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「フットサルは今の自分のプレーにも生きている」遠藤純選手インタビュー JFA バーモントカップ 第32回全日本U-12フットサル選手権大会
2022年08月03日
大会概要
JFA バーモントカップ 第32回全日本U-12フットサル選手権大会が8月5日(金)から7日(日)にかけて開催されます。
都道府県予選を勝ち抜いた48チームが東京都の駒沢オリンピック公園総合運動場体育館・屋内球技場に集結し、日本一を懸けて戦います。コロナ禍の影響により2020年の第30回大会から2年連続で中止になりましたが、今年は3大会ぶりの開催となります。
これまで数多くのJリーグ選手やFリーグ選手、日本代表選手を輩出してきたバーモントカップ。今大会でも輝きを放つ選手が見られることでしょう。前回の第29回大会で優勝を果たしたブリンカールFC(愛知)や同大会でベスト4に入ったマルバ千葉fc(千葉)、Jクラブのジュニアチームなどさまざまなチームが出場します。果たしてU-12年代のフットサル日本一に輝くのはどのチームになるでしょうか。ぜひともご注目ください。
インタビュー
ここでは第22回大会に出場した経験を持つ遠藤純選手(エンジェル・シティFC/アメリカ)にご登場いただき、当時の思い出や出場選手へのメッセージを聞きました。
○オンライン取材日:2022年7月9日
――サッカー、フットサルを始めたきっかけは。また、当時はどのような小学生だったのでしょうか。
遠藤 お父さんがチームを立ち上げて監督もしている、バモス福島ホワイトリバーフットボールクラブでサッカーを始めたのですが、週に1~2日はバモス福島フットサルクラブでフットサルもしていました。特定の小学校のみのチームではなく、いろいろな小学校から選手が集まってくるチームです。周りにサッカーをする女の子が少ない環境でしたが、私は昔から負けず嫌いでいわゆる男勝りな性格だったので、どのような勝負でも男の子に負けるとすごく悔しいと感じていました。
――2013年1月に行われたバーモントカップ 第22回全日本少年フットサル大会にバモス福島フットサルクラブの一員として出場しました。グループリーグで3連敗でしたが、ご自身はゴールも決めています。
遠藤 ゴールを決めていたんですね(笑)。ゴールも内容も覚えていないんですが、大会を通して勝てなかった苦い記憶があります。でも、大会前には小学生ながら全国大会という舞台でプレーできることが誇らしかったことは覚えています。自分の中では本大会に向けた福島県予選がとても印象に残っています。予選は全体的に難しい試合が多くて、決勝も劣勢の時間がずっと続いていたんですが、そこで勝って指導者やチームメートと泣きながら喜んだのはすごく印象的でした。
――フットサルもサッカーと同じように楽しんでプレーできていたのでしょうか。
遠藤 小学生の時に所属していたサッカーチームとフットサルチームは、お父さんが指導者でしたし、チームメートもコーチもほとんど同じでした。どちらもドリブルや足技を重視するプレースタイルは一緒でしたから、その環境が良かったのかもしれません。スペースが狭くても広くても1対1では細かい足技を使って、余裕を持ったプレーを目指していたので、自分も味方も見ている人も楽しいプレーができていたんだと思います。
――フットサルをプレーしていてサッカーに生かされていると感じる部分はありますか。
遠藤 フットサルとサッカーには共通する部分がたくさんありますし、そういったところは今でも自分の中で生かされていると思います。例えばフットサルのトレーニングでは特にパスの精度やコントロールの精度を高めようと指導されてきたので、ボールを丁寧に扱うというのはサッカーをしている今でも意識しているところです。
――今年からアメリカのエンジェル・シティFCに移籍しましたが、どのような毎日を過ごしているのでしょうか。
遠藤 まだ渡米して5カ月ですが、充実した毎日を過ごしています。チームは基本的に午前が練習なので、その後の一人の時間がかなり増えました。フリーの時間は買い物に行ったり、海や山に行ったりとサッカー以外のこともしています。
――練習や試合で日本との違いを感じることはありますか?
遠藤 練習量は日本の方が強度も高いですし、長い時間練習をしていました。アメリカでは短い時間で終わることがほとんどです。でも、試合になると日本の倍以上に強度が高いと感じています。自分のチームもそうですし、他のチームも1対1の局面の強さなどそれぞれ個性があって、その中でプレーできているのはすごく幸せだと思いますし、その中でやっていかなくてはならないと思っています。
――最後に、3大会ぶりの開催となるバーモントカップに出場する選手たちへエールをお願いします。
遠藤 とにかく楽しんでほしいと思いますね。コロナ禍でいろいろな大会が中止になったので、目指していた大会に出られなかった経験を持っている子もいるでしょうし、大会に出られなかった先輩もいたと思います。周りのいろいろな人たちの思いも背負って、でも、それをプレッシャーに感じず、隣にいる仲間や指導者や親に感謝しながら、とにかく思いっきりフットサルを楽しんでほしいと思います。
大会期間:2022年8月5日(金)~2022年8月7日(日)
会場:東京都/駒沢オリンピック公園総合運動場 体育館・屋内球技場