行ったゲームでは、攻守におけるゴールキーパーの役割を意識しながら、このキャンプで学んだテクニックを発揮してくれました。
キャンプの締めくくりとなるクロージングでは、選手は、参加したすべてのスタッフから、それぞれの専門分野からのコメントや、GKプロジェクト プロジェクトリーダーの川俣則幸コーチから熱いメッセージが送られました。今回それぞれがキャンプの中で気付いたストロングは更に伸ばし、課題に関しては克服に取り組むことが宿題として投げかけられました。また、キャンプへの参加者として、自分が得たモノを、自チーム、そしてチームメイトに還元してほしいと伝えられ、モチベーションも高く、所属先のチームに戻っていきました。
また、オランダに在住のフランス・フック(Frans Hoek)氏は、新型コロナウイルスによる渡航規制のため、来日はかないませんでしたが、ビデオメッセージ、そしてコーチ陣への事前のアドバイスなどで本キャンプのサポートを頂きました。
監督コメント
川俣則幸 JFAコーチ
新型コロナウイルスにより、サッカー活動が制限されている中、今回のキャンプに20名の選手を招集し、彼らの成長の為に13名のスタッフで支える事が出来たことに、まず感謝を申し上げます。また参加してくれた選手達、選手の所属先の学校、チーム、保護者の皆様、そして指導者の皆様にも感謝を申し上げます。世界一のGKになるためには、どんな事が必要なのか。特に、そこで求められるテクニックとはどんなモノなのか、映像やコーチのデモンストレーションでイメージを掴んだ選手達が自主的に取り組む。また夜のミーティングで映像を確認しながらそのフィードバックを受けることで、更に何をどの様にすればより効果的なテクニックを発揮することが出来るのかを、選手自らが考え、次のトレーニングに活かしていく。このサイクルを継続することにより、選手達は3日間という短い時間ではありましたが、変化し、成長していく姿を見せてくれました。キャンプの中で掴んだ自分の良いところは更に伸ばし、課題を改善する為には、所属チームに戻って日常でもその取り組みを継続することが必要です。彼らが持って帰った宿題を、次の機会までによりよいモノにしてくれていることに期待したいと思います。本来ならば年間に3回行われる予定であったキャンプは、こうした変化を追いかけたり、あるいは更に伸びてきた選手に新しく招集する場として活用される予定でした。今年はもう一回、11月に予定しています。次のキャンプで、成長した姿を見られること、あるいは新たなタレントに出会うことを楽しみにしたいと思います。最後に、素晴らしい環境を用意して頂いたJヴィレッジの皆さんにも感謝を申し上げます。
選手コメント
ノグチピント天飛 選手(柏レイソル U-15)
まず、新型コロナウイルスという感染症で様々な意見がある中で、このような場を与えられたこと、そしてJヴィレッジという施設で豪華でバランスのとれた食事や宿泊施設が用意されたこと、経験豊富で目指しているところの厳しさを知っているコーチに恵まれたことに感謝しています。
僕は初めてのナショナルGKキャンプの参加でした。
初めてでしたが、積極的に行動し、3日間を通して意欲的に情報や自分の欠点を探ろうと努力することが出来たと思います。このキャンプを通じて、ゴールキーパーの基礎中の基礎を上達することが出来たと思います。
また今回の練習の中で徹底して基礎をトレーニングすることで、正しいテクニックを学ぶことが出来、苦手なクロスを自信のあるプレーに変えることができました。
また、上達することができたのはレベルの高い仲間、同時にライバルと一緒に練習できたこと、またレベルの高いコーチ陣と練習できたことがとても大きかったと思います。
このとても身になる経験を忘れずに毎日の練習をもっともっと質の高いものにしてチーム全体を良い方向にいい刺激を与えられるように頑張っていきたいです。
山岸克斗 選手(横浜FC U-15)
まずは、このコロナ禍の中でナショナルGKキャンプを開催していただき、感謝しています。
全国からレベルの高いゴールキーパーが集まり、共にプレーすることで、良い緊張感の中で練習できて楽しかったですし、とても刺激的でした。
今回のキャンプでこの年代でのゴールキーパーに必要とされるものを示してもらったので、今後、より積極的に意識して取り組んでいきたいと思います。
練習の中で、コーチに「自分の限界を知るために、もっとチャレンジしよう!」とアドバイスされたことで積極的にプレーできたので、チームに戻っても継続していきたいと思います。
最後に、JFAの目標である『2050年までにワールドカップ優勝』に貢献できる選手になるために頑張りたいと思います。
田平悠斗 選手(レノファ山口U-15)
まず初めに、このキャンプを開いて下さったJFAの方々、キャンプに行かせてくれた保護者、チームの監督、コーチ、学校の先生方に感謝し、このキャンプで得た経験を糧にし、これからの生活や、サッカー人生に活かしていきたいと思います。
プレーの面では、ゴールキーパーのベースとなる、キャッチングやローリングダウンなどの基礎的な動きでも、全国の仲間と比べてみると、自分は予備動作が多かったり、1回で掴めなかったりと課題が残りました。しかし、自分では気付かない癖になってしまっていることを、コーチがどうしていけないのか、どうしたらもっと良くなるのかなど、理由を含めて指導してくれたので、自分でも納得し、改善に励むことが出来ました。
ここで自分のモチベーションや、プレーの質を下げることなく、チームに帰った後は自分を起点とし、チームのレベル、雰囲気を上げられるよう、1回1回の練習に集中して取り組みたいと思います。
最後に、このキャンプに関わってくれた全ての方々に感謝し、これからも成長していけるよう努力したいと思います。本当にありがとうございました。
スケジュール
9月24日(金) | PM | トレーニング |
---|---|---|
9月25日(土) | AM/PM | トレーニング |
9月26日(日) | AM | トレーニング |
※全選手・スタッフは集合時にSmartAmp法検査で陰性を確認したうえで活動します。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候などにより急きょ変更する場合があります。
※今回のナショナルGKキャンプは、2021年度に3回予定されていたキャンプの第2回となります。第1回は、新型コロナウイルス拡大の影響により中止となりました。