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第28回JFAレフェリーキャラバンを千葉県で開催
2017年09月13日
9月2日(土)、3日(日)の2日間、JFAレフェリーキャラバンを明海大学浦安キャンパスで開催しました。
サッカーの登録チーム数が1081、競技者45883人と、毎週たくさんの試合が行われている千葉FAの活動を支えている審判員、審判指導者のスキルアップ、特に審判指導者には「新しいチャレンジ」の機会としたいとの願いをもって、レフェリーキャラバンを開催しました。今回は3級インストラクターが主となり、それにオブザーバーを含めた40名超の審判指導者と、関東強化グループ、県強化グループ、ユースグループの幅の広い男女50名超の審判員が参加しました。
審判指導者に向けてのプログラムでは、今年から始まったイントレのマネジャーを務める斉藤1級インストラクターの指導の下、「審判員の次への課題」を審判員と共有し、寄り添いながら解決していくサポート役になるために、試合から審判員の姿を分析し、次への課題を共有するためのスキルとして「アセスメント」「チューターリング」などを学びました。参加した指導者の皆さんも、時間が経つにつれ積極的に意見を出し合い、厳しい意見だけでなく、笑顔があふれながら研修を進めることができました。
審判員向けのプログラムでは、プロフェッショナルレフェリー(PR)の家本1級審判員が講師になり、「審判員としての役割」「ティーチングマテリアル」による研修を行いました。
また今回は、「試合のために審判指導者・審判員が互いに協力し合うためには」というテーマを掲げ、参加者全員(審判指導者・審判員・JFAからの参加者)で考えるセッションを、家本1級審判員と高橋インストラクターが進行役を務めて展開しました。
JFAインストラクターコメント
高橋武良 JFA 審判ディベロップメントオフィサー
審判指導者・審判員双方の想いや役割がより融合し合うことがサッカーの発展に繋がっていくために必要であることを再認識でき、千葉FAのサッカーをより充実したものにするためのスタートとなるような話をすることができました。参加予定者が多く、皆さんにプログラムの内容が伝わるか心配して始まったキャラバンでしたが、2日間の天候の変化のように(集合時は風雨が強く、終了時は透き通る青空)、千葉FAのこれからの変化へのスタートが切られたと感じることができた2日間でした。最後に、5月の準備から実施までご苦労いただいた山岸委員長をはじめとした千葉FAの皆さん、当日参加していただいた審判員、審判指導者の皆さんに感謝申し上げます。
受講者コメント
山岸佐知子 千葉FA審判委員長
キャラバン開催は様々なきっかけをもたらしてくれました。開催に先立ち県内の問題点を具体的に洗い出すことで、アクションを起こすきっかけ、キャラバンを通じては新たな指導手法を学んだりロールプレイを経験することで、指導の楽しさと奥深さを改めて考えるきっかけ、審判員としての役割を見つめ直すきっかけ、そして審判員・インストラクターがより良いサッカーのために良好な関係を築きながら共に歩むきっかけをもたらしてくれました。
今回参加して頂いた方々は高橋インストラクター、斉藤インストラクター、家本プロフェッショナルレフェリーからのご指導を受け、新たな気づきと大きな刺激を受けたことと思います。このキャラバンがもたらした「きっかけ」を新たなスタートとし、これから更なるチャレンジが始まります。今回帯びた熱が冷めぬよう学びの場と実践の場を設けることで、サッカー発展の一助となれるよう引き続き取り組んでまいります。最後になりましたがご指導いただいた高橋インストラクター、斉藤インストラクター、家本プロフェッショナルレフェリー、そしてこのキャラバン開催に伴い、ご尽力いただきました関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
木原裕之 千葉FA育成部長
「審判インストラクターのスキルアップ」を目標として、「チュータリング」を中心にグループワークで、6ステップ・ダイヤモンド9を用いた指導方法について学び、実際に体験し様々な意見を出し合いながらグループ内での意見を共有することができ、指導には色々な方法があることを教わることができました。それから、「アセスメントに基づく指導の演習」についても勉強させていいただき、どのようにフィードバックすれば審判員へ伝えることができるのかについてもいろいろ学ぶことができました。また、プロフェッショナルレフェリーの家本政明さんからも、審判員から話をうまく引き出し、その話の内容から指導するような指導方法も、伝えやすく伝わり易いとの意見もいただきました。
今回のJFAレフェリーキャラバンを通じて学ばせていただいたことを、今後指導する現場で思い出し審判員に対しより良い指導・育成ができるように心がけたい思います。
JFAインストラクター・スタッフの皆様、二日間本当にありがとうございました。
森田秀一 参加審判員
このレフェリーキャラバンに参加させて頂き、多くの気づきときっかけをいただきました。自分の魅力と色を考えるセッションでは、今シーズン初めから千葉県内でも投げかけていただいていたものでしたので、これを多くの審判員の仲間と考えたり、ディスカッションしたりしてより落とし込めました。魅力溢れる審判員になるために、自分の特徴を認識して、それをどう発揮していくか、そして個々がどう成長していきたいか、与えられた時間内だけでなく空いた時間や夜の懇親会にまでその話題は尽きず、意見を交換し合う時間は貴重なものとなりました。
また、現役審判員の仲間だけでなく多くのインストラクターの先輩方とも同じ時間を過ごすことが出来、合同セッションでは審判員と指導者の協力でアセスメントについての考え方を共有出来ました。多くの方に私が担当した試合を分析していただいたようで、会場に着くなり、多くの指導者の方に声をかけていただきました。多くの指導者の方にアセスメントをしてもらうのは中々ない機会なので勉強になったのと同時に、千葉の先輩方の温かさを感じることができ本当に嬉しく感じました。この貴重な機会を糧として与えられた試合に全力で挑み、千葉県審判員としての誇りを胸にさらなる成長をしていきたいと思います。