ニュース
「まだまだ成長していく必要がある」池田太監督インタビュー AFC女子アジアカップインド2022
2022年02月24日
AFC女子アジアカップインド2022が1月20日(木)から2月6日(日)にかけて開催され、なでしこジャパン(日本女子代表)はベスト4という結果に終わった。大会3連覇はならなかったものの、来年開催予定のFIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023への出場権を獲得。チームを率いた池田太監督に大会で得られた手応えなどを聞いた。
○オンライン取材日:2022年2月9日
――まずはFIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023出場権を獲得した心境について聞かせてください。
池田 女子ワールドカップ出場という最低限のミッションをクリアすることができましたが、目標としていた優勝には及ばず、まだまだチームがこれから成長していく必要があると感じた大会となりました。
――2勝1分の1位で通過したグループステージの手応えはいかがですか。
池田 前線のコンビネーションから突破をするなど、トレーニングしてきたことがピッチで表現できる場面もありました。イメージを共有して相手のペナルティーエリアに進入していたので、そういった連係ができつつあると感じながら、グループステージを1位通過するというチームの目標は達成できました。セットプレーでも得点を奪いながら、途中出場選手を含めたさまざまな選手の組み合わせを見ることができましたし、疲労度を考慮しながらノックアウトステージに向かうことができたと思います。
――続く準々決勝のタイ戦で勝利して女子ワールドカップ出場を決めましたが、準決勝の中国戦はPK戦の末に敗れました。
池田 特に失点したのが後半の立ち上がりと延長後半終了前でしたので、そういった時間帯にもっと慎重かつ緻密なプレーが必要だと改めて思い知らされました。ポジショニングなども細部を詰めなければいけないと思いますし、どのように試合をコントロールしていくかは、チームとして意思統一しながら練り上げていく必要があると考えています。
――今大会は池田監督がテーマに掲げる、ボールを奪う、ゴールを奪うシーンが多く見られました。
池田 個人での突破やイマジネーションは大切にしていきながら、チームとして意図的にボールを奪い、意図的に攻撃を組み立ててゴールにつなげるところは発揮できました。そこは今後も継続していきたいと思いますし、今大会以上にチームを成長させていきたいと思っています。
――中国戦に敗れた後、ピッチ上では選手たちとどのような話をしたのですか。
池田 まずは大会での選手たちの取り組む姿勢が素晴らしかったので、それがポジティブな部分だったという話をしました。また、ベスト4という結果に対しての責任は監督の私にある一方、まだまだこれからチームとして成長していこうというメッセージを伝えて、ピッチを後にしました。
――来年の女子ワールドカップに向けて、今後はどのような準備をしていきますか。
池田 次の代表活動を迎えるまでに、各選手は所属チームでのプレーが続きます。国内でもWEリーグが再開するので、それぞれの選手が自分の長所を磨いてほしいですし、なでしこジャパンは7月にEAFF E-1 サッカー選手権2022 決勝大会(中国)や、9月にアジア競技大会(中国/杭州)などが控えています。これからは世界大会で戦えるチームのベースをつくっていきたいと考えていますし、なでしこジャパンのチームコンセプトを伝えながら世界で戦える選手を増やしていければと思います。
AFC女子アジアカップインド2022
大会期間:2022年1月20日(木)~2月6日(日)
ノックアウトステージ上位5チームがFIFA Women's World Cup Australia & New Zealand 2023™への出場権を獲得
(※ただし、上位5チームにオーストラリアが入っていた場合、6位までのチーム)
関連ニュース
最新ニュース
- 大会・試合 2024/12/23 鳥栖とG大阪が準決勝進出を決める 高円宮杯 JFA 第36回全日本U-15サッカー選手権大会準々決勝
- 大会・試合 2024/12/23 新潟LとI神戸が1点差の接戦を制して準決勝進出 皇后杯 JFA 第46回全日本女子サッカー選手権大会
- JFA 2024/12/23 臨時評議員会を開催
- 大会・試合 2024/12/23 【ホットピ!~HotTopic~】JFA 第48回全日本U-12サッカー選手権大会アンバサダー 中村俊輔さんインタビュー#2
- 大会・試合 2024/12/23 【ホットピ!~HotTopic~】JFA 第48回全日本U-12サッカー選手権大会アンバサダー 中村俊輔さんインタビュー#1