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【Match Report】U-19日本代表スペイン遠征 数的不利を強いられながらもスペインに勝利

2022年11月21日

【Match Report】U-19日本代表スペイン遠征 数的不利を強いられながらもスペインに勝利

スペインに遠征しているU-19日本代表は19日(土)、スペインのピナタル・アリーナにて、U-18スペイン代表との試合を行い、前半で選手1名が退場となった中で1-0にて勝利を収めました。

スペイン遠征の初日スロバキア戦で勝利を収めたU-19日本代表。対戦相手のU-18スペイン代表は一つ下の年代で構成されており、来年のUEFA U-19選手権を見据えたチームとなりますが、FCバルセロナやレアル・マドリードをはじめ世界トップクラブに所属するメンバーが多数を占めています。個々の能力をトップクラスと比較する上でも、非常に興味深い対戦となりました。

日差しが強く気温の高かった初戦とは打って変わり、風が強く肌寒い中で試合が開始され、拮抗した攻防が繰り広げられます。お互いに素早いパスワークを軸とした展開が続き、日本が早い時間にチャンスを掴みます。前半13分、サイドの崩しから熊取谷一星選手(明治大)が先制点を獲得。その後は、徐々にスペインがボールポゼションを増やして主導権を握ります。前半終了間際に福井太智選手(サガン鳥栖U-18)が2枚目の警告を受けて退場となりましたが、日本がリードする形で前半を折り返しました。

ハーフタイムには冨樫剛一監督から、「1点リードされている相手が数的有利な状況で、どんなプレーをしてくるかよく考えよう。前がかりになってくる相手に対して、慌てずしっかり守って効率よくカウンターに繋げること」という指示があり、日本は10人でシステムを柔軟に変更して後半に臨みます。スペインのボールポゼション率は高い状態でゲームが進行しますが、最終ラインでの厚みを増やした日本は要所を押える形で相手に得点を許しません。その後も、ピッチ上の選手とスタッフが密にコミュニケーションを取りながら日本が試合をコントロールし、前半のリードを保ったまま試合終了。勝負強さを発揮した日本がスロバキア戦に続いて連勝を収めました。

「スロバキア戦での新しいトライにて幅を広げ、今日のスペイン戦では持っているものをぶつけることが出来た」、と試合後に冨樫監督は振り返りました。「相手はU-18という一つ下の年代とは言え、選ばれているメンバーは欧州のトップクラブにて活躍する選手ばかり。今日は、机上で確認した戦術を簡単にはやらせてくれないという貴重な経験を積んだ。日本の選手は、相手を見て対応する力をもっと高める必要があり、さらに取り組んでいきたい」と、手応えと課題が強調されました。

チームは、中1日のレストデーでのリフレッシュを挟み、21日(月)のU-19フランス代表戦に臨みます。

選手コメント

DF #2 中野伸哉 選手(サガン鳥栖)
今日の試合では後半からゲームキャプテンとして出場することになりました。数的不利な状況からのスタートだったため、皆が声を掛け合って連係できたのは勝因だと思います。自分としてはよくやれたと感じています。次のフランス戦は球際と戦術的なところでの優劣が鍵になると思っており、いい勝負が出来るはずと考えています。

MF #11 熊取谷一星 選手(明治大)
先制点では、サイドからのボールにタイミングよく合わせることができました。その後は日本に退場者が出て苦しい状況が続きましたが、お互いにコミュニケーションをしっかりとることができ、一丸となって体を張ることが出来たのは勝因だと思います。スペインのレベルは高く、率直にうまいと感じました。最終日のフランス戦はもう一つ相手のレベルが上がると思うので、しっかり準備して臨みたいと思います。

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