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久保建英選手や南野拓実選手もVTRで出演 サッカー日本代表 夏休み特別オンライン授業レポート(8月23日)

2020年08月24日

久保建英選手や南野拓実選手もVTRで出演 サッカー日本代表 夏休み特別オンライン授業レポート(8月23日)

公益財団法人 日本サッカー協会は8月23日(日)に、「サッカー日本代表 夏休み特別オンライン授業」を実施しました。日本代表を応援してくれている企業の皆様とともに、からだや社会の仕組み、そしてサッカーに関わる仕事について学べるもので、2日目のこの日は3つの授業を行いました。日本全国、そして海外からもたくさんの小・中学生が参加し、授業にはサプライズゲストも登場しました。

①クレディセゾン「キャッシュレスについて知ろう!」(11:00-11:45)

2日目最初の授業は、クレディセゾンの安部志桜里さんと佐藤有悟さんによる「キャッシュレスについて知ろう!」。最近はクレジットカードや電子マネーなど、現金を使わないキャッシュレスの支払いが増えています。安部さんによると、人間はもともと物々交換をしており、そこから貝殻や布といった物品貨幣が行われ、硬貨や紙幣が誕生し、キャッシュレスの時代が到来と、お金の払い方は時代によって変わっていると説明します。

キャッシュレスには「簡単に支払いができる」「購入の記録が残る」「ポイントがたまる」などの利点があります。クレジットカードがあれば、高額の現金を持ち歩く必要がなくなります。一方で「使いすぎてしまう」「電子マネーの場合は残高が分かりにくい」という注意点もあります。安部さんは「キャッシュレスもお金と同じです。上手に使えばとても便利に使うことができますが、お金には限りがありますので、よく考えて計画的に使いましょう」と呼び掛けました。

この授業には日本代表の森保一監督も参加していて、「未来に向けて、キャッシュレスなどの技術の進歩に対応していってください。今回の参加者の中からいろいろなことを開発する子が出てくることを楽しみにしています」とエールを送りました。

②キリン「~家の中でも気を付けよう~今年の熱中症対策」(13:00-13:30)

2時間目はキリンによる「~家の中でも気を付けよう~今年の熱中症対策」です。キリンビバレッジ株式会社熱中症対策アドバイザーの速水美智子さんが、熱中症が起こる原因や対策について解説してくれました。

今年の夏は例年並みか暑く、9月に入っても厳しい暑さが続くそうです。また、新形コロナウイルス流行による外出自粛が長かったことで暑さに体が慣れず、マスク着用の影響で水分補給が不十分となり、熱中症にかかりやすい状況になっているそうです。

熱中症は体内に熱がこもって体温の調節ができなくなることで起こります。めまいや頭痛、吐き気などの症状が起こり、場合によっては命の危険にもさらされます。

速水さんは熱中症予防対策の1つである「こまめな水分補給」について「のどがかわく前に飲むことと、塩分も一緒に補給することがポイントです」と語り、正しい水分補給の方法を教えてくれました。

この授業にも参加した森保一監督は「日本代表の選手たちはしっかり水分補給をしています。皆さんもこまめに水分補給をして、大好きなことができるように健康を保ってください」と語り掛けました。

また、この日は森保監督の52歳の誕生日ということで、サプライズでケーキが用意され、参加者全員で森保監督をお祝いしました。

③JFA「サッカー日本代表 アナリストの仕事」(14:15-15:15)

最後の授業は日本代表テクニカルスタッフの片桐央視さんによる「サッカー日本代表 アナリストの仕事」。元サッカー日本代表の福西崇史さんとともに、アナリストの仕事について紹介してくれました。

アナリストとは、相手にどんな選手がいてどんなサッカーをするのか、どんな長所と短所があるのかを調べ、それを資料や映像にまとめて監督やコーチ、選手たちに伝える仕事です。自分たちの長所や短所を見つけて改善につなげる役割も担っています。

FIFAワールドカップロシア2018のセネガル戦では乾貴士選手と本田圭佑選手がゴールを奪いましたが、2つとも分析で見つけ出した相手の弱点を突いての得点だったそうで、片桐さんは「伝えたことを選手が理解してプレーし、結果につながった。選手のためになったのでうれしかったです」と振り返りました。

授業の冒頭には久保建英選手が、終盤には南野拓実選手がVTRで登場。久保選手は「事前に相手の対策をしておけば勝率が上がります」、南野選手は「どのように動けば効果的かを片桐さんに教えてもらい、その通りにプレーしたらゴールを決めることができました」と語り、データ分析がどれほど重要かを教えてくれました。

2日間の授業で参加者たちは多くのことを学び、有意義な時間を過ごすことができました。

講師コメント

安部志桜里 さん、佐藤有悟 さん(株式会社クレディセゾン)
今回のオンライン授業では皆さんがとても真剣に話を聞いてくださいました。また、チャット機能を使って、双方でコミュニケーションを取ることができたので、楽しい授業にすることができました。ありがとうございました!
生活とは切っても切れない「お金」について知ることはとても大事なことです。ボール、ユニフォーム、スポーツドリンク、練習場への移動・・・どんなシーンでもお金はついて回ってきますので、避けては通れません。今回のテーマである「キャッシュレス」はこれからどんどん新しいサービスが生まれ、皆さんにとっても身近なものになっていくことと思います。キャッシュレスには便利な点もたくさんありますが、注意しなければならない点もあります。皆さんには正しい知識を持って、よく考え、適切な判断ができる大人になってもらいたいと思っています。

速水美智子 さん(キリンビバレッジ株式会社)
今年の夏は例年と違い、外出自粛やマスク着用が体の負担となり、より熱中症のリスクが高まっています。子どもは大人よりも熱中症になりやすく注意が必要です。
授業中はメモをとったり、熱心に聞いてくれる子どもたちが多く、みなさん意識高く熱中症予防の勉強に取り組んでくれて嬉しく思いました。
また今回、オンラインでの開催ということで遠方から参加してくれた子がいたり、チャット機能を巧みに使いこなし質問してくれる子も多くいて、オンライン授業に順応しきっている彼らに驚き、その適応力は素晴らしいなと、こちらも学ばせていただきました。
まだまだ暑い日は続きます。こまめな水分補給、元気な体づくりで、みんなで熱中症を予防していきましょう!

片桐央視 さん(公益財団法人日本サッカー協会テクニカルスタッフ)
「分析して伝える事がアナリストの仕事」ですが、少しでも多くの子供達にアナリストの仕事をわかってもらえたらという気持ちが強くなり、内容が難しい中でも話すスピードが早くなってしまったのは、「伝える」という点で反省ですね。これも分析です。
サッカーだけでなく、生活していく上でも常に情報を集めて分析し、行動し、自分で振り返ることは大事だと思います。我々アナリストだけでなく、選手もそれを行っていて、優秀な選手は情報収集力も自分を客観的に分析する能力も高いと思います。今日の話でも、わかってもらえたかと思います。
そして、そのような選手が集まって戦う日本代表をこれからも応援してもらえると嬉しいです。その裏にはアナリストを含めた色々な方がみんなで支え合って試合が成り立っていると感じてくれたら嬉しいです。今度は、もっとみんなの質問に答えられるような場を作っていければと思います。

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