ニュース
JFAエリートプログラム女子U-13 韓国遠征JOC日韓交流事業が終了
2023年10月23日
10月15日(日)から韓国・坡州(パジュ)ナショナルフットボールセンターで活動していたJFAエリートプログラムU-13韓国遠征が、20日(金)、6日間のキャンプを終えました。
北海道から九州まで全国9地域から選ばれた20名の選手たちは、10月15日(日)に集合し、韓国へ向けて出発しました。ほとんどの選手にとって今回が初めての海外遠征となり、空港での手続きなど、韓国へ到着するまでにも選手たちはたくさんの経験をしました。坡州(パジュ)に到着し、メディカルスタッフによる栄養のレクチャーで海外でもしっかり栄養を取ることの大切さを学び1日目を終えました。
2日目には、ゲームと、「ボールを奪う」という守備のテーマで午前・午後のトレーニングをし、オフザピッチでは、韓国の文化やサッカーについて各自調べてきた内容をグループごとにまとめて発表をしました。
3日目は、「ゴールを目指す」「ゴールを奪う」の攻撃のテーマで午前・午後のトレーニングをし、夜は翌日のトレーニングマッチに備え、ミーティングでセットプレーの確認をしました。
4日目の午前には、U-13韓国女子代表と35分ハーフのトレーニングマッチを行いました。初の海外選手との試合で緊張する選手も多くいましたが、各選手がそれぞれにたくさんのトライをし、3-1で勝利することができました。
午後は、韓国の選手たちとソウル市内で観光をし、夜にはバーベキューにご招待いただきました。言葉がわからない中でも選手たちは韓国の選手たちと積極的にコミュニケーションを取りすぐに仲良くなる姿が見られました。
5日目は、午前に映像を見ながら前日のトレーニングマッチの振り返りを行い、午後には2戦目となるトレーニングマッチを実施しました。午前のミーティングで確認した課題にも積極的にチャレンジし、5-1で勝利することができました。
トレーニングマッチ vs U-13韓国女子代表
2023年10月18日(水)10:30キックオフ 試合時間 35分ハーフ
坡州(パジュ)ナショナルフットボールセンター
U-13日本女子選抜 3-1(2-0/1-1) U-13韓国女子代表
得点
13分 片岡菜葉(三菱重工浦和レッドダイヤモンズレディースジュニアユース)
25分 江藤はな(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-15)
55分 大藪妃紗(神村学園中)
61分 失点
トレーニングマッチ vs U-13韓国女子代表
2023年10月19日(木)15:30キックオフ 試合時間 35分ハーフ
坡州(パジュ)ナショナルフットボールセンター
U-13日本女子選抜 5-1(2-1/3-0) U-13韓国女子代表
得点
2分 失点
18分 藤丸璃子(ディオッサ出雲FCユース)
23分 林祐未(セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15)
39分 田中愛純香(JFAアカデミー福島)
50分 江藤はな(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-15)
61分 畠中菜千(高知学園高知中)
監督・選手コメント
横道玲香 監督(JFAコーチ/女子担当)
今年度2回目のU-13エリートプログラムの活動は日韓交流事業として9地域から推薦された20名の選手で韓国遠征を行いました。
多くの選手にとって初めての海外遠征でしたが、最初からこの活動に明るく前向きに参加してくれました。
キャンプのテーマとして「状況に応じて変化を観ながら対応できる選手になろう」を掲げ、オンザピッチ・オフザピッチともに常に状況を観て判断することを共有しました。活動中の約束については選手達で話し合い、準備・片付けに責任を持って行うことや積極的にコミュニケーションをとることなどを決めて活動を行いました。
オンザピッチでは初日のトレーニングから勝負にこだわるプレーが見られ、積極的にトライする姿が多く観られました。
また韓国との練習試合で、守備では前線からの積極的な守備や1対1の場面で体をぶつけ合うシーン、攻撃ではクロスからの得点や個人の特徴を生かしたドリブル・ミドルシュートでの得点がありました。
オフザピッチではメディカルスタッフによる海外での食事についてレクチャーを受け、活動の中での体重減少をなくすため食事の時間も意識して取り組んでいました。
活動の4日目には韓国の選手達と一緒に文化交流を行い、移動のバスの中やグループでの自由時間で積極的にコミュニケーションをとりながら楽しんでいる様子を見ることができました。
