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川崎F、横浜FM、浦和、神戸が挑むアジアの頂点をかけたACL2022の戦い

2022年03月11日

川崎F、横浜FM、浦和、神戸が挑むアジアの頂点をかけたACL2022の戦い

アジアクラブ王者を決めるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2022の戦いが、もうすぐ始まります。Jリーグ王者の川崎フロンターレ、昨季リーグ2位の横浜F・マリノス、天皇杯優勝の浦和レッズの本戦出場組に加え、リーグ3位に入ったヴィッセル神戸は3月15日(火)のプレーオフ経由で本大会出場を目指しています。日本勢が挑む今季のACLを紐解いてみました。

2002年に始まったACLも今年で20大会目。出場枠は昨季40チームに拡大され、今季も各国リーグやカップ戦優勝者、リーグ上位入りで出場権を獲得した強者が集結。東西各地区で20チームずつがそれぞれの地区でグループステージから準決勝までを戦い、決勝で東西のトップが顔を合わせてアジアクラブのナンバーワンを決めます。

グループステージでは4チームずつ東西各5グループに分かれて戦い、各組1位と、2位のなかの上位3チームがノックアウトステージへ進出します。コロナ禍による各国の渡航入国制限などの状況を考慮して、今季もグループごとに1都市集中開催方式での実施となり、東地区では4月15日(金)から5月1日(日)までにタイ、マレーシア、ベトナムの各都市で開催します。

ノックアウトステージもラウンド16から準決勝まで中立地での集中開催の予定ですが、日程の都合から従来のホーム・アンド・アウェイ方式ではなく、一戦必勝方式で行われます。ラウンド16は8月18(木)、19日(金)、準々決勝は8月22日(月)、準決勝は8月25日(木)に行われ(開催地は後日発表)、決勝はホーム・アンド・アウェイ方式を適用して来年2月19日(日)に西地区、26日(日)に東地区で開催されます。

決勝がグループステージから同一年に行われないのは初めてで、これは今年11月21日からカタールでFIFAワールドカップカタール2022が行われることを考慮したものです。また、AFC(アジアサッカー連盟)ではACLシーズンを2023年から欧州型の秋春制への移行を予定しています。

日本勢のグループステージ

今季Jリーグ3連覇とアジア初制覇を狙う川崎フロンターレはグループIに入り、広州FC(中国)、ジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)と、蔚山現代(韓国)とポートFC(タイ)によるプレーオフ勝者と同組です。ジョホールバルでの戦いとなります。

広州は広州恒大から改名。2度のACL優勝経験のあるチームですが、昨季はグループステージ敗退で、昨今の親会社の経営不振の影響が懸念されるところです。ジョホールは国内リーグを制して昨年に続いての出場です。プレーオフ経由での出場を探る蔚山は、2020年大会の覇者で昨年の大会ではベスト4へ進出。一方のポートは勝てば2年連続の本戦出場です。

16強入りした2020年大会以来のACL出場となる横浜FMは、グループHで全北現代モータース(韓国)、ホアンアイン・ザライ(ベトナム)、プレーオフ予選でカヤFC・イロイロ(フィリピン)に5-0と快勝して出場を決めたシドニーFC(オーストラリア)と、ホーチミンでの戦いです。

全北現代は昨季Kリーグで5連覇を達成。2度の優勝経験があるACLでは、昨年はベスト8でした。シドニーは、プレーオフで対戦予定だった長春亜泰(中国)が出場辞退したことでカヤ戦の勝利で本戦出場が決定。横浜FMのケビン・マスカット監督がかつてメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)を率いていたこともあり、オーストラリアでは両者の組み合わせが話題を呼んでいます。ホアンアインは国内カップ戦に優勝し、2005年大会以来のアジアの舞台への復帰です。

グループFには、2017年大会以来で通算3度目の優勝を目指す浦和に、山東泰山(中国)、ライオン・シティ・セーラーズ(シンガポール)が入り、そこに大邱FC(韓国)かブリーラム・ユナイテッド(タイ)のプレーオフ勝者が加わります。開催地はタイのブリーラムです。

