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言語技術 ~JFAアカデミー福島男子(EAST) スタッフ通信Vol.2
2021年10月13日
JFAアカデミーでは「常にどんな時でも(日本でも海外でも)ポジティブな態度で何事にも臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間の育成」というフィロソフィーを掲げ、真のエリートを目指して日々活動しています。
JFAアカデミースタッフ通信では選手たちの日常の様子や、日々の活動を詳しくお伝えしています。今回JFAアカデミー福島男子(EAST)のレポートを担当するのは佐藤令治コーチです。
言語技術
JFAアカデミー福島コーチの佐藤令治です。今回はプログラムの一環として行っている言語技術についてご紹介します。
言語技術とは言葉を使って物事を分析、判断、実行することや、相手にわかりやすく説明するためなどに用いられる考え方や技術です。具体的には大きな情報から小さな情報へと順序立てて説明する方法や、結論から伝えて後にその理由を述べる方法などが挙げられます。
私たちは考えて実行するスピードを高めるためのプログラムとして言語技術の授業を取り入れています。サッカーは刻一刻と状況が変化していくスポーツです。その中で次に何をしなければいけないか、それはなぜかを考え続け実行に移さなければなりません。
取り組み
月に一度先生にお越しいただき、問答や分析、書いたことの発表を通して、考える力を高める授業を行っています。また授業だけではなく、普段の寮生活やピッチ上での働きかけの中でも5W1Hを活用して発問し、選手自身の考えを引き出し、考える習慣を身に付けられるように働きかけています。また月に一度の授業とは別に、週に一度授業のおさらいをしたり、考え方をプレーに反映させられるような取り組みをしたりしています。
絵の分析の応用
ここでは言語技術をプレーに近づける取り組みについてご紹介します。
先生の授業で習った絵の分析をプレーの分析に応用しています。具体的にはキックフォームの静止画を使い、どこへどういったボールが蹴られそうか分析し各々の意見を出して議論します。軸足の向きや軸足の踏み込み具合がどうか、ボールのどこを蹴っているかなどに着目し、それを証拠にどこへどういったボールが蹴られるか、自らの解釈を言語化していきます。
議論の中では見えるけれど見ていないものが多く、また証拠が不十分であったり結論が定まらなかったりすることがありました。それでも回数を重ねるごとに画像から多くの情報を取り入れ、必要な情報を取捨選択し、自らの結論の証拠としていけるようになりました。また画像を見てから言語化するまでのスピードも速くなっていきました。
観ながら・考えながら・動きながらプレーする
このように授業や普段の生活、ピッチ内の働きかけを通して、観て、分析して、判断して実行できる力を養っています。サッカーの試合中ではスペースや時間が制限されるためより素早く観て判断し、実行しなければいけません。その中でも言葉を使って考え、プレーできる選手になれるよう取り組んでいきます。
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