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【対戦国情報】パラグアイ代表 堅守速攻を持ち味とする南米の強豪が日本で再起への第一歩~キリンチャレンジカップ2022
2022年05月30日
日本はパラグアイと10度の対戦歴があり、4勝4分2敗と勝ち越している。直近となるキリンチャレンジカップ2019(9月5日、茨城県立カシマサッカースタジアム)でも大迫勇也、南野拓実の得点で2-0と勝利しているが、SAMURAI BLUE(日本代表)の森保一監督は「しっかりオーガナイズされて、デュエルも強かった」と、彼らのクオリティーの高さを感じ取っていた。
そのパラグアイとの対戦で、最も記憶に残るのは2010FIFAワールドカップ南アフリカのラウンド16。互いに史上初のベスト8入りを懸けた戦いで、延長戦を含む120分を終えても0-0と譲らず。PK戦に委ねられた決着は5-3でパラグアイに軍配が上がった。パラグアイは準々決勝でもこの大会で優勝するスペインを相手に奮闘したが、82分にダビド・ビジャに決勝点を奪われて0-1で惜敗した。
しかし、これを最後にワールドカップの舞台からは遠ざかる。カタール大会の南米予選は3勝7分8敗で10チーム中8位。得点力不足に苦しみ、総得点12は最下位で、11試合が無得点に終わった。昨年10月にアルゼンチン人のギジェルモ・バロスケロット監督が就任したが、浮上のきっかけとはならなかった。
こうして一つのサイクルを終えたパラグアイにとって、再起への第一歩を記すのが今回のキリンチャレンジカップ2022だ。2年後に予定されるCONMEBOLコパアメリカ(南米選手権)での好成績、そして4年後のワールドカップ出場を視野に「競争力のあるチームとなるために必要な選手を探す」とバロスケロット監督。そして、当面は国際親善試合を通して「持っている最高のものをお見せする」と抱負を語る。
堅守速攻型のチームでエースとなるのは、南米予選でも背番号10を着けたミゲル・アルミロン(ニューカッスル・ユナイテッド/イングランド)。巧みなテクニックを駆使し、ハードワークもいとわないアタッカーだ。守備の中心となるのはオマール・アルデレテ(バレンシア/スペイン)。優れたセンターバックを輩出するパラグアイの伝統を受け継ぐ、頑強なDFである。ペナルティーエリア内で体を張る守り、そして研ぎ澄まされたカウンターアタック。強豪ひしめく南米で培ってきた粘り強い戦いぶりに注目したい。
FIFAランキング:50位(2022年3月31日発表)
FIFAワールドカップ出場:8回(1930、1950、1958、1986/ラウンド16、1998/ラウンド16、2002/ラウンド16、2006、2010/準々決勝)
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