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『2019年度 第43回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント』は明治大学が3年前の雪辱を果たし、連覇を達成!
2019年09月09日
ついに最終戦を迎えた『2019年度 第43回 総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント』。9月7日(土)に大阪のヤンマースタジアム長居で行われた決勝戦は、奇しくも3年前の決勝戦と同カードとなり、2年連続3度目の優勝を狙う昨年度王者の明治大学と2年ぶり5度目の優勝を目指す法政大学が対戦しました。
序盤は明治大学がボールを保持しながらも、攻めあぐねる展開となりました。互いをよく知る関東勢同士、攻撃の起点をつぶし合い、なかなか決定機をつくれません。「前半の20分はギアをあげてプレスをかけていこう」(栗田大輔監督)とのプランをもっていた明治大学ですが、先手を取ったのは法政大学。23分、末木裕也選手の左からのコーナーキックに、ファーサイドにいた大西遼太郎選手が頭で合わせて先制点を挙げます。しかしその失点から4分後の27分、明治大学は中村健人選手とのパス交換から中村帆高選手が右サイドを抜け出し、ゴール前にマイナスのパスを送ります。そのパスにキャプテンの佐藤亮選手が走り込み、右足で合わせてシュート。明治大学が間をおかずに同点ゴールを決め、試合は振り出しに戻りました。
法政大学は後半に入ると、60分に突破力のある紺野和也選手を投入。続いてFWの平山駿選手をピッチに送り出すなどして前線の活性化をはかります。しかし前がかりになった法政大学のスペースをつき、69分には明治大学がコーナーキックを獲得。中村健人選手のキックを「いつも練習していた通りだった」という小野寺健也が頭で押しみ、明治大学が逆転に成功します。
リードを奪った明治大学は、交代選手を次々と投入してチーム全体をリフレッシュし、1点を追う法政大学の猛攻をしのぎます。最終的には組織的な守備を固め、球際でのボールの奪い合いを制した明治大学が、1点差を守りきり試合は終了。3年前、法政大学に敗れた明治大学が雪辱を果たし、悲願の連覇を達成しました。
監督・選手コメント
栗田大輔 監督(明治大学)
率直に優勝できてうれしいです。今大会は5年連続の決勝進出となりましたが、この5年間で一番勝ちたいと思った試合でした。対戦相手の法政大学さんは、天皇杯でガンバ大阪さん相手に勝ち上がった素晴らしいチームです。一方、我々は川崎フロンターレさんに敗れてしまった。そうした状況もあり、この大会ではなんとしても明治大学の素晴らしさ、強さを結果で表し、選手たちに自分たちのやっているサッカーが正しいのだということを伝えたかった。その意味でも、とにかく今回は優勝にこだわりました。今回連覇を達成したことでひとつ歴史を刻むことができたとは思いますが、まだシーズンは続きます。後期の関東大学リーグでさらに成長し、冬のインカレではチームがいちばんよい状態で、また選手はいちばん成長した状態で最後の試合を迎えたい。それが今年の明治大学の目標です。
佐藤亮 選手(明治大学)
失点をしたときに周りを見ると、みんな沈んだ顔をしていて、このままでは相手の流れに引きずられてしまうと思いました。「これは自分が結果を出すしかない」と強く思いました。ゴールシーンは、中村帆高選手がマイナスのパスを出したところで佐藤凌我選手が潰れて、自分のゴールをお膳立てするような形をつくってくれた。ゴールを決める自信しかありませんでしたが、その過程をつくってくれたチームメイトに感謝したいです。総理大臣杯は是が非でもとりたいと思っていたタイトルでした。個人的にはこれまでの3年間決勝戦に出られず、辛い思いもしましたが、優勝したことでその苦しさもすべて払拭されました。
小野寺達也 選手(明治大学)
ハーフタイムには、栗田大輔監督に「いつものお前のプレーじゃない、もっとできるだろう」というようなことを言われ、強く活を入れられました。その一言で、後半は切り替えられたと思います。中村健人選手は、いつもセットプレーを練習している相手なのでホットラインができている。彼を信じて、いつもの場所に走り込んだ結果、ゴールを決められました。
中村帆高 選手(明治大学)
右サイドの自分と左サイドの森下龍矢選手が研究されていることは予想していました。そして、どちらも仕掛けられていない状況の中で失点してしまったので、どこかで思い切りのいいプレーが必要だと思いました。ゴールにつながったプレーは、そうした状況からの一瞬の判断です。練習から挑戦していたことでもあったので、それが結果につながったことは収穫だったと思います。ただ、個人としてもチームとしても内容的には納得のいかない試合でした。喜ぶのは今日だけにして、来週から始まるリーグ戦に向けて修正していきたいと思います。
大西遼太郎 選手(法政大学)
ゲームプランとしては前半は0-0でもいいと思っていたので、1-1で折り返したのは悪くなかったと思います。ただ、後半にどちらが先に点を決めるかという状況の中で、明治大学との差が出てしまいました。走ることひとつをとってみても、相手のほうがやるべきことを徹底していました。その差が出たと思います。勝つイメージはありましたが、結果的にはひっくり返せなかった。今の法政大学には、その力がなかったのだと思います。
大会日程、試合結果などは関西学生サッカー連盟公式サイトをご確認ください。
第43回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント
大会期間:2019/8/29(木)~2019/9/7(土)
試合会場:ヤンマースタジアム長居、ヤンマーフィールド長居、J-GREEN堺(天然芝フィールド)、西京極総合運動公園陸上競技場、神戸総合運動公園ユニバー記念競技場、みきぼうパークひょうご(三木総合防災公園球技場)
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