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「JFAトレセン大阪女子」がJFAトレセン認定制度・女子の第一号に
2018年02月07日
2017年4月1日に運用を開始した男子のトレセン認定制度に続き、女子は2017年10月1日より運用を開始しましたが、2018年2月6日時点で大阪府・和歌山県・大分県サッカー協会から承認された5カテゴリーのトレセンが認定されました。
この度、大阪府の女子トレセンはトレセン認定制度・女子の第一号として、U-17・U-15・U-12の3カテゴリーで認定され、毎月定期的なトレセン活動を実施しています。
本制度は全国各地で既に実施されているトレセン活動の更なる質の向上を目指し、一定の基準を満たしたトレセンに対しJFAトレセン認定を付与することにより、管轄するサッカー協会による幅広い選手の発掘・育成、認定された指導者を通じてのレベルの底上げとJFAの方向性・指針の発信、プレー環境の安心安全を高めることを目的としています。
指導者コメント
狩野倫久 ナショナルトレセンコーチ[女子]関西チーフ
「大阪には良い選手が多い。だからこそ基盤となる組織を構築し、指導者のレベルアップが非常に重要で、“大阪が日本の女子サッカーの先頭に立ってトレセンをリードしていく”」と、大阪で行われたトレセン女子指導者研修会での締めくくりの言葉が強く印象にあります。今回、全国で初めて女子トレセンとしてJFAトレセン認定制度の承認を受け、『JFAトレセン大阪女子』として新たにスタートを切りました。選手と指導者を増やす地道な普及活動とその選手たちの育成として漏れなくトレセンへ繋げる仕組みづくり、各年代・カテゴリーが互いに連携し、課題に向き合い突き詰めていく中で、女子トレセンとしてプレー環境を整備し選手の強化・育成を行ってきました。
そして大阪の女子の特徴として、Jクラブや高体連、タウンクラブ、JFAアカデミー堺など様々チームの指導者が関わり情報を共有し、長期的な視野に立って常に指導者が選手を考え、非常に活発な意見交換・ディスカッションする姿が日常のトレセンの中にあります。女子トレセン指導者研修会やナショナルトレセン女子の伝達講習会など実施し、指導者レベルの底上げ、ライセンス取得にも積極的に取り組んで今があります。女子のトレセンとして認定を受け、将来の日本女子代表となる選手を一人でも多く発掘し育成していくことで、女子サッカーの先頭に立ち、関西を引っ張り、そして日本をリードする。そういう大阪であることを強く願っています。
髙橋宏冶 (一社)大阪府サッカー協会・副技術委員長
大阪府のトレセン活動については、トレセン認定制度以前よりライセンス取得者でのスタッフ構成を行っております。大阪府内では各女子チームのトレセンに対する協力体制が整っており、選手にとっては刺激の多いスタッフで構成できています。2018年度の現状では各カテゴリーにおいて全国的に活躍している女子チームの指導者や元代表選手、なでしこリーグの選手もトレセン事業に協力して頂いております。また、Jリーグのセレッソ大阪による指導者派遣も、指導者・選手に大きな刺激を与えています。近隣のJFAアカデミー堺とは、トレーニングマッチなど通じて、指導者はもちろん、選手レベルでの交流があります。
女子チーム指導者のライセンスアップが増加していることについては、ここ数年大阪府の各女子チームの活躍もあり、指導者の意識も高くなっていることが一つの要因かもしれません。また、大阪府の指導者養成事業の協力もあり、女子トレセンスタッフだけの指導者研修会も数年前より実施するようになり、指導者のレベルの底上げにも取り組んでいます。今後は、女性の指導者・スタッフの育成が急務です。しかし、大阪府では指導者の理解と協力もあり、高校・大学の女子チームの選手が大会の運営をサポートし、キッズリーダーの資格を取得しています。そういう選手たちをC級、B級などライセンス取得に繋げ、指導者として戻ってくる仕組みを構築していくことが今後の課題です。今後も大阪府が日本のトレセンをリードすることを目標に活動していきます!
西井綾 JFAトレセン大阪女子・責任者
大阪府女子トレセンが現在の形になったのは10数年前になります。当初、活動を支えてくれるスタッフの状況や、活動場所・活動時間など様々な問題と懸念があり、なかなか思うように進みませんでした。しかし、各カテゴリーの所属チームやスタッフと「あるべき姿」について地道に協議を重ね、大阪セントラルトレセンとしてU-12/U-15/U-18の3カテゴリーが大阪府サッカー協会技術委員会の管轄として動き始めました。そうしたことで、様々なことが変化していきました。JクラブやJを目指すクラブ、町のクラブチーム、高体連チームなど、様々なチームと指導者の協力を得たことで、指導者の質や選手の意識が格段に上がったと感じています。特に、世界を知るスタッフが与えてくれた刺激は選手のみならず指導者にも非常に良い影響を与えてくれました。今回女子としてU-12、U-15、U-17がJFA認定トレセンとなったことで、この大阪から世界に羽ばたく選手の育成に力を注ぎ、刺激を与えられるような活動を継続できるよう、これからも努力を続けていきたいと思います。
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