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SAMURAI BLUE、永井選手の2得点で快勝~キリンチャレンジカップ2019(6/9@仙台 vsエルサルバドル代表)~
2019年06月10日
SAMURAI BLUE(日本代表)は6月9日(日)、キリンチャレンジカップ2019でエルサルバドル代表と宮城県ひとめぼれスタジアムにて対戦。FW永井謙佑選手(FC東京)の2得点で2-0と快勝を収め、18歳のMF久保建英(FC東京)が途中出場で代表デビューを飾りました。
2022年FIFAワールドカップ予選開始を9月に控えてチームに戦い方のオプションを加えたい森保一監督は、トリニダード・トバゴ戦で初導入した3バックを再び採用しました。
先発メンバーも第1戦から6人を入れ替え、立ち上がりから両ウイングバックに入ったMF原口元気選手(ハノーファー96)、MF伊東純也選手(KRCヘンク)がスピードとキレのある動きで積極的に仕掛け、前線のFW永井謙佑選手(FC東京)、MF南野拓実選手(ザルツブルク)、MF堂安律選手(FCフローニンゲン)と絡んで攻撃を展開。開始5分で伊東選手が右サイドを深くえぐって折り返し、原口選手がシュートを放ちます。
19分にはDF冨安健洋選手(シントトロイデンVV)の縦パスを受けて永井選手が右ペナルティエリアへ侵入。相手DF2枚をかわして中に切り込むと、さらに1人が寄せるところへ左足を素早く振り抜いて、自身の代表初ゴールとなる先制点を決めます。
35分には、MF橋本拳人選手(FC東京)から南野選手とつないだボールを受けた永井選手が再びゴールを狙いますが、これは相手GKが阻止。その2分後にはMF小林祐希選手(SCフェーレンフェーン)の左クロスに南野選手が頭で合わせますが、シュートは相手GKにセーブされます。
エルサルバドルは、1週間後に控えたCONCACAFゴールドカップ2019の初戦へ調整中で、パスをつないで組み立てを試みる一方で、サイドから前線へ長いボールを送って、日本の最終ライン裏に走り込むMFオスカル・セレス選手に合わせようと試みます。しかし、日本はDF畠中槙之輔選手(横浜F・マリノス)ら守備陣がうまく対応して、シュートに持ち込ませません。
試合を支配する日本は、41分に畠中選手のスルーパスに原口選手が反応。ペナルティエリア深くからマイナスのボールを折り返すと、走り込んだ永井選手が左足で合わせてゴールネットを揺らしました。
2-0で折り返した日本は後半も攻めの姿勢を見せ、49分に伊東選手のFKにDF昌子源選手(トゥールーズFC)が頭で合わせ、直後には堂安選手のパスに南野選手がシュートを狙います。
しかし59分、永井が相手との競り合いで肩を痛めて交代を余儀なくされます。すると、それを機に森保監督は一度に3人を投入して4バックに変更。永井選手に代わって入ったFW大迫勇也選手(ヴェルダー・ブレーメン)の後ろに南野選手、左右のMFに原口選手と堂安選手を置き、交代投入のDF山中亮輔選手(浦和レッズ)を左サイドバック、同じく室屋成選手(FC東京)を右サイドバックに配しました。
エルサルバドルは66分に、この日唯一のシュートを見せます。FWネルソン・ボーニャ選手が左から中へ抜けて、パスを受けたDFホナタン・ヒメネス選手がシュートを放ちましたが、枠を捕えることはできませんでした。
日本は67分には南野選手と原口選手に代えて久保選手とMF中島翔哉選手(アルドゥハイルSC)を投入。久保選手は18歳5日で日本歴代2位の若さでの代表デビューです。
トップ下に入った久保選手は積極的なプレーで攻撃に絡み、出場6分後に大迫選手のパスを受けて右サイドから相手2人をかわしてドリブルで切り込みシュートを放ちます。79分には小林選手のFKに反応してペナルティエリアで中へ折り返し、その後も相手に寄せられてもドリブルでかわしてゴールへ向かう強さを見せて観客を沸かせました。
大迫選手も76分に小林選手の浮き球受けてペナルティエリア右からシュート。GKに当たるも、ゴールへ向かったボールは、ゴールに走り込んだ交代出場のFWファン・カルロス・ボルティージョ選手に掻き出されます。
90分には中島選手がドリブルで中央を突破。すると、相手DFがたまらずにファウルで止めて日本のFKに。中島選手がこのFKで直接ゴールを狙いましたが、ボールはわずかにクロスバーの上を流れて追加点はならず、日本は2-0で終えました。
