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U-15日本女子選抜トレーニングキャンプ 四日間の活動を終える
2019年12月05日
11月30日(土)に、大阪府堺市のJ-GREEN堺でスタートしたトレーニングキャンプが12月3日(火)、最終日を迎えました。
活動3日目となる2日(月)、午前は神戸弘陵高校とのトレーニングゲームを行い、40分×2本で5-2(2-1)としました。最終日は、気温が下がる冬空の元ではありましたが、選手たちは集中して紅白戦に臨み、4日間の活動を締めくくりました。
このキャンプでU-15の活動は終了し、選手たちは来春から高校生となります。大きく環境が変わりますが、それぞれ切磋琢磨し、成長してまた会えることを約束して、4日間のトレーニングキャンプは終了しました。
選手コメント
加藤賢二 監督(ナショナルトレセンコーチ/JFAアカデミー堺)
中学3年生を対象としたこのトレーニングキャンプは今年で6年目を迎えました。年々、テクニックのベースが上がっています。今年2回目のトレーニングキャンプは、9月に行われた1回目のトレーニングキャンプから半分の人数に絞って行いました。全国から選ばれた23名、オン・ザ・ピッチでもオフ・ザ・ピッチでも意識の高さと集中力の高さを随所に感じ取ることができました。所属チームや各地域トレセンなどの充実した活動の賜物であると思います。しかし、サッカーの原理・原則に沿った個人戦術の理解という観点では未熟さを感じさせる判断が多く見られました。個人戦術の理解を高め、的確な判断のもとに正確なテクニックを発揮できる選手が増えていくことに期待したいです。また、世界の女子サッカーのトレンドに照らし合わせるとフィジカル面の強化は避けて通れない課題ですが、多くのチームやトレセンの場で手つかずの状況にあることを実感します。今年の2回のキャンプでは、なでしこジャパンのフィジカルコーチである広瀬統一氏から直接指導を受ける機会を作り、フィジカル強化の目的や実践の方法を指導してもらいました。フィジカルの向上には継続することが重要です。フィジカル面だけでなく各自がそれぞれの課題に向き合い、継続した取り組みを通してさらなる高いステージで活躍することを願っています。
FP 遠藤真緒 選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-15)
私は今回のキャンプで「積極的にプレーする」ということを目標として参加しました。また、オフの面でも他の選手とのコミュニケーションを大事にしてきました。集合して、最初は思うように話しかけることができずにいましたが、みんなからも声をかけてくれたりして、たくさん話せるようになりました。オンの面では、消極的にならず自分からボールを呼んでプレーすることを意識しました。2日目と3日目の試合では、積極的にボールを受けたり、スペースへの抜け出しでシュートまで持っていけるチャンスが何回かありましたが、決めきることができませんでした。トレーニングの中でも、「ゴールを奪う」ということをやっていましたが、大事な場面でしっかりと決めきるようになることが課題だと感じました。また、夜のミーティングではポジションごとの特性を話し合い、発表をしたのですが、自分のやるべきことを再確認することができました。フィジカルトレーニングの部分では、ボールをキープする時の腕の使い方やアプローチに行った時にしっかり止まることができるように、など身体の使い方を学びました。この四日間で、私は自分に足りない部分を感じることができたり、仲間からも学ぶことが多く、とても充実した四日間でした。このキャンプで学んだことを自分のこれからに活かし、一日一日を大切にして成長していきたいです。
FP 小笠原由衣 選手(旭川女子アチーボU-15)
キャンプ3日目、神戸弘陵高校との試合では、しっかり声をかけ合い、ボールを奪い取ることができ、2日目の試合よりもうまくいったように思います。また、午後からのトレーニングでは、ポゼッションの練習をしました。5対5の時、コーチから「遠くを見てサイドチェンジする」ことを指摘され、そこから全体的に遠くを見てプレーすることができました。キャンプ最終日の紅白戦では、今回のキャンプの最後となるので、ここで学んだことを少しでも多く発揮できるように頑張りました。この四日間でサッカーの基礎となることや動き方、ポジションについてなど多くのことを知ることができました。また、自分の課題や成果も改めて確認することができました。チームに戻ってもいろいろなことを考えながら自分に厳しく、練習に取り組んでいきたいと思います。
FP 中村晏実 選手(益城ルネサンス熊本FC)
キャンプ3日目、神戸弘陵とのトレーニングマッチを行いました。FWやSB、SHの裏のスペースに質の良いロングボールを出せなかったことや一人ひとりの小さなミスが重なり失点してしまい、反省が残りました。その他にも通用するところ、しないところ、課題がたくさんみつかりました。また、午後のトレーニングでは、ポゼッションのトレーニングをしました。ポゼッションでは常に全体を視野に入れ、相手、味方の位置、スペースを観て判断することが大切で初めは顔が上がらず観えていなかったけれど、少しずつ意識することで自分のプレーにも余裕を持つことができました。この四日間のキャンプで、私は自分のポジションに対する良い点や課題点が見つかったので、良い点は伸ばし、課題点は足りないところをコツコツ積み上げて、上のレベルでも通用できるように取り組んでいきたいです。
スケジュール
11月30日(土) | PM | トレーニング |
---|---|---|
12月1日(日) | AM/PM | トレーニング |
12月2日(月) | AM/PM | トレーニング |
12月3日(火) | AM | トレーニング |
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。