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JFAエリートプログラムU-14フューチャートレーニングキャンプが終了
2023年07月11日
7月5日(水)から福島県のJヴィレッジで活動していたエリートプログラムU-14フューチャートレーニングキャンプが5日間の活動を終えました。本事業は、中学生年代特有の成長速度の差を考慮し、晩熟型や特徴を持った選手に特化した選考を行い、9月以降生まれの選手を対象に実施しました。
7月初旬ながら夏日になることも多かった為、熱中症対策を講じながら、トレーニングにゲームに加え、オフザピッチでのプログラムなど充実した活動を行いました。
4日目には、鹿島アントラーズノルテのU-15選手とのトレーニングマッチを実施しました。活動特性上、晩熟の選手も多く、体格差は生じながらも、そういった相手に対し、今できること、今後改善していかねばならぬ事など多くの学びを得た時間となりました。
オフザピッチでは、双葉郡双葉町にある東日本大震災・原子力災害伝承館にも行きました。東日本大震災は、彼らにとっては歴史の一部分という認識であったものの、Jヴィレッジの位置する東北地域そして福島県がどのような復興を辿って今に至るのかを改めて理解し、今サッカーが出来ることへの感謝の思いを深めました。
まだまだ成長過程にある彼らですが、全国から集った切磋琢磨できる仲間と共にオンザピッチ・オフザピッチ共に、充実した時間を過ごすことで更なる成長意欲を高めることができました。今回の経験を自チームに持ち帰り、チームのリーダーとして日常でもより高い基準を意識して取り組むことで更なる成長を遂げてほしいと願います。
監督・選手コメント
星原隆昭 監督(JFAコーチ)
U-14年代の9月以降生まれの選手を対象としたエリートプログラムU-14フューチャーキャンプを9地域より選出された22名(FP20名GK2名)の選手たちにより福島県Jヴィレッジにて開催しました。ほとんどの選手がNTCU-14前期に参加していますが、昨年のエリート及びフューチャープログラムの経験者は約半数とこの年代では、まだまだ可能性を秘めた選手が多くいることを感じさせました。
活動は、抗原検査を行いスタート。期間中紅白戦を含む5回のトレーニング・1試合のトレーニングマッチ、そしてオフザピッチプログラムとしては東日本大震災・原子力災害伝承館見学、試合分析、そして毎日のミーティングと盛りだくさんでしたが、様々な刺激を受けたと思います。特に伝承館では語り部の方の話を真剣に聞いている姿が印象的でした。
オンザピッチでは、最初緊張や遠慮も見え、単調なプレーも見られましたが、徐々に本来の力を発揮し、連動・メリハリのあるプレーが見られました。フューチャーキャンプという事で、体格差は様々ですが、個々の目指すものや課題にチャレンジする姿が見られました。チームでもより積極的に上の年代にチャレンジしてほしいと思います。
最後に、学校・リーグ戦、全国大会予選も白熱している時期にも関わらずご協力いただきました皆様に、厚くお礼申し上げます。
FP 阿部鷲矢 選手(京都サンガF.C.U-15)
まず、このような高いレベルを経験をさせていただき関係者の皆様をはじめ、自チームの皆様、家族に感謝します。
U-13の時にもエリートプログラムを経験をさせていただき、また必ず戻ってきたいと日々を過ごしました。エリートプログラムフューチャーU-14の5日間を通してピッチ内、ピッチ外で沢山のことを吸収し、成長に繋げることや自分をしっかりと表現することを目標に挑みました。
キャンプが始まり、ピッチ内では速いスピード、強いフィジカルの中で判断の質、プレーの正確性を高めるところや1対1で負けない強さ、状況認知から色々な判断材料をもってプレーすること、ボール状況によってのサポートの位置や守備の位置、スペースの循環、オフザボールの準備、細かなポジショニングの修正、相手を困らせるプレー、コーチングやコミュニケーションの大切さなど沢山のことを学びました。改めて今後の課題も明確になりました。課題を克服していくため、ストロングを伸ばすために日々の練習、試合でチャレンジしていこうと思います。
ピッチ外では東日本大震災・原子力災害伝承館に行きました。そこではサッカーができていることや素晴らしい環境があることは当たり前ではないことを改めて感じることができました。沢山の方が苦しい思いをされたこと、復興までの道のりを学び、今ある環境、支えてくださっている方々への感謝を忘れず、改めて日々を大切に過ごそうと思いました。食事の栄養バランスや体のケアなどの大切さも学べました。これからも意識して取り組みたいです。
そしてコーチからいただいた言葉を胸に、このキャンプで学んだ5日間の全てをチームに持ち帰り、努力を積み重ねて日本を代表する選手に成長できるように頑張ります。沢山の刺激と貴重な経験をありがとうございました。
FP 黒木蓮 選手(ブラウブリッツ秋田U-15)
全国の素晴らしい選手達とサッカーができること、チャレンジできることをとても楽しみに参加させていただきました。このような機会を与えていただき、とても刺激になり感謝しています。
違いを作る、ゴールを奪う、相手にとって怖い選手となることを目指してチャレンジしました。トレーニングでは、守備の強度や攻撃の質、判断・プレースピードでの課題に気づくことができました。鹿島アントラーズノルテや紅白戦の試合では、とても悔いが残る試合になってしまいました。失敗を恐れず積極的にチャレンジできたことは良かったです。これからもっともっと課題に向き合い、レベルアップしていかなければいけないと感じました。
オフザピッチでは東日本大震災について学び、日常の当たり前が当たり前ではないことを再認識しました。サッカーができること、関わってくださるすべての方々に感謝して、これから過ごしていこうと思います。
今回のエリートフューチャープログラムでは、いい経験ができて良かったと終わらせることなく、自分に矢印を向け、しっかりこれからに繋げていきたいと思います。日本代表を目指して頑張ります。
JFAエリートプログラムは、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施しています。
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