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SAMURAI BLUE、小林選手、昌子選手の初ゴールで中国に勝利 ~EAFF E-1 サッカー選手権 2017 決勝大会~

2017年12月13日

SAMURAI BLUE、小林選手、昌子選手の初ゴールで中国に勝利 ~EAFF E-1 サッカー選手権 2017 決勝大会~

SAMURAI BLUE(日本代表)は12月12日(火)、東京の味の素スタジアムで行われたEAFF E-1サッカー選手権決勝大会の第2戦で中国代表と対戦し、終盤のFW小林悠選手(川崎)とDF昌子源選手(鹿島)の代表戦初ゴールで2-1の勝利を収めて2連勝としました。

日本は勝点6で首位をキープ。もう1つの試合で朝鮮民主主義人民共和国代表に1-0で勝利した韓国が1勝1分で勝点4となり、16日(土)の最終戦で日本は2大会ぶりの優勝をかけて韓国代表と対戦します。なお、中国代表は1分1敗で勝点1、朝鮮民主主義人民共和国は2連敗で勝点はありません。

9日(土)の初戦から日本は先発を7人入れ替えて、DF三浦弦太選手(G大阪)、DF山本修斗選手(鹿島)、MF土居聖真選手(鹿島)ら代表戦デビューの4人を含めてMF今野泰幸選手(G大阪)と小林選手以外は、代表戦キャップ数が一桁というフレッシュな顔ぶれで編成です。2戦連続で先発した小林選手は前線中央に入り、右サイドバックには2015年1月の代表初選出から約3年で初出場となったDF植田直通選手(鹿島)を起用しました。

日本は立ち上がりから、土居選手やMF倉田秋選手(G大阪)、FW伊東純也選手(柏)らが積極的に仕掛け、チーム全体でテンポの良いパスで縦へ速く、相手の背後のスペースも狙う攻撃を展開します。

開始から6分には相手CKのクリアボールからカウンターに転じ、最後は小林選手が相手ゴールを狙います。前半22分には、積極的に攻撃参加した植田選手のクロスボールに再び小林選手が頭で合わせますが、シュートはクロスバーの上へ流れます。

27分には、昨年9月のワールドカップアジア最終予選初戦以来の出場のMF大島僚太選手(川崎)がミドルシュートを狙いましたが、そのアクションで足を痛め、30分にMF井手口陽介選手(G大阪)と交代になります。その後、攻撃のペースが少しスローダウンしますが、それでも44分には土居選手の左サイドからのクロスに小林選手がダイビングヘッドで合わせ、相手ゴールを脅かしました。

中国は初戦の韓国戦からGKを含めて5人を入れ替え、3バックを基調にプレー。時折、後ろから長めのボールを前線へ送りますが、日本は昌子選手を中心とした守備陣が対応し、前半は大きなチャンスを作らせません。

しかし後半に入ると、57分にFW干大宝(ユー・ダーパオ)選手が交代出場のFW張文剣(ジャン・ウェンジャオ)選手のパスを受けて近い距離からシュートを放ちますが、GK東口順昭選手(G大阪)が好セーブを見せます。その直後にも右クロスからFW韋世豪(ウェイ・シーハオ)が日本ゴールに迫りましたが、シュートはクロスバーを超えました。

主導権を握る日本は、63分には井手口選手が浮き球のミドルシュートでゴールを狙い、その2分後には植田選手がゴール前に鋭いクロスを入れますが、得点にはつながりません。

日本は75分に伊東選手に代えてFW川又堅碁選手(磐田)を送り込み、小林選手が右FWに移動。さらに82分には土居選手に代えてFW阿部浩之選手(川崎)を投入します。試合が動いたのはその直後でした。

84分に倉田選手の縦パスを受けた川又選手が相手と競り合いながらシュート。そのボールを前に抜け出した小林選手が受けてシュートを放ちます。一度は相手GKに止められますが、小林選手はリバウンドに鋭く反応。今季のJリーグ得点王は右ポスト脇の角度のないところから左足で代表初ゴールとなる先制点を決めました。

さらにその4分後には、センターサークル付近でこぼれ球を拾った昌子選手がゴールへ向けて右足を振り抜くと、ボールは約40メートルの軌道を描いて相手ゴールに吸い込まれ、17,220人が集まったスタンドが大きなどよめきに包まれました。

