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第40回JFAレフェリーキャラバンを香川県で開催
2018年10月09日
9月29日(土)にJFAレフェリーキャラバンを香川県で開催いたしました。
当初は29日(土)、30日(日)の2日間で開催する予定でしたが、台風の接近にともない、30日(日)を中止としました。1日のみの開催となりましたが、審判関係者をはじめ香川県のサッカーに関わる参加者計30名が一体となって今後の方向性をディスカッションするなど、非常に有意義な開催となりました。
JFAインストラクターコメント
吉野内浩志 四国地域審判指導者トレセンマネジャー
香川県は四国4県のなかで最後のキャラバンとなりました。午前中には香川県サッカー協会から嶋会長、松本副会長、藤田専務理事に参加いただき、香川県のサッカーの方向性を考えるディスカッションを行いました。
まずはじめに、2008年に香川県協会が作成した「KFAビジョン2008」と「アクションプラン2020」の各項目の振り返りを行い、達成していることとしていないこと、またその理由などについて全体で意見交換を行いました。その後、審判インストトラクターや審判員、4種、女子、フットサルの種別の関係者の皆さんも交えて5班に別れて、香川県が今できていること、できていないこと、また今後取り組みたいことをブレーンストーミングで出し、それをKJ法で分類評価し、重要度の高いものから各班から発表して全体で共有しました。審判のみならず多方面からの意見が出され、今後の協会や審判委員会が進むべき方向性のヒントになることが数多く出されました。来年からの香川県トレセンのスタートに向け、これを契機に各方面との話し合いを深め、香川県のロードマップを作成するなど活性化につながることが期待できる内容でした。
午後からは、インストラクターと審判員に分かれて、チュータリングの紹介やチュータリングセッションを受講しました。最後に合同で、6ステップを使ってFKの手順を確認するチュータリングを行いました。JFAだけでなく、四国審判員指導者が各セッションを担当するほか、香川県の指導者にもセッションを担当を紹介していただくなど、幅広い活動ができ、将来の審判指導者トレセンの内容も理解していただいたと思います。2日目にもプラクティカルトレーニングなど有意義な計画をしていました。実施できなかったことは残念でしたが、実りある開催となりました。
開催FA審判委員長コメント
前田昌広 香川県FA審判委員長
台風が接近する中、全国40番目のJFAレフェリーキャラバンを開催することができました。ただ2日目は台風の直撃が予想されたこともあり、参加者の安全面への配慮から残念ながら中止としました。
29日(土)1日だけの開催となりましたが充実した時間でした。香川県協会会長、副会長、専務理事、各種別の委員の方も出席していただいてのディスカッション『香川県のサッカーのための審判員育成の方向性を考える』では様々な意見が出ました。多くの課題も見つかり、その中でも「講習会がつまらない」と語ったユース審判員の声が印象に残っています。受講者は講義を聞くだけ映像を見るだけでなくアクティブに取組める講習会を望んでいると改めて感じ今後の新規・更新講習会等に活かせるよう知恵を出し合っていこうと思います。
午後からはインストラクター、審判員に分かれてのチュータリング。初めての方も多く最初は黙って聞くだけの雰囲気でしたが講師の方の熱意・話術から時間の経過と共にチュータリングの世界に引き込まれ、発言(意見)も増えていきました。「オフサイド」のテーマでは競技規則と照し合わせながらより理解を深めることができました。勘違いしていた部分もあり再確認、共通認識を持て、チュータリングの良さを感じることができました。最初と最後では参加者の目の輝きも違い満足感を得ると同時に、2日目に予定していたプラクティカルトレーニングが実施できないことが残念でした。日を改めて後日、実施したいと思います。今回のJFAレフェリーキャラバンを転機に香川県の審判環境に変化を持ち込み普及・強化・改革に繋げていきたいと思います。
香川県サッカー協会専務理事コメント
藤田克己 香川県サッカー協会専務理事
香川県で初めて開催されるとあり期待して参加しました。残念ながら台風24号の接近により1日のみの開催になりましたが、とても実りのある1日でした。特に、参加者全員を5班に分けて行ったブレーンストーミングでは、香川県ができていることできていないことについて率直な意見を聞くことができました。香川県において、こうした形で様々な年代・属性の方が意見を交わす機会はほとんどありませんでした。最初は少し戸惑いもあるようでしたが、すぐに慣れて活発に意見も出るようになりました。鋭い意見もあり、多くのことに気付かされました。今後の協会の取り組みに活かしていきたいと思います。2日目がなくなったため、チュータリングについては来年からのトレセンに委ねられることになりました。今回のキャラバンに参加して、地域審判トレセン・都道府県審判トレセンへの期待もさらに大きくなりました。
受講者コメント
小山龍之介 香川県FA U-18 3級審判員
今回のJFAレフェリーキャラバンは、自分にとって充実したものとなりました。午前中のお話では、日本サッカー協会が目指している目標をしっかりと聞き、今何が問題なのかしっかりと把握することができました。その後の、みんなでのディスカッションでは、提示された問題についてしっかりと議論することができました。全体での発表の時、グループで指名されたので、前に出てしっかりと他のグループにもわかりやすいような発表をしました。他のグループの意見には、自分たちとは違ったアイデアがあり、気づかないことにも気づかされました。午後からは審判員だけで集まりました。大人チームとユースチームに分かれて聞きました。「判断力に必要なものは何か」という問題に対しては大人とユースでは、大切にしていることが全く異なっていました。「三人寄れば文殊の知恵」という言葉があるように、いろいろな人と話すことでもっともっと発展していくんだと感じました。これから先、審判活動、部活動を通して様々な人と出会っていきます。しっかりと情報交流を行なっていきたいと思います。2日目は、台風のせいで中止となって本当に残念ですが、1日参加しただけでも、たくさんのヒントをもらったように思います。そして、今よりも成長していきたいです。
藤井大助 香川県FA2級インストラクター
レフェリーキャラバンに参加して、たくさんの学びがありました。中でも特に印象に残っていることは、香川県のサッカーの将来構想についてです。午前中のこの時間には、審判員や審判インストラクターだけでなく香川県サッカー協会会長、副会長、専務理事、各種別チーム関係者の方にも参加していただき、一緒に考えることができました。まずは「KFAビジョン2008(2020の目標・2035の目標)」や具体的な取り組みを明記した「アクションプラン2020」を手がかりとして「できていること」「できていないこと」を洗い出しました。グループで1人1人の気付きを出し合うことで「今後実現したいこと」がより具体的に考えを共有することができました。私のグループでは、誰もが心の底からサッカーを楽しめるようにするために、「審判委員会として、各種別への審判インストラクターを派遣する」という意見が共有されました。実現をめざし審判員とともに、よりよいゲームコントロールをめざしたいと思います。午後からは、チュータリングとは「目標とする学びを容易にする方法」だと教わりました。実際にオフサイドの場面を通して、チュータリングのスキルを体感できました。自分自身の無知な部分がはっきりと見えたり、新たな課題に気付かされたりすることを、実感できました。今後の研修を通して、この学びのスキルを体得したいと強く思いました。