山東泰山は山東魯能から昨年改名。国内リーグとFAカップをダブル制覇して2019年大会以来の出場となり、ライオン・シティは国内リーグ初制覇でACLに初出場です。大邱は昨年のACLでは名古屋グランパスに敗れて16強止まりでしたが、国内ではリーグ3位。ブリーラムは鹿島を率いた石井正忠監督が率いており、2019年大会以来のアジアの舞台出場を目指しています。

また、日本勢不在のグループGは、BGパトゥム・ユナイテッド(タイ)、全南ドラゴンズ(韓国)、メルボルン・シティ(オーストラリア)、ユナイテッド・シティ(フィリピン)という顔合わせで、パトゥム・タニで開催されます。

パトゥムとユナイテッドは昨年大会に続く出場で、城南は昨年のFAカップで優勝して2008年大会以来のアジア参戦です。メルボルン・シティは昨年ACLデビューの予定でしたが、コロナ禍を受けてオーストラリア勢が出場を辞退。今回ようやく、Aリーグ王者として出場となりました。

神戸は出場権をかけてメルボルンVとプレーオフ

プレーオフ経由となる神戸は、3月15日(火)のホームでの一発勝負でメルボルン・ビクトリーに勝てば本戦進出で、グループJで上海海港(中国)、チェンライ・ユナイテッド(タイ)、傑志(香港)と対戦することになります。

上海海港は昨季の国内リーグで2位に入り、2年ぶりのACL出場です。前身の上海SIPGで初参戦した2016年以降、5年連続ノックアウトステージ進出という活躍を見せていました。チェンライは昨季のFAカップに優勝して2年連続での出場。また、傑志は香港プレミアリーグ連覇で2大会連続での出場です。グループJの開催地はタイが予定されています。

今回、神戸が本戦出場をかけて対戦するメルボルン・ビクトリーは、昨年国内のカップ戦で優勝し、今回2020年大会以来通算9度目の出場を目指しています。サンフレッチェ広島でもプレーしたトニー・ポポヴィッチ監督が率いており、今季のAリーグでは3月4日までの14戦を終えて6勝4分4敗で4位。FWニック・ダゴスティノ選手が14試合でチームトップの7得点を挙げています。

神戸は初出場で4強入りした2020年大会以来のアジア舞台への復帰を目指しています。チームは今季J1リーグで3月6日までの5戦で3分2敗と白星に恵まれず、前線の選手が怪我に見舞われるなど苦しい状況が続いていますが、6日の広島戦ではMFアンドレス・イニエスタ選手が今季初ゴールをマーク。FWリンコン選手、FW小田裕太郎選手も切れのある動きを見せ、DF菊池流帆選手やGK飯倉大樹選手も戦線に復帰しました。

「ACLはクラブにとってすごく重要な大会」という神戸の三浦淳寛監督は、「結果は出ていないが良くなっている部分はたくさんある。やれることを徹底してやりたい」と前を向き、「ピッチに出た選手にはチャンスになる」と話して、選手たちの奮起に期待を寄せています。

昨季3位入りに守備で貢献した菊池選手も、「1試合やったことで試合勘も戻ってきた。次はフルコンディションで臨める」と、広島戦後に今季初先発でのフル出場に手ごたえを示していました。

西地区のノックアウトステージは来年2月

なお、西地区では昨年の大会で優勝したアルヒラル(サウジアラビア)がグループAに入り、アルライアン(カタール)、2年連続同組のイスティクロル(タジキスタン)と同組で、そこにシャルジャFC(UAE)またはアルザウラ(イラク)のプレーオフ勝者が加わって戦います。

西地区のグループステージは4月7日から27日までサウジアラビアで開催され、その後、ノックアウトステージは来年2月3日から10日まで、同月の決勝戦の前に実施する予定です。

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