しかし最後まで得点機を探る中国は、アディショナルタイムに張選手が右サイドからペナルティエリアへ持ち込むと、これをDF山本修斗選手(鹿島)が倒したとしてPKに。これを干選手が決めて1点を返されましたが、試合はそのまま2-1で終了しました。

日本は4チーム中唯一の2連勝となり、16日(土)の韓国戦では引分け以上で優勝が決まります。

監督・選手コメント

ヴァイッド・ハリルホジッチ SAMURAI BLUE(日本代表)監督
素晴らしい内容で素晴らしい勝利でした。後半何分間か少し良くないところがあり、相手に2回ほどチャンスを作られましたが、それ以外はプレークオリティも良く、良いフットボールでした。連続したプレーで前へ向かうプレーが見られて、前半にも大きなチャンスを何回か作りました。最後に無駄なPKを与えたのは残念ですし、大島選手のケガも残念ですが、選手のプレーを称えたいと思います。

昌子選手のゴールは素晴らしかった。選手たちには20、30メートルからでもシュートを狙うように言っていました。小林選手は素晴らしいシーズンを送って、より点が獲れるようになりました。今日はしっかりアグレッシブにプレーして、背後も狙いながら、相手にプレッシャーもかけて、フィジカルコンタクトでも相手にしっかり抵抗できていました。サイドも前もできて、かなり高い確率で(ワールドカップ本大会メンバーの)候補に入るでしょう。植田選手のサイドバックは相手のFKでの戦いを考えてのことです。1試合目には選手たちに躊躇が見られたので、私はポジティブな話をするように働きかけ、「我々のフットボールを君たちの長所を使ってやろう」と伝えました。速いプレーを基本に相手の背後を突くことを強く要求したのですが、1戦目と全く違うプレーを見ることができました。しっかりと表現してくれて嬉しいですし、選手たちには良い内容でハードワークしてくれてありがとうと言いたい。今日のやり方やプレー内容には満足しています。フル代表へ入る候補が何人か出たと思います。見たいものを見ることができました。

DF #21 山本脩斗 選手(鹿島アントラーズ)
相手が高さで来ることは分かっていたので、絶対に負けられないと思っていました。要所要所はやれていたと思います。最後はノーファウルで行きたかったので、そこは反省点です。1試合をやれたのは大きかったと思います。

FW #11 小林悠 選手(川崎フロンターレ)
ゴールはあまり見えていませんでしたが、自分とボールとゴールの位置を考えて感覚で打ちました。やっと決めることができて、ほっとしています。1トップでも技術の高い選手を2列目に並べてくれたのでやりやすかったです。信じて使ってくれた監督に感謝しています。

FW #13 土居聖真 選手(鹿島アントラーズ)
のびのびとやることを考えていました。コンビネーションを出せて、相手も嫌がっていたと思います。得点にはなりませんでしたが、チャンスはたくさん作れていたと思います。

マルセロ・リッピ 中国代表監督
かなり苦しい試合でした。前半15分ぐらいは中国に有利に働いていましたが、日本がチャンスをゴールに繋げて、我々はチャンスを活かすことができませんでした。2019年AFCアジアカップや2022年FIFAワールドカップが目標で、チームは成長を続けています。

スケジュール

EAFF E-1 サッカー選手権 2017 決勝大会
12月9日(土) 1-0 第1戦 vs 朝鮮民主主義人民共和国代表
(味の素スタジアム)
12月10日(日) 11:00 トレーニング(味の素フィールド西が丘)【一般公開】
12月11日(月) PM トレーニング【一般非公開】
12月12日(火) 2-1 第2戦 vs 中国代表
(味の素スタジアム)
12月13日(水) 11:00 トレーニング(味の素フィールド西が丘)【一般公開】
12月14日(木) PM トレーニング【一般非公開】
12月15日(金) PM トレーニング【一般非公開】
12月16日(土) 19:15 第3戦 vs 韓国代表
(味の素スタジアム)

※スケジュールや会場は急遽変更になる場合がございます。

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EAFF E-1 サッカー選手権 2017 決勝大会

男女ともに、中国、日本、朝鮮民主主義人民共和国、韓国の4チーム総当りによるリーグ戦で東アジアサッカーの頂点を競います。12月8日(金)から16日(土)まで、男子は味の素スタジアム(東京)、女子は千葉市蘇我球技場(フクダ電子アリーナ/千葉)で行われます。

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