ニュース
SAMURAI BLUE、ラウンド16のクロアチア戦へ向けて非公開練習で調整
2022年12月04日
SAMURAI BLUE(日本代表)は12月3日(土)、FIFAワールドカップカタール2022のラウンド16で対戦するクロアチア代表との一戦を2日後に控えて、ドーハ市内の練習場で大半を非公開にして調整を行いました。
1日のスペイン戦で勝利を挙げてグループEを2勝1敗で1位突破。翌2日に大会開幕後初のオフの時間を思い思いに過ごした選手たちは、リフレッシュした様子でアルサッドの練習場に戻ってきました。
左足の違和感で別メニュー調整が続いていた酒井宏樹選手(浦和レッズ)も全体練習に参加して、軽快な動きを見せていましたが、久保建英選手(レアル・ソシエダ)は体調不良のため、宿舎で静養に努めました。
多くの海外メディアを含め報道陣に公開された冒頭部分では、フィールドプレーヤーはランニングで練習を開始。アジリティアップのトレーニングや二人一組でのパス交換やボールコントロールを行いました。GK3選手は、下田崇GKコーチらが近距離から出すボールのキャッチングなど、ボールを使った動きを繰り返して体を温めていました。チームはその後は非公開として、プレーの確認などを行いました。
2002年、2010年、2018年大会に続いてノックアウトステージへ進出した日本は、目標としている8強進出へあと一勝と迫り、その実現へ思いを強めています。
2018年大会ノックアウトステージ1回戦でベルギーに敗れて16強に終わった戦いを経験した一人でもある柴崎岳選手(CDレガネス)は、「歴史を作る場を自分たちで勝ち取った。慢心せずに最大の目標に向けて、全選手がモチベーションを高く保っている」と話し、個人としては「リベンジではなくて新しい挑戦」だとして、気持ちを引き締めています。
今回、12月5日(月)のラウンド16で日本が対戦するのはクロアチア。モロッコとベルギーに0-0で引き分け、カナダに4-1で勝って1勝2分けでグループFを2位で突破しました。前回2018年大会では準優勝しています。
ドイツ戦、スペイン戦でゴールを決めている堂安律選手(SCフライブルク)は、「ゴールはもちろんうれしいが、個人的な記録よりもベスト16の壁を越えようという思いの方が強い」と話しています。
「ドイツ、スペインを倒した自信を持って臨める。選手全員が燃えているし、体を投げ捨ててでも戦う覚悟ができている」と強い意気込みを示しています。
次戦では板倉滉選手(ボルシアMG)が累積警告のために出場できませんが、板倉選手は「(ベスト8へ)行ける気しかしていない。チームみんながやってくれると信じているし、サポートに回ってしっかり応援したい」と話しています。
スペイン戦に出場して最終ラインで勝利に貢献した谷口彰悟選手(川崎フロンターレ)も、「リフレッシュして次の試合へ備えてほしい」とチームメイトの思いを代弁。「誰が出ても遜色なくやれるし、やらないといけない。自分たちが歴史を塗り替えるチャンスを得た。この1勝に懸ける思いはすごく強い」と話しています。
チームは4日(日)にクロアチア戦へ向けて公式練習に臨み、最後の調整を行います。
選手コメント
GK #1 川島永嗣 選手(RCストラスブール/フランス)
この厳しいグループステージを突破してきて、自分たちの中に大きな自信があると思いますし、自分たちがやるべきことを試合の中でやれば、いい結果につなげられるという思いがあります。次の試合は負けはもう許されないですし、勝つことでしか次には進めないので、そこにまず集中すること。今までの自分たちが見たことのない景色を見るということもありますが、そういうことだけでなく、目の前の試合に勝つということ、そこにフォーカスしてできればいいと思います。延長もPK戦もある。この3試合以上にチーム全員の力が必要になってきます。スペイン戦にも勝って雰囲気がいいのは間違いありません。ただ、次の試合では今まで以上にチームの総合力を求められると思いますし、途中から入る選手が結果を残せる準備が必要だと思います。
FP #3 谷口彰悟 選手(川崎フロンターレ)