チームは試合後に解散。久保選手やMF柴崎岳選手(ヘタフェCF)ら今回のチームの9人は、20代の選手たちと合流して別チームを編成。今月14日(金)にブラジルで開幕するCONMEBOLコパアメリカ2019に臨みます。
監督・選手コメント
SAMURAI BLUE(日本代表)森保一 監督
これまでやらなかった3バックにチャレンジして、1戦目よりもさらによい形で勝利をつかみ取ろうと臨みました。難しいトライだったと思いますが、選手たちが前向きに粘り強くチャレンジしてくれて結果につながって良かったです。2得点ともDFラインからのパスが起点に結びついた形で、これからもさらに攻撃の質を上げていくようにしたいです。途中で4バックに変えても選手たちは混乱せずに意思統一して無失点に抑え、勝利できました。ただ、我々の目指すところはより高いレベルにあり、より高い技術、より高いインテンシティの戦いの中で勝っていけるように、さらに上を目指しやっていいたいです。
3バックはまだパーフェクトではなく最初の1歩を踏み出したところですが、選手たちが良い感覚を持って1つのオプションになる戦い方ができたのではと思っています。試合中でのシステム変更でも、想定外のことに対しても臨機応変に対応することができたことは、今後に活きてくると思います。
永井選手は彼の力を活かして、自分の特長とチームのコンセプトをうまくミックスさせて整理して試合に臨んでくれました。久保選手も伸び伸びと自分の特長を活かしてプレーしてくれたと思いますし、周りの選手ともスムースに連携して、彼の技術や賢さが出ていたと思います。
DF #16 冨安健洋 選手(シントトロイデンVV)
(自分のパスを)うまく得点につなげてくれてよかったです。今回3バックを実戦である程度長い時間できたことは今後へつながると思います。3バックには3バックの良いところがあって、今日は通せなかったですが、原口選手へのサイドチェンジの質が上がってくれば、もっと局面を変えられます。3バックでも4バックでも戦うベースは変わりません。そこを持ちつつ、それぞれの良いところを伸ばしていければいいと思います。
MF #14 伊東純也 選手(KRCヘンク)
冨安選手と声をかけながら多少リスクを冒しながらでも前目にいくことを意識していました。監督からもずっとサイドで張っているように言われて、心掛けていました。何回かいい場面がありましたし、もう少しできたと思いますが、初めてのウイングバックにしては良かったかと思います。どこでも自分の特長を出すことは一緒で、シャドーでもできる自信はありますし、ウイングバックもオプションとしてできればいいと思います。
MF #27 久保建英 選手(FC東京)
チャンスをもらえて良かったです。スタンドからワーって聞こえて、期待をひしひしと感じました。堂安選手や室屋選手という特長が分かりやすい選手と最初にボールでコミュニケーションを取れたのが良かったかと思います。監督から「楽しんでやってきて」と声をかけてもらって、それも試合に入る上で助けになりました。短い時間でしたが、自分がやれることは示せたかと思います。
FW #13 永井謙佑 選手(FC東京)
今まではサイドでしたが今回FWで初めてのチャレンジで、自分の得意なポジションで勝負させてもらえたのは、すごくうれしかったです。パスを出せる選手がどこのポジションにもいるので、まずは背後を狙うという意識でいました。代表でたくさんの刺激をもらいましたし、代表のためにゴールを獲れるようにしていきたい。クラブでやっていることが代表でも活きて、東京と代表のチームメイトに感謝したいです。
カルロス・デロスコボス エルサルバドル代表 監督
日本は選手のレベルが高く監督も優秀で、彼らのホーム戦だったので、難しくなることは分かっていました。守備の秩序に重点を置いて臨み、日本は速さがありインテンシティも高いので、スピードを与えないようにと心掛けたのですが、日本は3バックが良く機能してピッチの幅を有効に使っていたので、我々にはやりにくかった。難しい試合でしたが、選手が頑張ってくれたので内容には満足です。我々の選手には学ぶべきことが多い試合でした。
スケジュール
SAMURAI BLUE(日本代表)対 トリニダード・トバゴ代表
開催日時:2019年6月5日(水) 19:30キックオフ(予定)
会場:愛知/豊田スタジアム
SAMURAI BLUE(日本代表)対 エルサルバドル代表
開催日時:2019年6月9日(日) 19:00キックオフ(予定)
会場: 宮城/ひとめぼれスタジアム宮城
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