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【Match Report】U-20日本代表 キルギスに試合終盤の3ゴールで快勝~AFC U20アジアカップウズベキスタン2023~
2023年03月07日
AFC U20アジアカップウズベキスタン2023のグループD第2節が3月6日(月)に開催され、タシケントのJARスタジアムでU-20日本代表はU-20キルギス代表と対戦しました。
「23人全員について自信を持って選んでいる。(選手層の厚さという)日本の強みを生かしていきたい」と言う冨樫剛一監督は、第1戦から先発メンバーの約半数を入れ替えました。
GKに木村凌也選手(日本大)、DFに田中隼人選手(柏レイソル)、菊地脩太選手(清水エスパルス)、屋敷優成選手(大分トリニータ)、髙橋仁胡選手(FCバルセロナ/スペイン)が入り、中盤の中央に保田堅心選手(大分トリニータ)、その前方に松木玖生選手(FC東京)、佐野航大選手(ファジアーノ岡山)を配置します。前線は3トップで、右に甲田英將選手(名古屋グランパス)、左に北野颯太選手(セレッソ大阪)、そして中央には第1戦で2得点の熊田直紀選手(FC東京)が入りました。菊地選手、髙橋選手、保田選手、佐野選手、熊田選手の5名が初先発となります。
対するキルギスは第1戦でU-20サウジアラビア代表に0-1と惜敗してのスタート。後のない状況でこの一戦にすべてをぶつけてきました。冨樫監督が「このグループDが混戦になると思われている理由は、この世代のキルギスが強いから」と語るように、「フィジカルも強いし、うまい選手もいる」(佐野選手)好チームです。
立ち上がり、背水の陣を敷くキルギスの攻勢に対し、日本がやや押し込まれる流れとなります。佐野選手が「試合の入りで押し込まれたことで難しい試合にしてしまった」と振り返ったように、初出場の選手たちから過度の緊張も感じられる中で、なかなかリズムに乗れません。完全に引いて守るのではなく、中盤で分厚いブロックを敷いて日本の攻撃を網にかけながらカウンターを狙ってくるキルギスに対して有効な攻撃を繰り出せず、逆に速攻からピンチを迎えるシーンもありました。
ハーフタイムに日本は中盤中央の三角形を松木選手をトップ下に置く逆向きのフォーメーションに修正します。「(センターフォワードである)熊田選手の周りに味方がいない状況になってしまっていたので、そこを変えました」(松木選手)。
後半も厳しい攻防が続く展開になりましたが、少しずつ相手に疲労の色が見えてきたのに対し、「5人交代制は日本に有利に働くと思っているので生かしていきたい」と語っていた指揮官はフレッシュな選手を次々とピッチに送り出し、試合の流れを引き寄せます。
そして迎えた73分でした。屋敷選手の持ち上がりからのパスを中央で受けた北野選手が裏へと走り込んでいた松木選手へスルーパスを通します。抜け出した松木選手を相手GKが倒してPKとなると、これを佐野選手が冷静に決めて日本が先制点を奪います。
さらに続く76分には木村選手のゴールキックを前線の熊田選手がヘディングで競り勝つ流れからボールを繋ぎ、最後は再び熊田選手がミドルレンジからの左足シュートをゴールネットへ鮮やかに突き刺します。そして85分にはトレーニングから積み上げてきたセットプレーで追加点も奪います。髙橋選手のCKに松木選手がニアサイドですらすと、ファーで待っていた交代出場のFW坂本一彩選手(ファジアーノ岡山)が押し込み、3-0とリードを大きく広げました。
その後もGKの木村選手を中心に気持ちを切らさずに守った日本が3-0と快勝。グループステージ2連勝で、9日(木)に行われるU-20サウジアラビアとの第3戦に臨みます。
監督・選手コメント
冨樫剛一 監督
キルギスは非常に良いチームだという印象を持っていましたが、その印象通りのゲームでした。果敢な守備があり、攻撃もカウンターに鋭さがありました。特に前半の内容は彼らのほうが良かったかもしれません。ただ、私たちは90分を戦った上で最後にしっかり勝って終わるということを選手たちと共有しながら、相手をしっかりと動かしながらスペースを使っていくサッカーができたと思います。これは最終予選ですから、どのチームにとっても簡単にはいかないゲームが続くものだと思っています。
DF #22 髙橋仁胡 選手(FCバルセロナ/スペイン)
日本代表の公式戦に出るのはこれが初めてだったので、試合前からナーバスになってしまっていました。特に前半は緊張し過ぎていましたが、後半は自分らしいプレーを出すことができたと思います。対面の相手は体が大きくてフィジカルも強かったですけど、スペインでも自分より大きい相手とコンタクトすることには慣れているので気にせずぶつかっていきました。
MF #8 佐野航大 選手(ファジアーノ岡山)
ずっと点を決めたかったので、初めてこの代表でゴールをできて嬉しく思います。PKには自信があったので、自分に蹴らせてほしいと伝えていました。いつもと変わらず、冷静に蹴ることができたと思います。やはりアジアでの試合には独特の難しさがあると感じています。リスク管理をしっかりとやりながら、慌てずに試合を進めることが大事だなと改めて実感しています。
FW #11 坂本一彩 選手(ファジアーノ岡山)
決定的なシュートを外してしまったときは本当に悔しかったです。ただ、直後のコーナーキックで船越優蔵コーチの指示に従ってファーのポジションに入ったら、そこにボールが来てくれて押し込むことができました。正直に言うと、入ってホッとしました。点を取れていなくて悔しかったですけれど、これから積み上げていければと思っています。世界大会の出場権も絶対に穫りたいと思います。
YouTube(AFC):#AFCU20 - Group D | Kyrgyz Republic (KGZ) 0-3 Japan (JPN)
AFC U20アジアカップウズベキスタン2023
大会期間:2023年3月1日(水)~2023年3月18日(土)
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