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スポーツ救命ライセンス講習会を栃木県サッカー協会で開催
2023年06月06日
栃木県サッカー協会は、5月13日(土)に栃木県真岡市の芳賀赤十字病院で「スポーツ救命ライセンス講習会」を開催しました。更新講習会には3名、新規講習会には8名の方々が参加しました。
講義では、熱中症や脳振盪(のうしんとう)などスポーツ現場で起こり得る事象についての対処法について学びました。実技では心肺蘇生の中でも最も重要となる胸骨圧迫とAED(自動体外式除細動器)の使い方、バックボードによる全身固定・搬送についても学習し、実践練習を繰り返し行いました。受講者からはそれぞれの活動の現場で生かせるよう熱心に学ぶ様子が伺えました。
日本サッカー協会は、ピッチ上の選手の安全を守ることを第一とした「スポーツ救命ライセンス講習会」と簡易救命講習会である「JFA+PUSHコース」を2017年から実施しています。「スポーツ救命ライセンス講習会」は、(公財)日本スポーツ協会(JSPO)公認アスレティックトレーナーが資格更新のために保有しなければならないBLS(Basic Life Support:一次救命処置)資格取得のための講習会として認定されています。
※AEDのご購入・リースは、「メディカル」の「AEDのご紹介」をご覧ください。
※講習会開催希望の団体は、「講習会を開催するには」の[問い合わせフォームはこちら]からお問い合わせください。
講師コメント
河又典文 医師(芳賀赤十字病院 循環器内科/帝京平成大学 人文社会学部)
本講習会は、高校生以上を対象とした、スポーツ現場での予期せぬ心停止・熱中症・アナフィラキシー・窒息に対する予防と対応法、および脊髄損傷が疑われる傷病者の適切な搬送方法を習得する300分の講習会となっています。今回、栃木県サッカー協会としては2019年10月以来、約3年半ぶりの待望の開催となりました。参加した受講者は学ぶ意欲が高く、加えて今回は芳賀赤十字病院の協力の下、心臓マッサージ実習人形に、スマートフォンと接続することで胸骨圧迫の質を評価できる「QCPR」を初めて導入することで、指導者側もより質の高い指導を体感できました。コロナ禍が終息する兆しとともに、各地で多くの試合が再開される中、スポーツ中の予期せぬ病気やケガが多くなることが予想されます。この講習が、フィールドの最前線で活動する指導者スタッフの皆様にとって、少しでも自信をもって予期せぬ急変に対応できる一助となれば幸いです。年内複数回の講習会を開催する予定となっておりますので、次回以降も県内外から多くの皆様の受講をお待ちしております。
受講者コメント
中山英之さん
より安全、より安心なスポーツの環境を作ることはとても大切なことです。この講習を受けることにより、サッカーの現場だけでなく日常生活においても助けられる命が一つでも多くなるよう、たくさんの人たちに受講してもらいたいです。
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