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JFAとデロイト トーマツがベトナムでサッカー交流事業を実施(日・ベトナム外交関係樹立50周年記念事業)
2023年04月14日
JFAとJYDサポーターであるデロイト トーマツ ファイナンシャル アドバイザリー合同会社共催、在ベトナム日本国大使館及び国際交流基金ベトナム日本文化交流センター、公益社団法人日本プロサッカーリーグ後援による日・ベトナム外交関係樹立50周年記念事業が2023年4月10日(月)、ベトナム・ハノイで開催されました。
オープニングセレモニーでは山田滝雄駐ベトナム日本国特命全権大使とベトナムサッカー連盟(VFF)のDUONG Nghiep Khoi専務理事がご挨拶をされ、その後JFA小野副技術委員長、川俣GKプロジェクトリーダーによる指導者講習会を実施しました。午前は「世界最前線のサッカー」をテーマとした講義を行い、午後にはJFAからベトナムに派遣している井尻監督が率いるU-17ベトナム女子代表選手を交えて、実技指導やベトナムのサッカー指導者との意見交換を行いました。
講師コメント
小野剛 日本サッカー協会 技術委員会 副委員長
日越50周年記念の一環として、JFAとVFFで指導者の交流ができたこと、とても嬉しく思っています。
午前は「世界最前線のサッカー~次世代に向けて何を学ぶか」をテーマに、私と川俣則幸氏(GKプロジェクトリーダー)でレクチャー、午後はそのトピック中心に井尻明女子サッカー統括・育成女子代表監督(JFA海外派遣指導者)にもサポートしてもらってU-17女子代表選手たちへのトレーニング、さらにそれを指導者に見てもらってディスカッションする形で指導実践を行いました。
まず印象的だったのは、指導者対象の午前のセッションに選手たちも自主的に参加してくれ、しかも積極的に発言してくれたことです。それに触発されるように指導者も活発に発言してくれ、非常に活気ある双方向のセッションにしてくれました。
その勢いのまま、午後のトレーニングでも選手たちの目の輝きが素晴らしく、何でも吸収しようとする向上心、失敗を恐れずチャレンジする姿勢には、逆に多くの事を学ばせてもらった気がします。
指導者にとっても、どのように活気を創り上げていくか、あるいはGK(GP) をコンバインさせたトレーニングをどのようにコーチ間で協力しあって発展させていくかなど、非常に興味深かったようでした。
その後のVFFスタッフとの交流を通して、特にユース育成や、指導者養成に関して、我々日本サッカーに対するとても大きな期待を感じました。
今後に向けてのたくさんのリクエストの中でどれだけ実行に移せるかはわかりませんが、この素晴らしい「絆」を大切にしていきたいと思っています。
この交流の実現に向けてご尽力いただいた全ての方々に感謝いたします。
受講者コメント
Tran Duc Toan 研修会参加コーチ
U-17ベトナム女子代表選手とベトナム国内の指導者の方々と一緒に講義と実技を受けることができ、大変勉強になりました。
足達勇輔氏(前VFFテクニカルダイレクター)、井尻氏と一緒に2年間仕事をして、そして本日の研修会では小野氏、川俣氏から色々なことを学べました。
日本がワールドカップで優勝するという目的を達成するために、中長期的なビジョンを持って取り組んでいることを理解しました。
ベトナムのサッカーが今後強くなるためには、小野氏がおっしゃる通り、まず「楽しく幸せに」という情熱を持たないといけないと感じました。
最後になりますが、本研修会の主催者であるデロイト、JFA、VFFの皆様、全てのコーチと選手に感謝します。本日はとても楽しく幸せな一日を過ごすことが出来ました。ありがとうございます。
選手コメント
Nguyen Ngo Thao Nguyen U-17ベトナム女子代表選手
U-17ベトナム女子サッカー代表選手として、「ワールドカップに見られた世界最前線のサッカーからベトナムサッカーへの示唆」に関するワークショップを実施してくれたJFA、デロイトに感謝します。
小野氏と川俣氏が話していた通り、私たちは5~10年後のサッカーの進歩を踏まえ、サッカーに向き合っていく必要があることを知る事ができる非常に素晴らしい講義と実技でした。ベトナム女子サッカーが強くなるために、私たちは井尻監督のもとで練習に励んでいきます。そして、ベトナムと日本のサッカーの交流がより深まり、両国が発展することを願っています。ありがとうございます。