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今年度初めてとなるJFAフットサルGKキャンプ2022が終了

2022年07月25日

今年度初めてとなるJFAフットサルGKキャンプ2022が終了

将来のフットサル日本代表ゴールキーパー(GK)を育成・強化することを目的に、今年で5年目の実施を迎えるフットサルGKキャンプ。2022年度の第1回は7月23日(土)から2日間にかけて高円宮記念JFA夢フィールドで開催しました。

今回は14歳から19歳と例年よりも幅広い年齢層の選手を招集。Fリーグの下部組織や各地域リーグでフットサルをプレーしている選手、大学のフットサル部や普段サッカーをプレーする選手などそれぞれ違ったバックグラウンドを持った総勢10名の選手が集まりました。活動では2021年に立ち上がったJFAフットサルGKプロジェクトの内山慶太郎リーダーと藤原潤氏(バルドラール浦安)がコーチとして指導にあたりました。

オープニングではフットサル指導者養成ダイレクターの前川義信氏をはじめとした各コーチから選手に求めていること、全国から選ばれている選手であるという自覚を持ってほしいという言葉が伝えられてスタートしました。日常の過ごし方の重要性・規律を守ることは、実際にコート上のプレー・戦術理解にも表れてくるというレクチャーが行われ、トレーニングだけでなくそれ以外の部分に関しても責任感をもって行動してほしいという話がされ、選手も真剣なまなざしで貪欲に自身の成長につなげようとしている様子が見て取れました。

内山コーチから技術に関しても、U-19フットサル日本代表が戦ったスペイン戦のデータを見せながら、現在のGKに求められている要素も含めて、どのようなGKになってほしいか説明を行いました。また、テクニックや戦術理解の部分に関しては、実際にプレー映像を見ることで練習に向けてイメージを具体化できるように説明されました。

初日のトレーニングは13:45と17:45から各90分で行われることがアナウンスされると前回招集された選手を中心にコミュニケーションを取り、コーチ陣とも話をするなど序盤から主体的に行動をとっていました。各セッションではフットサルGKに求められる「セービング・リアクション」と「ブロッキング」をテーマに取り組みました。選手たちは積極的にコミュニケーションをとりながら、細部にこだわるコーチ陣の指導にこたえようと、活気のあるトレーニングが実施されました。

夕食後のミーティングでは、今回オブザーバーとして参加している藤原コーチの経験談(フットサルを始めたきっかけ、クラブでの経験、代表での経験、現役時代に意識していたこと)を聞きました。元日本代表でもあり、昨年度までFリーグを戦っていた藤原コーチの話に、選手たちは自分ごととして捉え真剣に話に聞き入っていました。長年Fリーグに在籍しトップレベルで活躍してきたコーチからの、選手としての心構えや今後のパスウェイに関しての話はなかなか聞く機会もなく、選手にも大きな刺激になりました。

最終日の3セッション目では、初日に取り組んだ内容を含めて実践する、試合に近い内容のメニューに取り組みました。また、ディストリビューションやパスアンドコントロールなど、オフェンス面に関してもトレーニングを行い、現代のフットサルのGKに求められている要素に寄り添ったものとなりました。GKが5人目のフィールドプレーヤー(FP)として攻撃参加することが珍しくない現代のフットサルにおいて彼らには高い技術力と判断力が求められます。最後のトレーニングでは3対3のミニゲームを行い、GKの攻撃参加の部分やプレス回避を実践していきました。
活動期間の2日間ともフットサル日本代表の木暮賢一郎監督(兼U-20フットサル日本代表監督)が会場を訪れ、選手たちは日本代表の存在を強く感じながら精力的にトレーニングに臨みました。

解散前の全体ミーティングでは、日本を代表するGKになるために求められる振る舞いや選手に求められている要素についてメッセージが送られました。最後には、内山コーチから日常の重要性について改めて話があり、今回のキャンプで経験した基準を持ち帰り、自チームで継続的に研鑽してほしいと伝えられて2日間のキャンプに幕を下ろしました。

