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なでしこジャパン、快晴の中セルビア現地での初練習に臨む

2022年06月22日

なでしこジャパン、快晴の中セルビア現地での初練習に臨む

なでしこジャパン(日本女子代表)は6月21日(火)、セルビア女子代表、フィンランド女子代表と戦う国際親善試合に向け最初のトレーニングに臨みました。

セルビア女子代表との試合会場、Sports Center FASのあるスタラパゾバは気温30℃を超す快晴で、日没も20:30頃と明るい雰囲気に包まれています。セルビア代表チームの活動拠点でもあるこの会場は、スタジアムを含め天然芝のピッチが5面、他にも人工芝のミニピッチや体育館があるなど、サッカーに集中するための環境が整っています。この施設内でトレーニングを行うなでしこジャパンはこの日、朝のフライトで到着した後にバスで移動し、昼食をとってから初の練習を行いました。

事前情報で理解はしていながらも、ピッチに出てくる選手は一様に「暑い!」と声を出しながら練習の準備を始めます。長距離移動によるコンディションも見極めながら、まずはしっかりと汗をかくことを意識して始まったトレーニング。大塚慶輔フィジカルコーチによるウォーミングアップでスタートすると、2人一組でのバランストレーニングやステップワークを行い、またコンディションチェックのための測定にも取り組みました。その後4人一組になり、様々な条件の付いたリフティングでボールフィーリングを高め、続いてパス&コントロールへ。GKは西入俊浩コーチのもと、様々なセービング練習を行って全身運動を行い、フィールドプレーヤー同様にしっかりと汗をかきました。トレーニングの最後は6対6にフリーマン2選手とGK2選手が加わり、ボールを持つチームが4人多くなるボールポゼッションを実施。パス&コントロールで意識したボールの受けての角度の作り方やオフザボールの選手の関わり方などを頭に入れながら、移動の疲れがある中でもお互いに声を掛け合い、良い緊張感を保ったトレーニングとなりました。クールダウンも含めて練習は約90分で終了。セルビア女子代表との試合を翌々日に控え、集中力の高い時間を過ごしました。

夕食後はミーティングを行い、映像を用いながらチームコンセプトを改めて確認するとともに、来年のFIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023までの間に残された活動回数などを確認。限られた時間の中で1回ごとの活動を大事にしていこうと池田太監督から声が架けられ、1年後の未来のために改めて日々の挑戦を選手に求めました。
この日のチームの予定をすべて消化した後、スウェーデンでプレーする宝田沙織選手、林穂之香選手、アメリカでプレーする杉田妃和選手、遠藤純選手がセルビアに到着。全23選手が揃い、翌日からの活動に臨みます。

セルビア女子代表との試合は24日(金)19:45(日本時間25日(土)2:45)キックオフです。

監督・選手コメント

池田太監督
今日セルビアに到着してこのあと夕方からトレーニングですが、そこで選手の状態を見ながら最初のセルビア戦にどういった形で入っていくかを考えようと思っています。それを踏まえてフィンランド戦も戦っていくことになるので、現時点でどういったメンバー構成で戦うか、全てを決めているわけではありません。国際試合としてはAFC女子アジアカップ以来と期間が空きましたし、欧州の国との試合は昨年11月以来になるので、そこからチーム、選手がどういった成長しているかを見られればと思っています。WEリーグを戦った選手たちは最初のプロリーグということで、期間も長く難しさがあったかもしれませんが、シーズンが終わったあとの今回の代表活動に向けての時間の過ごし方も工夫してくれたと思っています。集まったときはみんないい表情だったので、これからプレーを見て戦っていくことが楽しみです。
セルビア女子代表はFIFA女子ワールドカップ予選を戦う中で本戦に食い込める位置にいます。年齢も若くアグレッシブな戦いをしてきますし、4月のドイツ戦は3対2で勝利しています。個々の選手の力強さがあり、勢いのあるチームだと思っています。フィンランドは私たちとの試合が終わると女子ヨーロッパ選手権に入っていくので完成されたチーム、成熟したチームだと思うので、そういった2チームに対して、自分たちのアグレッシブに戦っていく、ボールを奪ってゴールを目指して戦う姿勢がみなさんに伝わればと思います。アウェイで戦うので時差対策、暑さ対策などコンディション面で色々とありますが、そういった調整に終始して身構えるのでなく、前線からボールを奪いに行き、相手陣内でボールを奪ってゴールに向かっていくシーンを作っていきたいです。そこからのゲームコントロールも含めて勝負にこだわることもひとつポイントにしたいと思います。
昨年10月に監督に就任して、その後11月に欧州遠征をして、年明けからAFC女子アジアカップを戦ってと、そこまではなんとかチームづくりをして、しっかりFIFA女子ワールドカップの出場権を取らなければと進めてきました。そこから4月の国内トレーニングキャンプを経て、今回のIMDを使った海外でプレーする選手も含めた活動ということで、ここからまたしっかりとチームづくりを落ち着いてできるなと考えています。

