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JFA ナショナルトレセンU-14前期を開催
2023年05月25日
5月18日(木)~21日(日)に東日本は福島・Jヴィレッジ、西日本は大阪・J-Green堺で、ナショナルトレセンU-14前期が行われました。
各会場にてオープニングが実施され、このキャンプの目的・テーマ、目指すべき将来に関して説明がされました。選手たちは説明を聞き、目的をしっかりと理解した後、トレーニングをスタートしました。各地域より選抜された総勢108人の選手たちが、JFAコーチと各地域のトレセンコーチの指導のもと、ナショナルトレセンのテーマに沿ったトレーニングやグループ別ミーティングを行いました。夜のミーティングではU-17日本代表の森山佳郎監督が世界を見据えて育成年代で身につけてほしい要素についてレクチャーをしました。選手は真剣な眼差しでミーティングに参加していました。
最終日は、4チームに分かれてゲームを実施。今回のキャンプのトレーニングやオフ・ザ・ピッチのレクチャーで学んだことを生かそうと体だけでなく頭もハードワークをして試合に臨みました。仲間と切磋琢磨した4日間を終え、選手たちは集合時よりもたくましい顔つきで帰路についていました。
スタッフコメント
星原隆昭 さん(ユース育成サブダイレクター/東日本)
1日目、午後各地から集合し抗原検査・ガイダンスの後トレーニングを実施、夜にはU-17代表の森山監督から「この年代に必要なこと・未来に向けて」、そして村岡誠フィジカルコーチからは「体づくり(食事)」に関してのレクチャーがありました。緊張感からかやや静かな初日でしたが、二日目は雨にも関わらず、ピッチでも声も出だしゲーム形式になると強度も上がる中で競い合う姿が見られました。三日目の午後はコンディションを考慮し、オフ・ザ・ピッチプログラムとして初日のゲームを観てグループワーク(分析)・発表を行い、積極的な質疑も見られました。最終日は4チームに分かれて総当たり戦でのゲームを行いました。それまでのテーマからの狙いにチャレンジ、観て判断し実行する「クリエイティブでたくましい選手」を目指し白熱したゲーム・プレーとなりました。
名和隆彰 さん(各務原市立蘇原中学校/西日本)
今回は地域スタッフの中でもゴールキーパーコーチとして参加しました。
4日間の活動で、選手たちは課題を見つけて、その課題を克服しようと積極的にプレーしていました。その結果、選手たちはプレーの精度を上げたりできることを増やしていました。選手たちがそのように成長できるようにJFAコーチが「ミスしてもいい、チャレンジしよう。」と積極的なプレーを推奨し、的確な分析と働きかけをしていました。私はその指導を通して分析や問いかけの大切さを再確認することができました。
矢野由治フィジカルコーチ、森山佳郎監督、平田礼次監督のレクチャーでは、U-15やU-17での選手像が具体的に示され、U-14の選手たちは1年後や3年後に目指すべき姿や、その期間で取り組むべきことを捉えることができていたと思います。どのような選手になりたいか、何をすると良いかを常に考えることで選手はより成長できるので、指導者が日頃から選手とともに考えることが大切だと学びました。
最後になりましたが、素晴らしい環境で、素晴らしい選手や指導者の皆様とサッカーをできる貴重な機会をありがとうございました。今回得た気づきや学びを地域や県に還元し、選手たちの成長に繋げていきたいです。4日間ありがとうございました。
浦弘樹 さん(奄美市立金久中学校/東日本)
地域スタッフとして参加させていただき、様々な地域の選手たちがオン・オフザピッチのどちらでも交流を図り、刺激を受け合っている様子が見られました。トレーニングでは、常に自分のベストを出すことや特長を発揮することを求め続け、特に3日目のゲームではインテンシティーとともにアグレッシブさやハードワーク、攻守においてゴールを意識したプレーが見られました。選手の意識やコーチの働きかけによってプレーの質を高め、選手が様々な状況で判断する中で特長を発揮できるように導いていくために、コーチ陣も分析やディスカッション、リレーションを図っていくことの大切さを再確認できました。
オフ・ザ・ピッチでは、U-17日本代表の森山佳郎監督による世界基準で求められることのレクチャー、フィジカル面での食事や睡眠など体づくりに関する学び、自分たちのプレー分析をグループでまとめて発表する活動など、多くの成長のチャンスが設けられました。ここでの学びを今後の日常でどのように自分の成長につなげられるか、各選手に求められていきます。
指導者として、さらに活躍する選手を育成するために、個人戦術の重要性を再確認することができました。初めての選手と一緒にプレーしても、相手や状況に応じた適切な判断を伴う技術を発揮するために、基本の質の追求、攻守におけるゴールへの意識、何をいつ観ておくか、ボールを奪う本気の強度など原理原則に基づいた基準を高める必要性を感じました。今回のキャンプでの学びを地域や県、目の前の選手に還元し、選手たちの成長に繋げていきたいです。4日間ありがとうございました。
選手コメント
髙久遼成 選手(ベガルタ仙台ジュニアユース/東日本)