選手たちには、海外遠征を経験し受けた刺激を忘れず、所属チームへ戻ってもオンザピッチ、オフザピッチ両面で自分らしく挑戦し続けて欲しいと思います。
選手を派遣していただいた各選手が所属するチーム関係者や保護者の皆様、多くの関係者の皆さまにはご理解とご協力を賜り、この場をお借りして心より感謝申し上げます。
加登脇心羽 選手(日テレ・東京ヴェルディメニーナ)
今回のキャンプのテーマは「状況に応じて相手の変化をみながら行動できる選手になる。」でした。
このテーマの中で、私はキーパーとして奪えるチャンスを逃さずにたくさんトライしていくことを個人目標にしていました。
韓国のチームと2回試合をしましたが、練習では、試合のイメージをしながらスペースの確保を意識して取り組むことができたので、試合中いつもはトライしないようなボールにも、自信を持って奪いにいくことかでき、セーブすることができました。
そして、この5日間という短い時間でもチームのみんなと積極的にコミュニケーションをとって協力、団結することができたため試合中も落ち着いてチームメイトとコミュニケーシュンを取ることで、今回のテーマであった「状況に応じて相手の変化をみなから行動する」ということにつながり、相手のフォーメーションなどの変化にもしっかりと対応することができ、チーム全体で団結して試合に勝利することができたと思います。
今回のキャンプでは、日本の選手だけでなく韓国の選手たちともコミュニケーシュンをとることができたので、文化や言語を教えてもらったり、初めての海外遠征で日本と違う食文化でバランスの整った食事をすることの難しさや睡眠時間の確保など自己管理の方法など、とても多くのことを学ぶことができました。チームに帰っても、このキャンプで学んだことを意識して日々トレーニングや試合をしていきたいと思います。
藤丸璃子 選手(ディオッサ出雲FCユース)
海外遠征なので、最初は緊張や楽しみ、うまくできるか心配なこともありました。でも、それを忘れて得意なプレーをどんどん出そう!と思いました。そして、今回たくさんのことを学んだことの中で1番心に残ったのは、ゴールに対する姿勢です。私は、ドリブルでいいところへ行ってもシュートが打ちきれないことがあるので、これを大切にしようと思いました。
そして、少しでもゴールを目指すことができたので良かったです。チームに帰ってもこれを続けられるように頑張りたいです。
このキャンプでは、韓国の選手との交流もあって、とてもいい経験になりました。
たくさんの人に感謝して、なでしこジャパンの選手になれるように、毎日の練習に一生懸命取組んでいきたいです。
林祐未 選手(セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15)
私は前回のキャンプでは少人数の人しかコミュニケーションが取れなかったので、今回の韓国遠征では、多くの人とコミュニケーションを取ることを意識しました。
プレー面では、最初は上手にプレーをしようとしすぎて体が硬くなり、思ったようにプレーができませんでしたが、途中でいつも通りのプレーをしようとしたら、体は硬くなくなり良いプレーができました。
だけど、悪いプレーも多々ありました。試合の時、攻撃から守備の切り替えが遅く、戻れていないことや、シュートを決めきれないことなどです。良いプレーだけではなく悪いプレーもあったことを自覚し、これから改善していきます。
この遠征では、韓国の選手との交流もあり、色々なことを学べたので、これからもその経験を生かしていきたいと思います。
これからも色々な人に感謝して、上のカテゴリーに上がりなでしこジャパンの選手になれるように頑張ります。
成田葵菜 選手(北海道コンサドーレ旭川U-15)
私はこの遠征で様々なことを学びました。まずは、コミュニケーションです。みんなとコミュニケーションを取らないと、その人がどういうプレーが得意で、どういう性格なのかわからなくて、プレーに影響が出ると思うからです。またコミュニケーションを取ることで、皆と仲良くなれてこのキャンプ自体を楽しむことができるので、とても大事だと思いました。
その他にも、韓国語があまりわからなかったり、韓国料理に苦戦したりもしました。事前準備がすごく大切なのだと感じました。
そして、サッカーができるということが当たり前ではないこと、これからも様々な人に感謝しなければいけないことを改めて感じました。
韓国との試合にも勝つことかできたし、自分の課題も見つかったので、日々のトレーニングで改善し、さらに高みを目指して頑張っていきたいです。