ニュース
U-15日本女子選抜、ゲームでキャンプを締めくくる
2017年10月04日
9月30日(土)に始まったトレーニングキャンプも早いもので、3日(火)に最終日を迎えました。
全国から集った46名が2グループに分かれてトレーニングを行ってきましたが、最終日となるこの日は2グループを更に分け、合計4チームでそれぞれ対戦する、試合形式のトレーニングを実施し、3日間トレーニングしてきた成果を発揮する場となりました。
今回のキャンプは、レクチャーやトレーニング、ミーティングとハードなスケジュールでしたが、選手たちは最後まで全力で取り組み、多くのことを吸収した4日間となりました。
U-15日本女子選抜の次の活動は12月で、更に人数を絞ってトレーニングキャンプを行う予定です。
監督・選手コメント
加藤賢二 監督(日本サッカー協会ナショナルトレセンコーチ/JFAアカデミー堺)
最終日は、3日目までに「基本のテクニック」「守備」「ポゼッション」「(ゴール前)クロスの攻撃」をテーマに、トレーニングして積み上げてきたものをゲームの中で確認することができました。各地域から推薦されただけあって、ボールを持った時には自分の特長をしっかりと出せる選手が多かったのですが、ボールを持っていない時にゲームに関わり続けることが課題となる選手も多く見受けられました。トレーニングとして切り取られた状況の中では、集中力を切らさずに取り組むことができても、ゲーム形式となると関わりが薄くなることが最終日の11対11のゲームでも課題として残りました。しかし、すべての選手が力を出し切り、勝負にこだわってプレーしてくれました。
今回招集されたメンバーには、アスリートとして体格に恵まれた選手が多く、これまで女子中学生の課題とされてきたパワーやスピードといった要素に対してアドバンテージを持っており、今後が非常に楽しみです。オフザピッチの行動では、あらゆる場面において自分たちで考えて行動することができており、食事についてはアスリートらしくビュッフェ形式での料理の取り方や食べる量にも積極的に取り組んでくれました。これらオフザピッチの行動の向上は日常のチームやトレセンの活動の賜物あると実感しています。
また今回のキャンプでは、なでしこジャパンの高倉監督や大部コーチ、U-16女子代表監督の楠瀬監督、小林GKコーチなど多くの代表関係者に関わっていただき、ミーティングでは直接話を聞く機会を得られたことは、選手にとって大きなモチベーションに繋がったと思います。12月には2回目のトレーニングキャンプが予定されています。その時までに今回のキャンプで明らかになった課題に取り組み、さらに逞しくなって再会したいと思います。
GK 多々良優香 選手(藤枝順心サッカークラブジュニアユースブルー)
私はこのキャンプに参加して、失敗してもいいからチャレンジを繰り返すこと、オフザピッチとオンザピッチの大切さ、仲間とコミュニケーションをとること、生活習慣を見直すことなどたくさんのことを学びました。3日目夜のミーティングでは、U-16日本女子代表の小林GKコーチの話を聞きました。世界では同じ学年の選手が自分たちよりも強いプレッシャーの中で戦っていて、私たちも世界で戦うには、今よりももっと努力しなければいけないと改めて実感しました。キャンプ最後の4日目はゲームを行いました。4チームに分かれて戦い、ゲーム中は自分なりに声を出し続け、ミスしても前向きにプレーすることができました。パスの精度や状況判断が遅くなることもあり、良い結果にならなかった試合もありましたが、自分のプレーを全力で出し切ることが出きたと思います。これからもっと上を目指していくために精一杯努力し続けていきたいです。
FP 阿部文音 選手(アルビレックス新潟レディースU-15)
私はこの4日間を通して、オンザピッチ、オフザピッチで多くのことを学びました。オフザピッチでは、なでしこジャパンの高倉監督や大部コーチから、「なでしこへの道は自分で作るもの」という言葉をいただきました。日頃の練習や生活からもっと自分を変えて、ひとつずつ道を作っていきたいと思いました。また、U-16女子代表の楠瀬監督からは、AFC U-16選手権に参加している同世代の選手は厳しい戦いを経験しているという話がありました。オンザピッチでは、全国の高いレベルの選手たちと一緒にプレーができ、自分のプレーが通用したところ、通用しなかったところがありました。最終日のゲームでは、チーム全体で意図的にボールを奪いチャンスに繋げられたことが成果のひとつです。課題としては、パスの受け手と出し手でタイミングが合わないことがあったことです。これを改善すればチームとして、より多くのチャンスを作ることができるので、トラップやパス、タイミングの質を上げられるよう、日頃から取り組んでいきたいです。
FP 築地育 選手(常葉大附橘中)
今回の女子U-15トレーニングキャンプに参加させていただき、これから更にサッカー選手として、人として成長するチャンスをもらえたと感じました。様々な地域の選手と4日間トレーニングをして、たくさんの刺激をもらいました。ピッチでの雰囲気は、良い緊張感とサッカーを楽しむ姿勢を全員が持っていて、少しも無駄な時間がなく充実していました。守備のトレーニングでは、ファーストDFの寄せるスピードやボール状況に応じて常に立ち位置を変えることを意識しました。攻撃では、ボールを失わないことを大切にし、顔を出すタイミング、ボールを動かしてチャンスを作ることを意識しました。ゴール前でのクロスに対する守備は体の向きやマークのつき方が難しく、課題として持ち帰りたいです。最終日のゲームでは、私のストロングポイントである「最後まで諦めない姿勢」をやりと通すことができました。ただ、トレーニングでできたことをゲームでうまく出すことができない部分もあったので、もっとゲーム中にできることを増やしたいと感じました。今回の4日間、一緒にトレーニングをしてくれた仲間や指導してくださったコーチの方々、サポートしてくださった方々への感謝の気持ちを忘れず、これからも全力で頑張ります。
スケジュール
9月30日(土) | PM | トレーニング、レクチャー、ミーティング |
---|---|---|
10月1日(日) | AM PM |
トレーニング トレーニング、レクチャー、ミーティング |
10月2日(月) | AM PM |
トレーニング トレーニング、レクチャー、ミーティング |
10月3日(火) | AM | トレーニング |
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
関連ニュース
最新ニュース
- 女子サッカー 2024/12/23 無料招待チケットのご案内!WEリーグ クラシエカップ決勝 12月29日(日) 国立競技場
- 大会・試合 2024/12/23 鳥栖とG大阪が準決勝進出を決める 高円宮杯 JFA 第36回全日本U-15サッカー選手権大会準々決勝
- 大会・試合 2024/12/23 新潟LとI神戸が1点差の接戦を制して準決勝進出 皇后杯 JFA 第46回全日本女子サッカー選手権大会
- JFA 2024/12/23 臨時評議員会を開催
- 大会・試合 2024/12/23 【ホットピ!~HotTopic~】JFA 第48回全日本U-12サッカー選手権大会アンバサダー 中村俊輔さんインタビュー#2