2018 FIFAワールドカップアジア最終予選のアラブ首長国連邦（UAE）戦へ向けて、SAMURAI BLUE（日本代表）は3月20日(月)、試合会場のあるUAEのアルアインで2時間弱の調整を行いました。

この日の練習には、所属クラブの週末の試合の都合で合流が遅れていたDF吉田麻也選手（サウサンプトン）やＭＦ今野泰幸選手（G大阪）らも参加して、チーム25人が全員集合しました。

雨が降り出しそうな曇天の下、強い風が砂塵を運ぶ中、チームはグラウンド上でヴァイッド・ハリルホジッチ監督の話を聞いて練習を開始。チームに最後に合流したG大阪と浦和レッズの選手たちと吉田選手ら6人は、ランニングや体操などで体をほぐす軽めの調整でした。

残りのフィールドプレーヤーらは、前日ホテルで別調整だったMF高萩洋次郎選手（FC東京）も加わって、4人1組に分かれて対人練習やミニゴールを4つ使ったミニゲームを実施。攻撃のビルドアップ練習ではハリルホジッチ監督が自らドリブルからのパス出しも見せ、声を掛けながら選手たちの動きに鋭い視線を向けていました。

また、GK陣はセーブ後のロングフィードやクロスボールへの対応などの動きを、入念に確認していました。

MF山口蛍選手（セレッソ大阪）は、「気候とグラウンドの状況があると思うが、昨日と今日やってみて結構疲れるというところもある。あと2日で早く体を慣らして良いコンディションに持って行きたい」と話していました。

なお、MF長谷部誠選手（アイントラハト・フランクフルト）は膝の負傷を考慮して練習参加を見送り、練習後に治療のためにチームを離れました。

長谷部選手は、「個人としてはやりきれない、断腸の思い。ただ、チームメイトを120パーセント信頼している。笑顔で迎えられるように日本で待っているとみんなに伝えた」と無念の表情で話しました。

GK川島永嗣選手（FCメス）は、「こういう時だからこそ、1人1人が結束力を高めていかないといけないし、チームとしての真価も問われる。あいつの分まで、いい結果を残せるようにみんなで戦っていきたい」と語りました。

この日、アブダビ日本人学校の生徒約40人が保護者らと共に練習を見学。練習開始前に選手やハリルホジッチ監督らと共に記念撮影に臨み、記念のペナントを受け取った子供たちは、観客席から練習を見守りました。練習後には選手たちが子供たちのサインのリクエストに応じていましたが、この日、34回目の誕生日を迎えたGK川島永嗣選手（FCメス）は、子供たちからハッピーバースデーの歌を贈られて笑顔を見せていました。

アジア最終予選前半戦を折り返して、日本は3勝1分1敗の勝点10で得失点差で1位のサウジアラビアに次ぐ位置に付けています。UAEは4位ですが日本との勝点差は1で、前回日本での対戦に2-1で勝っています。

チームは21日(火)から非公開での調整に入ります。

選手コメント

MF 山口蛍 選手（セレッソ大阪）
長谷部選手はピッチの内外でチームをまとめる力が大きくて、今回も少し来てくれただけでもチームがまとまる助けになりましたし、引き締まりました。プレーしていてもすごく安心感があるので、一緒に組んでいる時は頼りっぱなしでしたが、そこは補っていかなくてはいけない一番重要なところかと思います。長谷部選手が一番悔しい思いをしているので、自分たちはそれに答えないといけないですし、自分もちゃんとやらなければと思っています。まずは誰が出ても良い準備をしたいと思っています。

FW 本田圭佑 選手（ACミラン）
自分が試合に出る出ない云々は個人的にはありますが、代表チーム全体ではどっちでもいいことで、「勝ってワールドカップへ」というのが１番重要です。そのために今自分がメンバーとして何ができるのか、選手としてチームのリーダーとして考えたいと思います。状況が状況であればあるほど、精神的なものは役に立つと自覚していますし、ピッチ上で選手として貢献したいという気持ちも、もちろんあります。大一番なので、自分が出たら点を獲るつもりで戦います。

GK 川島永嗣 選手（FCメス）
何が起こるか分からないのが最終予選で、ワールドカップに心から出たいと思っている国同士のぶつかり合いなので、その勝負を分けるところは本当に少しの差だと思います。その少しの差を変える意味でも一試合一試合、一瞬一瞬が本当に大切になります。経験というのはプラスアルファで、一番大切なのはチームがどういう形で戦っていくかです。この2試合で、ピッチ内外で難しい状況も出てくると思いますが、自分自身も声をかけて、チームが良い方向へ行くように努めていきたいと思っています。

MF 倉田秋 選手（G大阪）
選手同士で話しをして、UAE戦でやるのは自分たちしかいないと、気持ちはとても高ぶっています。監督からは代表での期間は短いけれど早くチームに合わせて欲しいと言われています。所属チームでやっているプレーを評価してくれているので、自分が普段やっていることを出せればと考えています。体は少し疲れていましたが、自分のプレーを早くみんなに分かって欲しいですし、感覚的なものを早く掴みたいです。

MF長谷部誠 選手（アイントラハト・フランクフルト）
この試合にかける思いは強く、初戦ホームでUAEに負けてからずっと心の中にあった悔しさを取り払うためにこの場所に来ようと思っていました。本当に大事な試合の直前にこのようにチームを離れることになってしまって、監督チームスタッフ選手、心配してくださる方々、全ての方々に申し訳ない気持ちです。悔しい気持ちも、自分の中で割り切れないところもあります。ただ、僕がチームを離れることでの影響はそれほどないと思っています。このチームには経験ある選手もいるし、一人一人が自覚を持ってやってくれている、素晴らしいチームなので、そこはまったく心配していません。

スケジュール

※印は冒頭15分のみメディア公開となります。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

アジア最終予選（Road to Russia）

2017年3月23日(木) 現地時間19:30（日本時間24:30）キックオフ(予定) 
Hazza Bin Zayed Stadium
アラブ首長国連邦(UAE)代表 vs SAMURAI BLUE（日本代表）
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2017年3月28日(火)19:35 キックオフ(予定)
埼玉スタジアム２○○２
SAMURAI BLUE（日本代表） vs タイ代表
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