昨日はオフでゆっくりしました。すでに切り替わって次に向かっていて準備は始まっています。ボールを持てる時間がちょっと増えるんじゃないかと予想していますが、大きくやり方を変えるというのはないと思います。ボールの出し方や、相手の守備でどこら辺が空きそうかなど、ある程度共有しながら進められています。ボールを持って自分たちの時間を増やしたいというのはみんな思っていることなので、どうやったらボールを持てるのかとか、どうやったら相手を崩していけるのかというところは、クロアチア戦に向けてしっかりもう1回話し合っているところです。板倉選手が累積で次は出られませんが、しっかり体を休めてリフレッシュして次の試合に備えてほしい。みんなそれぞれいい準備をしているので、誰が出ても遜色なくやれますし、やらないといけない。この試合がどれだけ大事か、チーム内でも共有できています。
FP #7 柴崎岳 選手(CDレガネス/スペイン)
森保ジャパンが発足してからワールドカップでのベスト8をずっと思い描いてきて、ついにその挑戦権、歴史を作る場を自分たちで勝ち取ったという思いでいます。グループステージ突破がまずは最大の目標だったので、慢心せずにその先の最大の目標に向けて、全選手モチベーションは非常に高く保っています。自分も次の試合に勝つことだけにフォーカスしていますし、自分たちが今まで経験してきたことや、いま必要と思うことを毎日、それが重要だと信じて最善の準備を尽くすだけです。交代選手が試合を決めたり締めくくったり、そういうところが随所に見られているので、そこは非常にプラスですし、いまの森保ジャパンにとって、そこは武器になっています。(4年前にロストフで敗れて)良くないことが起きても、今の行動や結果、もしくは未来に起きることで意味合いは変わります。この大会が始まるときに「森保ジャパンの新しい挑戦だ」と、個人的にはリベンジというよりも挑戦的な意味の方を強く感じています。
FP #8 堂安律 選手(SCフライブルク/ドイツ)
クロアチアはしぶとい、堅いというイメージがありますし、選手にもベテランが多いので、経験豊富な試合運びをする試合巧者だと思います。前回大会を見てもPK戦、PK戦、延長と全員でハードワークしてしぶとく勝っていった印象です。ストライカーが前で張るというより、ペナルティボックスで仕事をするストライカーが多いですが、守備の強度を上げれば僕たちも相手をはめられると思っています。ノックアウトステージへいって、ギアが、相手の目つきが変わってくると思います。大事なのは、戦術はおいておいても1つ1つの球際で負けないこととか、相手は執着が強い部分もあるので、僕たちも引かずに戦うべきです。監督はチームをスタメンとサブに分けていないですし、試合は11対11ですけど、僕たちは26対11で戦っているイメージです。5人交代にルールが変わったことも、途中出場でチームを変える選手が揃っているので、僕たちにはありがたかったです。
FP #15 鎌田大地 選手(アイントラハト・フランクフルト/ドイツ)
クロアチアはいいチームでやっている良い選手や有名な選手もたくさんいますが、自分たちはいい試合ができると思います。ドイツ、スペイン戦よりも自分たちがボールを握れる時間や奪ってショートカウンターというのはやりやすくなると思っています。インテンシティやチームとして連動して動くところなど、しっかりとチームとして束になってやっていきたい。チームとして「いい守備からいい攻撃」というやり方は変わらないので、しっかりチームのやり方を体現したい。チームが勝てているのが一番ですし、結果もついてきていて、結果が全てです。自分のできることをやりたい。僕自身は能力や力に疑いはないですし、やってきたことに自信があります。また試合ができることはプラスなので、チャンスがあれば決められたらいいなと思っています。常に難しい時期を過ごしてきて、常にそれを乗り越えることができていて、自分自身はこれからもそうだと思うので、仮にこの大会で自分が活躍できなくても、日本が新しい歴史を刻めれば僕はいいと思います。
FP #16 冨安健洋 選手(アーセナル/イングランド)