所属クラブに戻ってから今回浮き彫りとなった課題にそれぞれが取り組み、フットサル日本代表のGKとして世界の舞台でプレーできるよう、選手たちは高みを目指します。

コーチ・選手コメント

内山慶太郎 コーチ(JFAフットサルGKプロジェクトリーダー)
今年度1回目となるJFAフットサルGKキャンプ2022をJFA夢フィールドで実施しました。全国から初招集の5名を含む10名の選手が集まり、冒頭のミーティングではキャンプの目的とトレーニング内容の確認を行い、その後はピッチでフットサルGKに必要とされる基礎テクニックの理解・習得・向上に取り組みました。また、今回のキャンプではオブザーバーとして昨季までプレーされていたバルドラール浦安の藤原潤GKコーチにご参加いただき、夜のミーティングでは現役時代の経験を中心にお話しいただきました。選手たちは数か月前までプレーされていた目線での貴重なアドバイスを興味深く聞き入っていました。
キャンプは2日間という短い時間ではありましたが、その中で選手たちは非常に多くの変化を見せてくれました。今後は所属チームの日常においてレベルアップに努め、次の機会で成長した姿に触れられることを期待したいです。最後になりますが、実施にあたり参加してくれた選手、活動にご理解をいただきました所属先および保護者の皆さまに感謝を申し上げます。

西野立晟 選手(相生学院高等学校)
僕は今回初めてこのプロジェクトに参加しました。普段はサッカーをしていて、その中でサッカーとフットサルの違いはあるけれど、目的は同じ、ゴールを守る為に全力を尽くそうという思いで参加しました。今回の活動では基礎の大切さを学びました。構える位置、重心、フォームなど多くのことを一度に調整する必要があり、土台の部分がしっかりしていないと良いシュートストップも出来ないということがわかりました。今までは決められなければ良いと思っていましたが、実際フットセーブなど遠くに弾くなどとても難しくて苦戦しました。ですが、その度に同世代の選手がプレーをしているのを見て盗んだり、内山コーチや藤原コーチに聞いたり、同世代の選手に聞くなど質問できる機会が多くあり、沢山のことが学べました。また、今回ミーティングなどでは、フットサルの話はもちろんのこと食事などオフザピッチでの行動などの話もあり、新しい知識など多くのことが学ぶことが出来ました。今回のプロジェクトを経て得た経験や自分に足りていないと感じたことを突き詰めて取り組み、大きく成長出来るように頑張っていきたいと思います。

松谷健吾 選手(フウガドールすみだバッファローズ)
同世代のライバル達とプレー出来、とてもいい刺激を受けました。トレーニングしていく中で自分の通用する部分、自分の通用しない部分がはっきり分かりました。特に足元の部分が自分は通用しないと思いました。この2日間学んだことを自チームに持ち帰り、これからも精進していき、いずれかは世代別代表、フル代表に呼ばれるように頑張りたいと思います。

新井大樹 選手(メッセ天下茶屋FC U-18)
前回のフットサルGKキャンプで課題としていた部分を意識して取り組みました。自分の苦手としていたブロッキング時の手の位置、上半身の使い方、ステップの改善に繋げることに出来ました。それでも、足元の技術、セカンドアクションのポジショニングなどまだまだ課題がありました。今回のキャンプで得た知識、技術など特に足元のトレーニングを組み込み、普段の練習から意識して取り組んで行きたいと思います。 また世代別の代表に呼ばれるように頑張ります。

伊藤貫大 選手(上田西高等学校)
今回、キャンプに臨むにあたり、自分が持っている能力を最大限に活かせるようにしたいと思って参加しました。また、終わった時に少しでも自分のプラスになるようにしたいと思っていました。実際に参加してみて、コーチから言われたことを素早く吸収してプレーすることの難しさや細かい所までこだわらないと止めることのできない世界線を感じることができました。特にブロッキングの時に体が前に出てしまうのと、深くしゃがみすぎてしまうことが課題として出ました。技術の発揮には、準備から始まることに改めて気付かされました。このような恵まれた環境でトレーニングできたのはとても幸せだったと思います。自チームに戻って、高校の間はサッカーを続けるので今回学んだことと紐づけて頑張りたいと思います。特に課題であった、ブロッキングの時に手が上手く使えていなかったので上手く使えるよう、意識的に取り組んでいきたいと思います。日常のチーム活動に戻っても、精一杯努力をして、また呼んでいただけるように頑張ります。今回学んだことを競技は違えど全く関係ないものではないのでチームに共有できたらいいと思っています。

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