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ニュース

世界基準を求めて連日男子と合同トレーニング ~なでしこジャパン国際親善試合 カナダ女子代表戦

2019年10月04日

世界基準を求めて連日男子と合同トレーニング ~なでしこジャパン国際親善試合 カナダ女子代表戦

10月6日(日)の国際親善試合 対カナダ女子代表戦に向けて静岡県内でトレーニングキャンプをスタートしたなでしこジャパン(日本女子代表)は3日(水)、活動4日目を迎えました。

前日に行った男子高校生との強度の高い合同トレーニングの負荷も考慮して、この日は午前のトレーニングを回避、午後に集中してトレーニングに臨みます。

昼食前に行われたミーティングでは、「抱えている課題にはもちろん向き合わないといけない。けれど、やれたことをもっと評価していい」という話とともに、ワールドカップで表現できたなでしこらしいプレーを中心に編集された映像が映し出され、ゴールキーパー、ディフェンダー、守備的/攻撃的ミッドフィールダー、フォワードと、ポジションごとに求められるプレーを全員で共有する時間となりました。

午後は大学生との合同トレーニングを実施。スピードと体格に勝る男子とのトレーニングは、なでしこジャパンのトレーニングキャンプではもうお馴染みですが、その目的は、国際試合で戦う欧米勢との対戦を見据えた守備の安定化です。1対1の守備練習では最後の最後まで食いついていけるように体の向きや間合いを体に覚えさせ、予測を働かせて対応します。3対3と人数を増やすと、1対1を3つ作るのではなく、陣形をコンパクトにして相手のプレーを限定するなど、連携が求められます。4対4、5対5と人数を増やしていき、守備の練習だけでなく、そこから攻撃にどう移行するのか、攻めるためにどう守るのかというテーマを持って取り組みます。ピッチを半分にしてゴールを置き、フィールドプレーヤー5人対5人のゲーム形式では、「守る時間が長くても受けに回ることなく、積極的に自分たちからアクションを起こすことが大事。でも慌てないこと」と高倉監督からポイントが示されます。最初は男子のスピードに振り切られ、パワーに押し込まれますが、なでしこジャパンの選手も徐々に慣れ始めると、終盤にはシュートが増え、ゴールも奪えるようになっていました。

最後はコーナーキックとフリーキックを大学生に蹴ってもらい、高さ、強さで勝てないまでも、競り負けない、あるいは最後まで体を寄せることを続けました。

すべてのトレーニングは短時間のセッションを繰り返すものでしたが、それでも引き上げてくる選手の息遣いは荒く、強度の高さが伺えました。それと同時に、カナダ戦に向けていい準備ができているという充実した表情も見せていました。

なでしこジャパンの国際親善試合 対 カナダ女子代表戦はIAIスタジアム日本平で、10月6日(日)14:30キックオフ予定です。

選手コメント

DF 清水梨紗 選手(日テレ・ベレーザ)
ワールドカップでの悔しさは持っていて、全員がそれをピッチで出せて、いい練習ができるていると思います。高校生、大学生との連日の練習ですが、ほぼ外国人と一緒なので、いい練習になっています。ハードですが、ここは踏ん張りどころかなと思います。対峙した相手のサイドハーフがスピードがあってフィジカルが強い選手だったので、1対1で負けないことを改めて感じ、意識してトレーニングに取り組みました。
オリンピック、それも東京での開催ということで、そこに立てるステージまで上がれてきたということは、それなりのプレーを見せないといけません。開催まで一年を切って、出場したいという思いと、チームを優勝させたいという思いも出てきています。カナダは力のあるチームなので簡単ではありませんが、ミスを恐れずに、チームがいい方向に行くような試合にしたいです。

FW 菅澤優衣香 選手(浦和レッズレディース)
ワールドカップを終えて初の招集ということで、所属チームでも、課題だった決定力は積み上げてきましたし、このキャンプでもトレーニングで取り組んでいきたいです。男子相手に、フィジカル面も海外の選手を想定して、いいトレーニングができています。
これまでオリンピックを経験したことがないので、自分がそのピッチに立って、日本代表として戦って、フォワードとして点を取って活躍できるように、今回のカナダ戦でもしっかりプレーしたいです。なでしことして次に繋げるためにカナダ戦は勝たないといけないと思いますし、なでしこらしいサッカーをして、また沢山の方に応援してもらえるようにがんばります。

FW 小林里歌子 選手(日テレ・ベレーザ)
世界と比べると体格の差はもちろんありますが、言い訳はできませんし、スピード、パワーは向上させないといけない要素です。個人的には、ゴールへの貪欲さというか、自分のゴールの形をもっと持たないといけないと感じています。男子とのトレーニングは、最初と最後では相手にも慣れてきて感覚も掴めたので、やっていきながらチャレンジしていきたいです。
自国開催のオリンピックは自分が生きている間にはもうないと思うので、そこに出られるチャンスがある立場にいることはラッキーだと思います。まずは選ばれるように競争していきたいです。カナダのような強豪国と戦える機会はそうないので、個人としてもチームとしても無駄にすることなく、フォワードとしては得点にこだわって、チームとして共有できていることもあるので、そこにチャレンジしていきたいです。

  • 清水梨紗 選手(日テレ・ベレーザ)インタビュー

  • 菅澤優衣香 選手(浦和レッズレディース)インタビュー

  • 小林里歌子 選手(日テレ・ベレーザ)インタビュー

スケジュール

日付時間内容一般公開
9月30日(月) 15:30 トレーニング(J-STEP 西グラウンド)
10月1日(火) 9:45 トレーニング(J-STEP 西グラウンド)※キャンセル  → ✕
15:30 トレーニング(J-STEP 西グラウンド)
10月2日(水) 9:45/15:30 トレーニング(J-STEP 西グラウンド)
10月3日(木) 9:45 トレーニング(J-STEP 西グラウンド)※キャンセル  → ✕
15:30 トレーニング(J-STEP 西グラウンド)
10月4日(金) 9:45 トレーニング(J-STEP 西グラウンド)※キャンセル  → ✕
15:30→15:00 トレーニング(J-STEP 西グラウンド)
10月5日(土) AM 公式練習・公式会見
10月6日(日) 14:30 国際親善試合 対カナダ女子代表
(IAIスタジアム日本平)
10月7日(月) PM トレーニングマッチ ×

国際親善試合

なでしこジャパン(日本女子代表)対 カナダ女子代表
開催日時:
2019年10月6日(日) 14:30キックオフ(予定)
会場:静岡/IAIスタジアム日本平

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