1回戦のつもりでやります。簡単ではないですが、その壁を破れるようにしっかりと準備したい。堅い試合をするべきだと思いますし、DFとして無失点に抑えることができればと思っています。ボックス内で、より人への意識を高めることもDF陣で話をしています。クロアチアは3試合で0-0が2試合あって失点は1で、堅い印象を持っています。こういう大会ではセットプレーは特に大事。そこで取っていくことができれば試合の流れに関係なく優位に立てるので、ひとつ鍵になります。ボールを奪って自分たちのボールにするところも絶対にやらないといけない。前回大会でもクロアチアは延長やPK戦で勝ち上がって、明らかに特長として粘り強さを持っているので、僕らもそこの部分で負けちゃいけない。交代選手が結果を出して勝ち点を取ってきていることはポジティブですし、フィニッシャーも準備しないといけないし、それができるチームだと思います。
FP #17 田中碧 選手(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)
クロアチアの中盤は世界的なビッグクラブでやっています。どの選手もどのエリアでもプレーできる、すごく動ける選手だと思います。ブロゾビッチを見てもすごく上がってきてサイドにも来る。フレキシブルで広範囲に動ける機動力はどの選手にもあるのがクロアチアの武器だと思います。動いてくる分、数的優位を作りやすいですし、運動量も最後まで落ちない。走りきる走力もあるので簡単な相手ではありません。スペイン戦とは違う戦いになると思います。前回大会でも延長戦を制して準優勝まで行っているので、国民性としてもタフなメンタリティーを持っている。日本と似ている部分もありますし、気持ちの部分がすごく重要になると思います。
FP #18 浅野拓磨 選手(VfLボーフム/ドイツ)
僕自身は、どの試合に対してもドイツ戦に臨むときから心境は一緒です。ここにきたからといっていまの時点で特別な気持ちはなく、やるだけです。攻撃陣としてはゴールを取ることが仕事の一つで、求めていっていますが、チームとして結果や成果を示せています。ゴールを取ることよりも大事なことをやれているから、いまこの場にいれるのだと思います。一人一人、(ゴールを)目指す気持ちはありますが、そこだけにとらわれず、1人1人がやるべきことを考えて、これまで通りにやれたらいいと思います。クロアチアは間違いなく強いチームですし、日本より実力が上なので、チャレンジャーという気持ちを持ちながら、自分たちならやれるという自信を持ってプレーできたらいい。どのタイミングで使われても「やったるぞ」という気持ちを常に持ちながらトレーニングに臨んでいます。やってきたことをピッチで100%出す、今自分が持っているもの、力をひとつも余すことなく出し切る。そこにしか集中していません。
FIFAワールドカップカタール2022
大会期間:2022年11月20日(日)~2022年12月18日(日)
グループステージ
第1戦 11月23日(水) 16:00[現地時間] vs ドイツ代表
第2戦 11月27日(日) 13:00[現地時間] vs コスタリカ代表
第3戦 12月1日(木) 22:00[現地時間] vs スペイン代表
ノックアウトステージ
ラウンド16 12月5日(月) 18:00[現地時間] vs クロアチア代表
関連ニュース
最新ニュース
- 大会・試合 2024/11/24 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024 WESTは大津高校が優勝
- 大会・試合 2024/11/24 71大会ぶり関西勢決勝制し、ヴィッセル神戸が2度目の戴冠 宇佐美選手不在のガンバ大阪、決定機を生かせず惜敗 天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会
- 大会・試合 2024/11/23 第104回 天皇杯 「SCO GROUP Award」 受賞選手発表
- 大会・試合 2024/11/22 配信決定 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024 プレーオフ2回戦
- 日本代表 2024/11/22 【JFA STORE】最大50%OFF!南野拓実、伊東純也、中村敬斗選手を含む人気アイテムが特別セール!