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なでしこジャパン、エクアドル女子代表を1-0で破り、グループC首位突破~グループステージ第3戦~
2015年06月17日
FIFA女子ワールドカップ カナダ2015のグループステージ第3戦、グループCで首位に立つなでしこジャパンは6月16日(火)16:00(日本時間17日6時)、1位通過を懸けてWinnipeg Stadium(ウィニペグ)でエクアドル女子代表と対戦しました。
日本はGK福元美穂選手、DF北原佳奈選手、川村優理選手、MF田中明日菜選手が初の先発出場となり、途中出場のMF永里亜紗乃選手、FW岩渕真奈選手を含めると、登録選手全員がワールドカップのピッチに立ちました。ベンチには、離脱した安藤選手がグループステージ初戦で着用したユニフォームが選手たちの手によって持ち込まれました。
試合は日本のキックオフでスタート。序盤から主導権を握る日本は、両サイドバックの鮫島彩選手、有吉佐織選手が積極的に攻撃に関わり、攻撃の層を厚くしてゴールを目指します。5分、宮間あや選手の左クロスにゴール前で菅澤優衣香選手が競り合い、流れたボールに大儀見優季選手が足を伸ばして先制点を奪います。大儀見選手は試合後、「常に得点の意識を持ってあの場所に詰めています。クロスボールが良かったのであそこにボールがこぼれてきました」と得点シーンを振り返りました。日本は、前線からアプローチを掛け、高めの位置からボールを奪いにいきます。16分には有吉選手がペナルティーエリア内で3人をかわしてゴール前へ送ったボールに、宮間選手がヘディングで飛び込みますが、惜しくもバーをたたきました。連係したパスワークから攻撃のかたちをつくる日本ですが、なかなかゴールには結びつきません。
後半、北原選手に代えて上尾野辺めぐみ選手を左サイドに投入すると、宮間選手が左サイドからボランチ、田中選手がボランチからセンターバックにポジションを移します。攻撃の枚数を増やし、縦に横にボールを素早く回して相手守備を揺さぶっていきますが、攻め切れない時間が続きます。64分には左サイドを突かれてピンチを招くも、上尾野辺選手が体を張ってゴールを守ります。75分に永里亜紗乃選手、80分には岩渕真奈選手を送り込み、相手守備網を破りにかかる日本。85分、岩渕選手がドリブルで仕掛けてゴール前の大儀見選手へ、ヒールパスを受けた岩渕選手がシュートを打ちますが相手GKにセーブされます。最後まで追加点は奪えなかった日本ですが、勝点3を獲得し、グループステージを3連勝で突破しました。なお、PLAYER OF THE MATCHには第1戦、第2戦に続き宮間選手が選ばれました。
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今大会は各グループ3位チームのうち成績上位の4チームがラウンド16に進出します。なでしこジャパンはグループA(オランダ)もしくはB(タイ)、F(試合日17日)の3位チームとの対戦となり、17日にグループステージの全試合が終了した時点で対戦相手が決定します。チームは試合翌日、ラウンド16の開催地であるバンクーバーに移動し、23日(火)の決戦に備えます。
監督・選手コメント
佐々木則夫 なでしこジャパン(日本女子代表) 監督
早い時間帯に得点できたのでもう少し点が取れるかもしれないと思っていたのですが、エクアドルが一戦一戦を通して質を上げてきた中で2点目をこじ開けることができませんでした。攻撃の形はつくることができたので次につなげたいと思います。また、全員がワールドカップのピッチに立てたことは一つの収穫です。各国のレベルも、個の質も、想像以上に上がってきていると感じています。ノックアウトステージでは、われわれがイニシアチブをとれる試合はそうありません。持ち前の粘り強さと、数少ないチャンスをしっかりとものにすること。ラウンド16までの一週間で日本らしいサッカーができるように準備していていきたいと思います。
MF #8 宮間あや 選手(岡山湯郷Belle)
エクアドルを無失点で抑えたこと、勝点3を取れたことは自分たちの自信にしたいと思います。得点が少ないことに関しては、前向きに準備したいです。前半はボールを動かしているように見えても、意外と相手が動いておらず崩し切れていない部分があったので、後半は少しリスクを背負いながらも速い攻撃やボールを前後に動かすことを意識していたつもりです。ワールドカップで、3試合勝つということは簡単なことではありません。それぞれが頑張って、チーム全員の力でここまで戦ってこられている結果だと思います。
DF #19 有吉佐織 選手(日テレ・ベレーザ)
相手のセンターバックを引き出すために、サイドの攻撃では2対1などの数的有利な状況をつくってブロックを崩すイメージでプレーしましたが、得点につながるプレーができませんでした。その部分は修正しなければなりません。自分のポジションは、変なボールの奪われ方をすると裏のスペースが空いて相手のカウンターに遭いやすいので、攻撃で上がったときはシュートで終わることを大事にして臨みました。エクアドルは前線の選手にスピードのある選手がいたので、GKを含めてDFラインでのリスク管理を心がけて、しっかりと声を掛け合いながら対応できるよう努めました。
FW #16 岩渕真奈 選手(FCバイエルン・ミュンヘン/ドイツ)
10分間はあっという間でした。試合に入るときは、チームの攻撃が停滞していたり、ゴールが必要な状況だと思っているので、シュートまでいくことや仕掛けの部分など、自分の良さを出すことを意識していました。3週間近くリハビリをしてきて、こうしてワールドカップのピッチに立てたたことに関しては、本当にチームメートに感謝したいです。ゴールという結果につながらなかったことは悔しいですが、自分自身、一歩を踏み出せたことは良かったです。ラウンド16まで約一週間、良い準備をして臨みたいです。
Vanessa ARAUZ エクアドル女子代表監督
第1戦、第2戦と大敗を喫してしまいましたが、今日の試合ではなぜ私たちがこの大会に出場しているかを証明できたかと思います。南米予選を勝ち抜いたチームとして、エクアドルの名誉を守ることができました。カメルーンが6点、スイスが10点を決めたのなら、日本は15点を決めると予想した人がほとんどだと思います。でも、私たちは最後までアグレッシブにプレーしました。日本のパス、動き、戦術、組織、技術は素晴らしかったです。日本が連覇するよう祈っています。彼女たちと対戦できたことを誇りに思います。今大会の経験をもとにエクアドル女子サッカー界の発展につなげていきたいと思います。
FIFA女子ワールドカップ カナダ2015
決勝トーナメント ラウンド16
なでしこジャパン(日本女子代表) vs. オランダ女子代表
日本時間 6/24(水) 11:00 キックオフ(予定)
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