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SAMURAI BLUE、6月キリンチャレンジカップへ古橋、谷口選手らが復帰、初選出は3人

2023年05月26日

SAMURAI BLUE、6月キリンチャレンジカップへ古橋、谷口選手らが復帰、初選出は3人

SAMURAI BLUE(日本代表)の森保一監督は5月25日(木)、6月のキリンチャレンジカップ2023のエルサルバドル代表(15日(木)、愛知・豊田)、ペルー代表(20日(火)、大阪・吹田)との対戦に臨む日本代表メンバーを発表し、古橋亨梧選手(セルティック)、谷口彰悟選手(アルラヤンSC)、GK中村航輔選手(ポルティモネンセ)らが復帰し、U-22日本代表の川﨑颯太選手(京都サンガF.C.)ら3選手が初選出されました。

2026年FIFAワールドカップへ向けて3月に始動したSAMURAI BLUEの今回の活動に招集されたのは26人です。

顔ぶれは、昨年のカタールでのワールドカップを経験し、森保監督2期目の初戦となった3月の活動にも参加したメンバーを中心に編成。今季好調を続けている三笘薫選手(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC)や久保建英選手(レアル・ソシエダ)、上田綺世選手(セルクル・ブルージュKSV)をはじめ、板倉滉選手(ボルシアMG)、遠藤航選手(VfBシュツットガルト)ら馴染みの選手が揃いました。前回、久々の代表復帰となった菅原由勢選手(AZアルクマール)や初招集だった中村敬斗選手(LASK)らも、引き続き選出されています。

そこに今回は6人が復帰組として加わりました。スコットランドプレミアリーグでリーグトップの25得点をマークしてチームのリーグ連覇に貢献した古橋選手、所属クラブで同僚の旗手怜央選手、昨年のワールドカップ後に海外に活躍の場を移した谷口選手と相馬勇紀選手(カーザ・ピアAC)、川辺駿選手(グラスホッパーCZ)、GK中村選手が復帰です。

谷口選手と相馬選手はカタール大会以来の選出で、古橋選手と旗手選手は昨年9月の欧州遠征以来、また、川辺選手と中村選手は2021年6月以来2年ぶりの代表活動となります。

初選出は4人の国内組のうちの3人。現在Jリーグで上位に位置する名古屋グランパスの森下龍矢選手と、同じく上位争いに絡んでいるサンフレッチェ広島の川村拓夢選手、U-22日本代表メンバーとして3月の欧州遠征にも参加した川﨑選手という顔ぶれです。

森保監督は、復帰組と初選出が合わせて9人という今回の選考について「普段スカウティングをしているなかでパフォーマンスが良かった選手たちで、チーム戦力としてほかの選手との融合や戦術理解などを見たいと考えた」と説明。

また、今回の活動で「チームの選手層と戦術面での幅を広げていけるように、チャレンジポイントを持って活動したい」と抱負を述べています。

エルサルバドル代表との対戦は、2019年6月のキリンチャレンジカップでの初対戦以来4年ぶりで、前回は日本が2-0で勝利しました。また、ペルーとは過去5回対戦して日本の1勝2分け2敗で、前回対戦は2011年6月のキリンカップサッカー(0-0ドロー)まで遡ります。最新のFIFAランキングでは日本の20位に対して、エルサルバドルは75位、ペルーは21位です。

今年3月のウルグアイ代表、コロンビア代表との2連戦では1分け1敗と未勝利に終わっていることから、森保監督は「3月の活動では残念ながらサポーターのみなさんに勝利をお届けすることができなかった。今回はしっかり勝って喜んでいただけるように、勝利を目指してチーム一丸となって戦いたい」と語り、ワールドカップカタール大会後初勝利へ、強い意欲を示しました。

チームは6月12日(月)から千葉県内で合宿を始め、2連戦に備えます。エルサルバドル代表戦は15日(木)に愛知県豊田スタジアムにて19:10キックオフ、ペルー代表戦は20日(火)に大阪のパナソニック スタジアム 吹田にて18:55キックオフの予定です。

コメント

森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
今回のキリンチャレンジカップは、ワールドカップカタール大会後2度目の活動です。ホームでの戦いですし、3月の活動では残念ながらサポーターのみなさんに勝利をお届けすることができなかったので、今回はしっかり勝って喜んでいただけるように、勝利を目指してチーム一丸となって戦いたい。エルサルバドルとペルーという素晴らしい相手との対戦で、さらに選手層と戦術面での幅を広げていけるように試す部分、チャレンジポイントを持って活動し、選手に思い切ってプレーしてもらえるようにコミュニケーションをとりながら試合に臨みたいと思います。
ゲームをコントロールできるようにすることは、過去の課題からやっていかなくてはいけないと考えて3月にトライしましたが、素早くゴールに向かってプレーすることは優先順位の一番です。そこはしっかり使い分けて、ゴールを奪ってしっかり守ることをベースとしてチームで共有したい。3月の2試合ではデュエルの部分でこれまでよりも差があったので、選手の持っている戦術技術を生かす上でも、我々が主導権を持って戦う上でも、ベースの部分にしっかり立ち返りたいと思っています。
初選出と復帰選手については、普段スカウティングをしているなかでパフォーマンスが良かった選手たちです。彼らを呼んで現在の調子やどういう成長があり、どんな力をつけているかを見極めて、チーム戦力としてほかの選手との融合や戦術理解などを見たいと考えて招集しました。一人でも多くの選手に試合の経験をして積み上げをしてもらいたいという思いでいます。将来的に最強で最高のチームをつくるために、より多くの選手たちに代表で試合を経験して戦術理解を高めてもらい、幅広い選手層のなかから最後に一番いい選手たちを選んでいくことが大切なので、今回もいろいろなことを考えながら選手を起用するつもりです。
昨年のワールドカップでは東京オリンピック世代の選手たちが多く、直近のオリンピックからワールドカップに出た人数では過去最高でした。「1チーム2カテゴリー」の強化の成果が表れましたが、私自身はワールドカップの舞台で戦う選手を、もう1サイクル若い世代に変えないといけないと思っています。カタール大会へ向けてラージグループを作っているときに、広範囲にスカウティングをしていましたが、U-20以下の選手があまり入ってこなかった。もっと自然に候補として入ってきてもいいのではと感じていました。日本が世界で勝っていくためには、もう1サイクル早く、若手の育成と世界のトップ・オブ・トップでの経験値を上げることをやっていかなくてはいけないと思っています。

山本昌邦 JFAナショナルチームダイレクター
(U-20年代がフル代表入りするようになることは)日本がロードマップで示している、2050年に世界チャンピオンになるために、必要で重要な部分だと思います。いかにしてその方向に持っていくか、各カテゴリーが連携してやっていくことが重要だと思っています。2050年のワールドカップ優勝から考えると、2030年大会ではベスト4が目標で、もう1サイクル早く若い選手たちをどう育てるか、真剣に模索する必要があります。森保監督と(各年代の)コーチングスタッフの連携はとれているので、そこ(のサイクル)を早めるのは私の仕事です。そこが、日本サッカーが世界の頂点にたどり着くために重要なところだと思っているので、チャレンジしていきたいと思っています。

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