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今年度2回目のエリートプログラムU-14トレーニングキャンプを福島県Jヴィレッジで実施
2022年09月26日
9月21日(水)から25日(日)の5日間にわたり、エリートプログラムU-14トレーニングキャンプを福島県のJヴィレッジで実施しました。多くの関係者、選手所属チーム、選手所属学校、保護者のご協力とご理解のもと、全国各地から選抜された22選手がJヴィレッジに集まり、期間中はトレーニングや練習試合、レクチャーなどさまざまなプログラムを行いました。今回のキャンプでは感染拡大予防策として、SmartAmp法による検査を行い、選手・スタッフ、参加者全員の陰性を確認し、活動中もより安全で安心な環境作りを徹底しています。
初日のトレーニングでは、選手は自分の長所を出そうと、積極的なプレーが随所に見られました。夜のミーティングでは中嶋亮介ドクターより「サッカー選手になるために」について、馬越博久トレーナーより「食事による身体作り」についてレクチャーを行いました。
2日目の22日(木)は、午前にトレーニング、午後に尚志高等学校1年生とトレーニングマッチを行い、結果は1-3(0-1、0-0、1-2)での敗戦でした。2つ上の年代の技術の高い相手と試合ができたことで、通用する部分、改善すべき部分が明確になりました。夜のミーティングでは菅野淳フィジカルコーチが「世界で戦うためのフィジカル」についてレクチャーをしました。
3日目の23日(金)は、午前に東日本大震災・原子力災害伝承館を見学しました。語り部の方の講話を聞き、各々が震災について改めて考える機会となりました。午後のトレーニングを経て、夜のミーティングではU-16日本代表の森山佳郎監督が自立・主体性・当事者意識について話し、選手は刺激を受けました。
4日目の24日(土)は午前にトレーニングを行い、最終日のトレーニングマッチに向けて良い雰囲気でピッチを後にしました。午後のミーティングでは西野貴博コーチが「先人たちの言葉」について、川俣則幸GKコーチがセットプレーのレクチャーを行いました。最後に大畑開監督より本キャンプを映像で振り返り、翌日のトレーニングマッチでチャレンジすることを整理しました。
最終日の25日(日)は午前にベガルタ仙台U-16とトレーニングマッチを行いました。結果は4-1(1-0、1-1、2-0)で勝利。今後に生かすことができる充実したキャンプとなりました。
監督・選手コメント
大畑開 監督(日本サッカー協会)
JFA育成事業エリートプログラムU-14トレーニングキャンプが9月21日(水)より、Jヴィレッジにてスタートし、5日間が無事に終了しました。選手を派遣していただいた所属クラブ、保護者、所属学校のご協力とご理解、そして開催に向けご尽力いただいた皆さま、トレーニングマッチをしてくれた尚志高校、ベガルタ仙台の皆さまに心から感謝申し上げます。
6月の活動から13人が入れ替わり、ゴールキーパー2名、フィールドプレーヤー20名、計22名が集い、「自分を知る・味方を知る・サッカーを知る」をテーマにミスを恐れず積極的に取り組んでくれました。トレーニングや紅白戦、練習試合、オフザピッチプログラム(レクチャー、東日本大震災・原子力災害伝承館)で気づきと自立を促すことで選手の成長を感じた5日間となりました。
トレーニングではサッカーの本質である「ゴールを目指す」「ボールを奪う・ゴールを守る」ことを追求した中で、まずは積極的にボールを奪いにいくこと求め、そのために個々が予測と準備を繰り返し守備範囲を広げていくこと、その判断を周りの選手と共有して意図的にボールを奪うことにチャレンジしました。そして、その強度の高い守備の中で多くの判断材料から的確な判断とプレーの精度の高めることを求めてトレーニングを行いました。毎回のトレーニングで選手の変化が見られ充実したトレーニングとなりました。
