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JIFFインクルーシブフットボールフェスタ2023を開催!~「障がい者サッカーチャレンジひろば」をイベント内で初実施~
2023年12月26日
日本障がい者サッカー連盟(JIFF)は12月23日(土)、J-SOCIETY FOOTBALL PARK 多摩(東京都多摩市)にて「JIFFインクルーシブフットボールフェスタ2023」を開催しました。
このイベントは、障がいの有無に関わらず誰もが一緒にサッカーを楽しむイベントで、8回目の開催となる今回は毎年恒例のまぜこぜサッカー、まぜこぜウォーキングフットボールのほか、障がい特性や程度に応じて楽しめるサッカーを見つける「障がい者サッカーチャレンジひろば」を初めて実施しました。
午前の部の「障がい者サッカーチャレンジひろば」では、視覚障がい、聴覚障がい、身体障がい、知的・発達・精神障がい等のある方それぞれが楽しめるサッカーのほか、自分に合った方法を見つけたい方向けのサッカーとして道具・ルール・プログラムを工夫しながらサッカーを行い、のべ68名の子どもたちに参加頂きました。初めてサッカーをプレーしたりイベントに参加する子どもたちも多く最初は遠慮がちな姿もありましたが、すぐに打ち解け笑顔溢れる時間となりました。
午後の部のまぜこぜサッカーでは、東京都内のJリーグ、Fリーグ、WEリーグ、なでしこリーグ、Jリーグ百年構想クラブの指導者や障がい者サッカーチームの皆さんに協力を頂き、実施しました。37名の子どもたちに参加頂き、ダンスによる軽い運動からアイスブレイクを兼ねたウォーミングアップ、その後はまぜこぜでゲーム形式でボールを蹴って楽しみました。
まぜこぜウォーキングフットボールでは、参加者にサンタの姿も。未就学児も多く参加するなど、障がいの有無だけでなく、幅広い年齢の方々33名に楽しんで頂きました。午後からは、ゲストとして石川直宏さん(FC東京)、石井遥斗選手(ペスカドーラ町田)にも参加頂き、会場を盛り上げて頂きました。
さらに、併催で実施したキフティングでは、4,870円の寄付を頂きました。こちらは、JIFF手話通訳補助制度の費用として大切に活用させて頂きます。
また、対面のプログラムのほか、障がいやご病気などで会場に来てのご参加が難しい方、遠方の方でもご参加いただけるよう、一部オンラインプログラムを昨年から継続して実施をし、参加される方々が一つでも多くの選択肢を持てるよう努めました。
開催にあたり今年も、FC東京、FC町田ゼルビア、東京ヴェルディ(Jリーグ)、クリアソン新宿(JFL)、ペスカドーラ町田(Fリーグ)、日テレ・東京ヴェルディベレーザ(WEリーグ)、スフィーダ世田谷FC(なでしこリーグクラブ)といった在京クラブの皆さん、日本知的障がい者サッカー連盟、日本ろう者サッカー協会の指導者の皆さん、障がい者サッカーチームよりウォーキングサッカー・イン・ザ・サイレンス、エスペランサ、FC ALVORADA、CA SOLUA 葛飾、CORVOの選手・スタッフの皆さん、ご支援頂いて頂いているパートナー企業の皆さん(オープンアップグループ株式会社、クオールホールディングス株式会社、住友ベークライト株式会社、東京海上日動火災保険株式会社、日本マクドナルド株式会社、ビーウィズ株式会社、三菱商事株式会社)、ご協賛頂いた企業の皆さん(共和ゴム株式会社)、アライアンスパートナーの皆さん(日本ケアフィット共育機構)、手話通訳・ボランティアの皆さん、など本当に多くの方々がこのイベントの理念に共感くださり、準備から当日までたくさんのご協力を頂きました。
今後もJIFFはご協力くださる皆さんと共に、誰もが、いつでも、どこでもサッカーを楽しめる環境づくりを通じて、共生社会の実現を目指していきたいと思います。この度ご参加いただいた皆様、関係者の皆様、本当にありがとうございました。
主催者コメント
井上由惟子さん(日本障がい者サッカー連盟)
今年も多くの方々にご参加いただき、当日たくさんの笑顔に出会えたことを大変嬉しく思います。参加者・関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。
今年は、障がいのある子どもたちを対象とした新たなプログラムにもチャレンジをし、これまで、「情報」や「機会」を届けられていなかった子どもたちやご家族に、まずはサッカーを知ってもらう・参加してもらうということを目指しました。
当日は「初めて参加をする」「初めてサッカーをする」という子どもたちが本当に多く参加をしてくださり、開催後には「来年はこんなこともしたい」などの声も含めてポジティブな感想をたくさんいただくことができました。この先も、参加者の方々の声を反映し、たくさんの方々に関わっていただきながら、このイベント自体が「インクルーシブ」のあり方を常に問い続けてチャレンジすることで、どんどん進化していけるのだと感じました。そしてそういった工夫を積み重ねていくプロセスこそがインクルーシブな社会をつくるために何よりも重要であることに、毎年このイベントは気づかせてくれます。今後もこのイベントを通してできた輪を広げていきながら、皆さんと力を合わせて誰でも、いつでも、どこでもサッカーを楽しめる環境づくりを続けていきたいと思います。
参加者コメント
保護者
8歳の知的障がい児にとって、近所のサッカースクールで同学年の子どもたちと共通のレッスンや試合をする事が難しくなってきていた中で、今回参加させて頂いたイベントでは、終始笑顔に満ちていました。帰り道ではまだやりたいと泣く姿が印象的で、イベントを開催頂いた事への感謝の気持ちと身近に子どもたちがインクルーシブサッカーができる環境整備への期待が生まれました。
保護者
スタッフの皆様の対応が温かく、子どもたちだけでなく、親にも寄り添ってくださったことに感謝申し上げます。包まれる感覚があり幸せを感じました。敏感な娘は皆様の支えもあり、途中から元気にサッカーができるようになり、指導までしていただけて、最後に近づくにつれシュートの威力が増しているのが印象的でした。娘も「蹴り方などサッカーのことをいろいろ学べて楽しかったです。みんなやさしかった。」と言っていました。そして、自分でも強くなっていくことが分かってとても楽しかったようです。
学校が苦手な息子は、小学生の子どもたちとの本気でのスポーツは久々でしたが、丸一日笑顔全開で最高の1日になっていました!最後のサッカーでは同じチームの同学年の男の子と肩を組み健闘を称え合い、「また来年会おう」と約束していました。母感動。また是非来年も開催をお願いいたします。本当にありがとうございました。
保護者
普段サッカーの中でなかなか障がいのある方と一緒に関わることがないですけれど、今回のサッカーを通じて共に力を合わせて取り組むことが出来てとても良い経験でした。
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