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【Match Report】パリへの好スタート。AFC U23アジアカップ予選で日本がパキスタンに快勝

2023年09月07日

【Match Report】パリへの好スタート。AFC U23アジアカップ予選で日本がパキスタンに快勝

AFC U23アジアカップ カタール 2024予選が9月6日(水)に開幕し、バーレーンのSheikh Ali Bin Mohammed Al Khalifa Stadium(シェイク・アリ・ビン・モハメド・アル・カリファスタジアム)で、U-22日本代表はU-22パキスタン代表と対戦しました。

来年4月にカタールで開催されるAFC U23アジアカップは、パリオリンピック2024に向けた予選を兼ねる大会となります。まずはアジア全体を11のグループに分けて開催される予選が6日に各国でスタートしました。日本はバーレーン、パレスチナ、パキスタンの3チームと同組となります。確実にグループを突破できるのは首位チームだけとなるため、まずは絶対に勝点3を確保したい試合となりました。

日本の先発メンバーはGKに鈴木彩艶選手(シントトロイデンVV)が入り、最終ラインには内野貴史選手(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)、西尾隆矢選手(セレッソ大阪)、鈴木海音選手(ジュビロ磐田)、大畑歩夢選手(浦和レッズ)が並びます。中盤の中央には藤田譲瑠チマ選手(シントトロイデンVV)、三戸舜介選手(アルビレックス新潟)、松木玖生選手(FC東京)、左に斉藤光毅選手(スパルタ・ロッテルダム)、右に山田楓喜選手(京都サンガF.C.)、そしてFWに細谷真大選手(柏レイソル)が入りました。

非常に高い気温と湿度もあり、大岩剛監督が「初戦は難しい試合になる」と位置付け、まずは慎重に試合へ入りました。日本がボールを保持して優位に立って進める中で、最初のゴールはセットプレーから生まれます。12分、山田選手のCKを鈴木海音選手が足で巧みに合わせてのシュートを突き刺します。鈴木海音選手が「練習してきたものを出せた。チームにとっても自分個人にとっても大きな1点だった」と振り返る貴重なゴールでした。

その後はなかなか追加点を奪えない展開となりましたが、藤田選手が「焦ることなく試合をコントロールできた」と振り返ったように、落ち着いて試合を運びます。44分に松木選手の突破からのラストパスを受けた三戸選手が鋭いシュートを流し込んで2-0とすると、アディショナルタイムにも細谷選手が斉藤選手のアシストからボレーシュートを決めて、リードを3点に広げます。

後半は完全に日本ペースとなり、51分には松木選手の奪ったPKを細谷選手が決めて、4-0。さらに60分には藤田選手のPK、65分には三戸選手の追加点も生まれ、6-0の大勝となりました。

守っても、「無失点というところも評価したい」と大岩監督が語ったように西尾選手と鈴木海音選手を中心にパキスタンにシュートチャンスを与えることなく完封勝利。長距離移動や時差、厳しい気候などの難しい要素もあった初戦を乗り切り、パリへ向けて好スタートを切ることとなりました。

次戦は中2日で迎える現地時間9日21:30(日本時間10日3:30)から、初戦でバーレーンを破ったパレスチナとの対戦となります。

監督・選手コメント

大岩剛 監督
初戦は難しい試合になるということでゲームに入り、選手たちは前半からしっかりとプレーをしてくれて、勝つことができました。1戦目の難しさには、緊張感を含めていろいろな要素がありました。ただ、何より勝つことが重要です。しっかりと次につなげたい。次の試合に向けての準備はもう始まっています。選手たちと一緒にパレスチナ戦へ向けて、前を向いて戦っていきたいです。2戦目に向けてより一層、士気を高めていく必要があります。

DF #4 鈴木海音 選手(ジュビロ磐田)
試合の入りは気を付けようと思っていました。自分たちがボールを持てていた前半、セットプレーから得点を取れたことは大きかったと思います。ただ、そのあとボール回しに正確さを欠いたり、ちょっと焦ってロングボールが増えたりしてしまったので、もっと落ち着いてボールを回したほうが良かったと思います。相手にシュート打たせないリスク管理のところは徹底できていたのは良かったですが、まだまだ改善できると思っています。

MF #8 藤田譲瑠チマ 選手(シントトロイデンVV/ベルギー)
前半はなかなか決め切れない展開になってしまいましたが、まずは勝てて良かったです。セットプレーが大事になるのはわかっていたので、そこで練習の成果を出せたのは良かったと思います。こういう国際大会は中2日での試合が続くことが多いので、これも良い準備機会と思っています。しっかり自分の体と向き合って次の試合へ向かおうと思っています。

MF #18 斉藤光毅 選手(スパルタ・ロッテルダム/オランダ)
こちらが行こうとすると、激しく削ってくる相手だったので難しい面もありました。引いて守ってくるチーム、抜いても次に誰かいるようなチームはオランダでもあるので、普段と変わらない気持ちでやることはできていたと思います。一方で気候の難しさはあって、普段の半分ほどしか走れないような感覚があり、特に前半は難しい部分もありました。

AFC U23アジアカップ カタール 2024予選

大会期間:2023年9月4日(月)~9月12日(火)
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