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なでしこジャパン、パナマ女子代表戦に向けてトレーニング –MS&ADカップ2023–

2023年07月13日

なでしこジャパン、パナマ女子代表戦に向けてトレーニング –MS&ADカップ2023–

パナマ女子代表とのMS&ADカップ2023に臨むなでしこジャパン(日本女子代表)は、試合に向け仙台市内でのトレーニングを続けています。

7月10日(月)に仙台入りしたチームは翌11日(火)に二部練習を行いました。午前にシュート練習を中心にしたメニューを1時間弱こなしたあと、午後は仙台大学サッカー部の男子選手との合同練習を実施。ゲーム形式でのトレーニングを中心に、体格や速さ、フィジカルコンタクトに優る相手に対しどのようにボールを動かしていくか、また守備ではスピードに乗った相手に独力での突破を許さぬよう複数人で対応する連係を確認しました。ゲーム形式以外にも攻守それぞれのグループに分かれたメニューに取り組み、攻撃では数的優位な状況で素早くフィニッシュまで持ち込む意識を高めました。

12日(水)は午前に練習を行い、冒頭15分以降は非公開としより集中力の高まる環境で約90分のトレーニングに励みました。練習直前には一時的な大雨に見舞われた練習場でしたが、練習開始時には弱まり、強い日差しが注いだ前日に比べ気温が下がった中での練習となりました。全体練習後にはアタッカー陣とGKでシュート練習が行われ、試合に向けてそれぞれの感覚を研ぎ澄ませました。

13日(木)には試合会場となるユアテックスタジアム仙台での公式練習が予定されており、1週間後に迫ったFIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023を前にした最後の対外試合に向け準備を行います。

選手コメント

DF #12 高橋はな 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
チームとしてすごくいい雰囲気でここまで来られていると思います。パナマ戦が近づいてきて、ミーティングをはじめ、ワールドカップを意識した雰囲気は徐々に高まっていると感じています。個人的にも幕張での合宿からここまで、徐々に試合に向けてコンディションは上げてこられています。チームとしてもさらに調整したり、個人としてもさらに上げていきたいです。
世界でフィジカルの強い選手たちは、日本でいうと男子のような選手がほとんどだと思いますし、特にワールドカップ初戦相手のザンビアはドイツにも勝っていて個の力が強いという情報も入っています。そういう選手と戦う前に、その準備として男子大学生と練習できたのはプラス材料だと思いますし、そういう相手をどう攻略していくかを考える材料になります。ボールを動かすスタイルでやっている中で、縦パスを入れることを怖がって後ろで引いていてはいけませんし、リスクを取ってでも前に出ていく、強気にいくという気持ちはまず必要だと思います。ボールを動かしながらも奪われた後の切り替えは自分たちの良さでもあります。そこから1対1に持ち込ませない、組織で守ることができればと思います。

DF #19 守屋都弥 選手(INAC神戸レオネッサ)
千葉での合宿でフィジカル的に結構上げてから3日間のオフを挟みましたが、そこからまた仙台で上げてこられていると思います。パナマ戦に向けて、ワールドカップに向けて、チームとしていい状態で入っていきたいです。
ウイングバックでプレーする中で、逆サイドとのバランスもそうですが、インサイドハーフの選手とのバランスも意識しています。所属チームでは裏へどんどん抜けるプレーを意識していますが、代表ではよりバランスを考えています。それでも積極的にサイドは前に出たいねとチームでも話していますし、どれだけ前に出られるかでボールを奪える回数も変わってくると思います。後ろ、後ろにならず、バランスを見ながらも出ていきたいです。
クロスの部分では、代表ではGKにキャッチされるとすぐカウンターになってしまうので、そこの質はすごく求められています。あとはボールを奪われた後のファーストディフェンダーが相手に前へのボールを蹴らせないというところも大事になります。蹴らせなければ相手もボールを下げるので、その間で守備を整えられますし、そこを意識していけばカウンターを防いでいけると思っています。

DF #23 石川璃音 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
千葉でのトレーニングキャンプとは違い、さらにワールドカップが近づいてきたなと、怖さもあります。自分のプレーどうこうということでなく、チームとしての結果が今後の女子サッカーを変えると思いますし、ここで結果を残せるかが大事だと思っています。これから戦う相手を見てもスピードのある選手が多いので、センターバックもそこで負けないことが大事になりますし、そういう部分は自分に求められているところだと思います。国内ではスピードを武器にできていますが、海外ではさらにスピードのある選手がいるので、より速く走れるように取り組んできています。そこの勝負は楽しみですし、負けたくないです。(大会に向けて)所属チームの先輩の安藤梢さんから自分で気持ちを切り替えられるような方法を作ったほうが良いと言われていて、味方を褒めることで自分も頑張ろうと思えるようにしています。自分が褒める声で自分の気持ちも切り替えられるようにしています。

MF #13 遠藤純 選手(エンジェル・シティFC/アメリカ)
メンバー発表前に負傷しましたが、自分自身は信じて間に合わせるためにここまでやってきました。状態があまり良くない時は気持ちが下がってしまったり、ワールドカップがプレッシャーになって焦ってしまったりということがありましたが、それでも所属チームのトレーナーやチームメイトにサポートしてもらってこうして戻れました。そういった方々に恩返しがしたいです。今は状態もすごく良いので、試合を通してパフォーマンスを上げていきたいです。以前に比べてポジティブに、前向きに考えるようになっていますし、プレーでもある意味自由に、何かのルールに縛られるのでなく、戦術がある中で自分のやるべきことを自由にやろうと考えられるようになったのはアメリカで成長した部分だと思っています。日本を背負ってプレーするのは限られた人にしかできないことなので、それを経験させてもらっている分、多くの人をはっとさせるようなプレーをしたいです。去年の男子のワールドカップの盛り上がりに比べると、体感として女子はまだあまり盛り上がっていないと感じます。自分たちが結果を残していかないと見てもらえないですし、選手がそれぞれ個性を出して注目してもらえる夏にしていきたいです。

2023年7月14日(金) 19:05 キックオフ vs パナマ女子代表
会場:宮城県/ユアテックスタジアム仙台
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FIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023

大会期間:2023年7月20日(木)~2023年8月20日(日)
グループステージ
第1戦 7月22日(土) 16:00(日本時間)vs ザンビア女子代表
第2戦 7月26日(水) 14:00(日本時間)vs コスタリカ女子代表
第3戦 7月31日(月) 16:00(日本時間)vs スペイン女子代表
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