DF #6 宮川麻都 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
前回の活動、4月のトレーニングキャンプには怪我で参加できず、個人的には直近の活動がAFC女子アジアカップになりますが、自分としては出場機会も多くなく、チームとしての結果も準決勝で敗退という本当に悔しい結果でした。今回ヨーロッパ遠征で2試合できるので、チャンスをもらえたら自分のプレーを全力で出し切りたいと思います。
アジアカップ以降、WEリーグの試合ではビルドアップの時に左足でオープンに持ってロングボールを出せるようにするなど、ボールの配給は意識するようになりました。ディフェンス面では対人する相手に対してスライディングしてでも止めようとか、そういった部分は取り組んでいるところです。何かが足りないから出られないんだと思いましたし、であればその何かを自分で変えていかなければいけないと思っています。色々なことにチャレンジしながら自分のプレーを出していきたいと思います。
まずは試合に出られるようにならなければいけないと思いますし、チームコンセプトをしっかり理解してプレーしていきたいです。代表活動というのはメンバーの入れ替わりもあるので毎回が全部大切です。次のEAFF E-1選手権に向けてという意味でも、国内組、海外組という選手のくくりに関わらず積極的にやっていきたいです。

MF #17 成宮唯 選手(INAC神戸レオネッサ)
WEリーグのシーズンが終わってから良いオフを過ごせたので、気持ち的に一旦リフレッシュしつつ、しっかりこの遠征に向けて身体を作ってきたつもりなので、心身ともに良い準備ができていると思います。
昨年10月のチーム立ち上げからずっと呼んでいただいていて、チームとして目指しているサッカーが一つひとつの活動を通して浸透してきたと思うので、来年のFIFA女子ワールドカップに向けて今回の活動でそこをさらに浸透させて、攻撃の部分でも守備の部分でもアグレッシブに、ゴールに向かうこと、ゴールを守ることをやっていきたいです。個人としては前の選手なので、得点に関わっていきたいです。
自分自身なでしこのメンバーとしてワールドカップに出たことがないので、そこに向けての意識はありますし、目標です。そこへ向けて、課題を探せばたくさんありますが、自分の良さである動きを止めずに90分戦えるというところにプラスして、動きの質とボールを持った時のクオリティをもう少し上げていかないと余裕を持ってプレーできないと思うので、そこは上げていきたいです。体格差のある相手にも戦っていかなければならないですし、そういう部分に対しても今回の試合でしっかり取り組んでいきたいです。

国際親善試合

2022年6月24日(金)19:45 キックオフ(日本時間 6月25日(土)2:45) vs セルビア女子代表
会場:Sport Center FAS(セルビア/スタラパゾバ)
大会情報はこちら

2022年6月27日(月)18:15 キックオフ(日本時間 6月28日(火)0:15) vs フィンランド女子代表
会場:Veritas Stadium(フィンランド/トゥルク)
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