なでしこジャパン、リフレッシュを経てノルウェー戦へ再始動 FIFA女子ワールドカップ2023
2023年08月03日
ニュージーランドでFIFA女子ワールドカップを戦うなでしこジャパン(日本女子代表)はグループステージを終え、ラウンド16で対戦するノルウェーとの試合に向け、調整を続けています。
7月31日(月)に行われたスペイン戦で勝利を収め、グループステージを3戦全勝、11得点無失点という成績で突破したチームは、試合翌日にベースキャンプ地であるクライストチャーチへ戻り、この日はトレーニングを行わずリフレッシュに努めました。7月上旬に3日間の一時解散を挟みましたが、6月末の千葉県内でのトレーニングキャンプから数えると1ヶ月以上にわたりホテルでの生活を続ける選手、スタッフはこの日の夜、活動開始以来初となる外食に出かけ、いつもとは異なる雰囲気の中、食事を楽しみました。また2日前の7月30日に24歳の誕生日を迎えた植木理子選手のお祝いもするなど、楽しいひとときを過ごしました。
翌8月2日(水)にはトレーニングを再開し、選手それぞれのコンディションに合わせてグルーピングしながら、ポゼッショントレーニングや狭いコートでのゲームなどで汗を流しました。中4日で向かえるノルウェー戦に向けて、再び集中力を高め、一戦必勝で進んでいきます。チームは翌日、クライストチャーチでの最後の練習を行ったのちにベースキャンプを引き揚げ、試合開催地であるウェリントンに拠点を移す予定です。
DF #23 石川璃音 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
ここまでの3試合は、自分たちのチームワークが見える試合だったと思います。一人ひとりがチームのために良い準備をして試合に備えているからこそ、誰が出ても変わらない良いサッカーができたと思います。去年参加したU-20のワールドカップに比べて、メディアの方もたくさんいますし、たくさんの方から頑張ってというメッセージをもらって応援してくださる方も増えて、本当にすごい大会に出るんだということを感じました。みんなが懸けている思いが伝わってきますし、そういった思いを背負って、さらにもっとやらなければと思いました。DFラインの選手にもみんな違う良さがあって、先輩のプレーを見ていると、こういうプレーができるからやっぱり試合に出られるんだという気付きがありますし、勉強になっています。自分もそのレベルに達してそれ以上のものを見せなければと思っています。
MF #15 藤野あおば 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
一戦、一戦を着実に戦えていると思いますし、特に3試合目はノックアウトステージ進出が決定していた中でも誰も気持ちがぶれずに戦えました。ひとつずつの試合にベクトルを向けて、その試合に勝つための準備を全員ができています。試合の中でも、得点後も気の緩みが無く引き締まった試合が終始できていたのは凄く良かったですし、次につなげていけばさらに成長したチームになれると思います。一人ひとりが世界一に向けて強く気持ちを持っていることが大前提としてありますが、(熊谷)紗希さんが試合が終わるたびに「ここがゴールじゃない、いいプレーをしたのはすごく良かったけれどここでもう一度気を引き締めよう」と、いま出せている結果に自惚れないことの重要性を伝えてくれています。チームが緩んでいるわけではないですが、そうやってひとつ釘を打つことでもう一度試合に集中する気持ち作りができています。キャプテンの存在は大きいと思います。
FW #11 田中美南 選手(INAC神戸レオネッサ)
自分が先発で出る時は、先制点を与えないように守備はかなり意識しています。そこから試合の流れ、攻撃の流れを掴みたいという思いがあります。前線でのプレッシャーを掛ける位置はみんなで合わせていますし、試合中も「大丈夫そう」かと後ろと会話しています。守備のスイッチを入れすぎても相手に勢いを持たせてしまうところがありますが、そこはうまくやれていると思います。(スペイン戦は)前半をベンチで見ていて、カウンターでみんなが決めきってくれていた様子を見て、チャレンジすれば行けるなと感じていました。後半自分が思い切り仕掛けられたのは前半を見ていたからですし、これからも少ないチャンスを決められるかどうかの戦いになってくるので、そこはFWとしてしっかり決めたいと思います。
FW #22 千葉玲海菜 選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)
チームとして11得点・無失点でノックアウトステージへ進出できることはすごく良いことですし、いい形で進めてこられたと思います。個人的には出場機会が限られる中で自分ができること、自分の役割に対する準備をして、出場機会が来たらそのチャンスを掴めるように準備していきたいです。自分は前線の選手として、勢いを持って試合に入ったり、流れを変えられたりできるような準備をしたいです。試合に出たら得点に絡むプレーでチームの勝利に貢献できるようにしたい。途中からの出場であれば相手が疲労していますし、最初よりも相手に隙があると思うので、そういうところを逃さず自分の長所を出していきたいです。
大会期間:2023年7月20日(木)~2023年8月20日(日)
グループステージ
第1戦 7月22日(土) ◯ 5-0 vs ザンビア女子代表
第2戦 7月26日(水) ◯ 2-0 vs コスタリカ女子代表
第3戦 7月31日(月) ◯ 4-0 vs スペイン女子代表
ノックアウトステージ
ラウンド16 8月5日(土) 17:00(日本時間)vs ノルウェー女子代表 [放送予定:16:50~ NHK総合 ※2/FIFA+]
※1 放送スケジュールは変更になる場合があります。|※2 NHK+での同時配信・見逃し配信
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