女子U-15トレーニングキャンプ2日目は、台風の接近に伴い、終日グラウンドの使用ができないことから、レクチャーを中心としたプログラムを行いました。

午前は、大野真ナショナルトレセンコーチ（女子担当）チーフから、日本チームの特徴や課題についてのレクチャーがありました。また、なでしこジャパンの高倉麻子監督によるレクチャーでは、「考える力」の大切さを学びました。実体験を交えた高倉監督の話に、選手たちは真剣に耳を傾けていました。

午後は帯同ドクターの佐藤世羅先生によるメディカルのレクチャーを行い、「ドーピング」と「女性アスリートの三主徴」について学びました。U-20日本女子代表の池田太監督からは、8月に行われたU-20女子ワールドカップフランス大会で日本が優勝を果たすまでの道のりを、写真やクイズを交えて報告がありました。レクチャーの後、選手たちは池田監督の金メダルを実際に手に取り、その重さと感触を確かめていました。

今日は台風の影響でボールを蹴ることはできませんでしたが、選手たちにとって学びの多い1日となりました。キャンプ3日目となる明日は午前、午後とトレーニング行っていきます。

指導者・選手コメント

宮本ともみ ナショナルコーチングスタッフ／ナショナルトレセンコーチ
キャンプ2日目となる今日は、台風24号の影響により、全てのトレーニングを中止し、さまざまなレクチャーを行いました。選手たちはとても集中し、時にはメモを取るなど、多くのことを学ぼうとする姿が見られました。中でも、なでしこジャパンの高倉麻子監督や、U-20日本女子代表の池田太監督からは、現場での生の声を聞くことができ、世界に通用するために今、何が必要かを考える貴重な時間となりました。明日以降、トレーニングやオフザピッチで、選手たちがどのように変化していくのかとても楽しみです。今回召集された選手たちは、積極的にコミュニケーションを取り合い、食事の量や質も考えて摂るなど、日常から意識の高さを感じる場面があります。さらに高みを目指し、お互いに切磋琢磨し合える仲間となってほしいと思います。残り2日となりますが、より充実したキャンプになるよう取り組みます。

服部茜汐香 選手（JFAアカデミー福島）
今日はU-20日本女子代表の池田監督の話を聞くことができました。池田監督の話の中には私が上を目指すために必要なことがたくさん詰まっていました。例えば、海外遠征での食事で、普段は口にしない食べ物が食事で並んでいても、U-20の選手たちはその中から自分に合った栄養を含んだものを食べ、更におかわりをたくさんしていたと聞きました。そういった小さなことの積み重ねが個々のプレーを向上させ、チームの勝利を呼んだのだと思います。U-20の選手たちがワールドカップ期間中、地元の多くの人たちと関わり、応援されていたように、私も海外に行ったらたくさんの人と関わり、応援される選手になりたいと思いました。U-20の選手たちがたくさんの人たちに伝えた日本人の良さや積み上げてきたものを私も大切にし、そして、食事など小さなところからこだわり、更に成長できるよう努力していきたいです。

香椎彩香 選手（壱岐サッカークラブ）
今日はたくさんの方のレクチャーを聞くことができました。大野さんのレクチャーでは、代表選手のプレーを映像で見ながら、「日本の特徴」や「日本の課題」について学びました。日本の特徴として、ハードワークや動きながらのテクニック、タフさなどがあると感じました。また、パススピードやヘディングの質、体を当てられた時の対応は課題であると思いました。私もヘディングが苦手で、パススピードについても、キャンプ初日のトレーニングで「もっと速く」とコーチから言われ、課題に感じていました。キャンプは残り二日間しかありませんが、少しでも成長できるように取り組みたいです。

菅森杏 選手（AC.gloria gilrs）
高倉監督のレクチャーでは、まず「ここに何をしに来たのか」を聞かれ、このキャンプに参加する意味を改めて考えることができました。自分たちの目標であるなでしこジャパンの選手になるためには「巧い」、「速い」、「頭が良い」、「心が強い」など大切なことがたくさんあると考えさせられました。そういった選手になるために、まずはここで学んだことを活かして明日からのトレーニングに臨みたいと思います。今日はトレーニングができず残念でしたが、たくさんのレクチャーを受け、大切な知識を得ることができました。この知識をチームに持ち帰り、自分のこれからの成長に繋げていきたいです。

大宮央 選手（愛媛FCレディースMIKAN）
今日は台風の影響でトレーニングができず、少しもどかしい気持ちもありましたが、様々な分野のレクチャーを受けることができました。メディカルのレクチャーでは、ドーピングや女性アスリートの三主徴である骨粗鬆症などについて詳しく学び、自分についてもっとしっかりと理解する必要があると痛感しました。ドーピングについて、普段私たちが何気なく服用している薬なども禁止物質かもしれないということに驚きました。これからサッカーを続けていくうえで、様々な挫折やケガを経験することがあるかもしれません。ケガをしないためにストレッチをすることや疲労をためないよう心がけていきたいと感じました。今回のキャンプも残り2日、トレーニングできる時間は限られているので、常に100％の力を発揮し少しでも多くのことを吸収したいと思います。

スケジュール

※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。