オフザピッチプログラムでは中嶋ドクターから「サッカー選手になるために」、馬越トレーナーより「食事と睡眠」、JFAフィジカルフィットネスプロジェク菅野氏より「世界で戦うためのフィジカル」について、西野コーチから「先人達の言葉」など、参加したスタッフ、コーチ陣から学びとなる大切な話をしていただきました。U-16代表森山監督からも「自立・主体性・当事者意識を持つこと」の重要性についてお話しいただき、選手たちは食い入るように聞き入り、大きな刺激を受けた様子でした。3日目の午前には東日本大震災・原子力災害伝承館を見学し、語り部の方の講話を聞いて震災の恐ろしさや今なお続く避難生活があることを知り、改めてサッカーができることの喜びやサポートしてくれる周りの方への感謝について考える貴重な時間となりました。
今回のトレーニングキャンプの中で選手たちは大きな刺激を受け、ピッチ内外で日々行動が変化していきました。最終日のクロージングでは参加スタッフ・コーチ陣からも「大切なのは日常に帰ってから」という話がありました。今回の学びや気づきを日常に持ち帰り、自分の成長に繋げるためにどう行動を起こせるかが大切です。チームに戻ってからも今回の経験したことを忘れず、今後の更なる成長に繋げてもらいたいと思います。
河村虎之介 選手(北海道コンサドーレ札幌U-15)
今回は新型コロナウイルスの影響で当初予定していた韓国に行けなくなった中、スタッフや関係者様のおかげでJヴィレッジにてエリートプログラムU-14が行われ、参加できたことに感謝します。
レベルの高い環境でプレーできたことで、自分に足りない部分を知ることができ、とても有意義な5日間を過ごせました。今回のキャンプで感じたことを忘れずに、所属チームに帰ってからも意識して、より成長した自分になって11月のキャンプに戻って来られるように頑張っていきたいです。自分の通用した部分はもっと伸ばして、通用しなかった部分は改善していき、現状に満足することなく、森山監督の言葉通りにギラギラ、メラメラ、牙を剥き出しにしてプレーしていきたいです。
今回のキャンプ中に訪れた"東日本大震災・原子力災害伝承館"では、今自分がここでプレーできていることが当たり前ではないと知ることができました。これまで以上にピッチ内外関係なく、感謝の気持ちを忘れずに今後も頑張っていきたいです。
サッカーのプレーだけでなく、人間性の部分でも一人の人間として成長できるよう、何事にも他人事にならずに当事者意識を持って頑張っていきます。
野口蓮斗 選手(ソレッソ熊本)
まずはこのコロナ禍の厳しい状況の中、たくさんの方々に支えられ、このようなプログラムを開催してもらえたことに感謝しています。緊張感がありながら、みんなと楽しく5日間過ごすことができました。2日目の尚志高校戦は惜しくも負けたものの、最終日のベガルタ仙台戦は勝つことができたので良かったです。また今回のエリートプログラムでは東日本大震災・原子力災害伝承館を見学し、災害の恐ろしさなども知ることができたので、自分も被災された方々に元気を届けられるサッカー選手になりたいと思いました。そしてチームに戻って、たくさんの人と考えを共有し合って、これからも成長し続けたいです。今回は本当にありがとうございました。
塩尻哲平 選手(セレッソ大阪西U-15)
今年の6月のエリートプログラムに続き、今回も選出していただき、本当に嬉しく思います。前回一緒だった選手、今回初めて一緒になる選手もいて、成長に繋がる良い刺激を受けることができました。
3日目にあったオフザピッチプログラムで震災のことについて学び、今できている生活が当たり前じゃないということにも気付け、とても良い経験をすることができ、感謝しています。そして最終日にあった、ベガルタ仙台U-16とのトレーニングマッチでは得点に絡み、自身も得点することができたので嬉しく思う反面、何度か決定機を外してしまった場面もあったので、まだまだ課題が残る合宿となりました。みんなが必死で守って繋いでくれたチャンスを確実に決めきれるよう、まだまだこれからも日々努力し成長して、必ずU-15日本代表に選出されるよう頑張っていきたいと思います。
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