はじめに今回、このような貴重な経験の場を作ってくださりありがとうございました。東日本の中から選ばれたレベルの高い選手たちと共に4日間を過ごしたくさん成長することが出来ました。自分の武器である1対1での強さやビルドアップなど、通用した部分もありましたがまだまだ足りないところもありました。特に両足ともロングボールの精度が欠けていると思いました。最後の試合ではチーム全員が団結し勝利という1つの目的に向かうことが出来たのでとても良かったです。また、たくさんの仲間とコミュニケーションをとることもできとても楽しかったです。今回のナショナルトレセンを通して学んだことをチームに持ち帰り周りにも発信し、これからの生活に生かしていきたいと思います。そして代表やエリートに入れるように日々、努力していきたいと思います。
池田顕太 選手(横浜FC Jrユース/東日本)
今回のプログラムに選んで頂き、色々なことを経験出来ました。また、このキャンプでサポートしてくださった方々、そしてこのキャンプに関わってくれた全ての人達に感謝しています。そして、これまで育ててくれた家族、チームの監督、そしてコーチには感謝の気持ちでいっぱいです。各地から集まってきた、レベルの高い選手と一緒にプレーできて、貴重な体験が出来ました。みんなとたくさんコミュニケーションを取れて、とても充実した4日間でした。キャンプの1日目はコンディションが悪く、自分の思うようなプレーが出来ませんでした。この経験で、コンディションを保つ大変さと大切さが学べました。また、夜のミーティングで、U-15日本代表の監督からの話を聞いた時には、さらに日本代表に入りたい気持ちが湧いてきました。これからは、誰よりも努力を怠らず、この経験をチームに還元したいと思います。そして、チームを勝たせられる選手になって来年、必ずU-15日本代表に選ばれるように日々、努力を続けて頑張りたいと思いました。
宮武玲葵 選手(カマタマーレ讃岐U-15/西日本)
はじめに、このような環境でサッカーができるのを大変嬉しく思います。この経験ができたのはいろんな人の支えがありすごく感謝しています。送迎をしてくれた親。開催してくださったスタッフ、コーチの方々。食堂でいつもバランスを考えた食事を出してくださった調理員の方々。駅からグラウンドまで運転してくださったバスの運転手さん。このように良い経験ができたのは、いろいろな人の支えがあるからだと思います。感謝を忘れずに練習にとりくめました。この4日間のナショナルトレセンでたくさんのことを学ばせていただき、全国のレベルを知りました。毎日、城(和憲)コーチがいってくれました。「差が出るのはこのナショナルトレセンで出るのではなく、終わった後のみんなの意識と行動で差が出る」と、教えていただきました。僕はこの言葉は忘れずにサッカーに取り組みたいと思います。自分は、まだまだ全国のレベルに達していませんし、全然足りないと思っています。この4日間で、はじめは積極的にプレーするというよりは、消極的にプレーしてしまい、自分の良さが出せず、100%でプレーすることができていませんでした。それは個人もそうですし、チームもそうでした。ですが、3日目の午前練からは、全員がひたむきに、切磋琢磨しあいながら積極的にプレーすることができ、より質の高い練習になったのではないかと思っています。それは、星原(隆昭)コーチが「あと2日しかない、あっという間だぞ」という言葉があったからだと思います。
自分が通用しなかったことなどないですしもっとのばせるところはのばしていきたいと思っています。最後にこのナショナルトレセンを開催していただきありがとうございました。非常に良い経験ができ、かなり刺激になりました。学んだことをチームにも伝えたいと思います。意識を行動に変え、自分が1番になれるように頑張ります。感謝を忘れずにこれからも練習をしていきたいと思います。
萩原健斗 選手(サガン鳥栖U-15/西日本)
今回、ナショナルトレセンに参加するに当たって色々な方々の協力・準備があって、僕達がプレー出来たことに感謝します。このナショナルトレセンで自分の武器である、背後への抜け出しなどが西日本の選手達にどこまで通用するのかが明確に分かり、その武器を生かして得点を取る事や、味方を生かすプレーなどが出来たので、これからも自分の武器を出していき、誰よりも得点を取れるストライカーになれるように努力していきたいです。また、このキャンプで、練習をして行く上で、課題も明確になりました。それは、足元で受ける時のアングルや足元の技術です。今回で分かった課題は自チームに戻って武器に変えられるように努力していきたいと思います。今回、色々なコーチ、選手と会話していく上で、オフの部分も大切だと改めて気付かされました。例えば空いた時間に、ストレッチなど体のケアをしたり、練習で出来なかったことを言語化することなどが大切だと思いました。今回で分かった成果・課題を明確にし、自分の夢である、海外でプレーすることに少しでも近づいて行けるように、努力を積み重ねて行きたいと思います。繰り返しにはなりますが、今回のナショナルトレセンに携わって下さった、スタッフの方々、本当にありがとうございました。
ナショナルトレセンU-14は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施しています。