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SAMURAI BLUE森保監督、パナマ代表戦へ「相手が困るような攻撃、守備をしたい」
2020年11月13日
SAMURAI BLUE(日本代表)の森保一監督は11月12日(木)、オーストリアのグラーツで翌日に控えたパナマ代表との国際親善試合へ向けてオンラインで会見に臨み、年内最後の活動で10月の遠征からの一層のレベルアップを目指している指揮官は「相手が困るような攻撃、守備をしたい」と抱負を述べました。
新型コロナウィルス感染症の世界的流行で中断していた2022年のFIFAワールドカップ・アジア2次予選が来年3月に再開されることがAFCから発表され、今回の2試合はその予選を控えて最後の実戦の機会となります。
感染拡大の影響で約1年ぶりの試合となった10月遠征ではカメルーン代表、コートジボワール代表と対戦して、1戦目の課題を2戦目で修正するなど、チームとしての対応力と成長を感じさせる内容を見せました。
森保監督は、「10月の活動より全ての面でレベルアップして、チームとしてベースの部分をより徹底して発揮できるようにしたい」と話しています。
攻撃では速攻と遅攻の使い分けやマイボールを大切にしてチャンスを作り、守備ではいつどこでプレッシャーをかけるか共通意識を持つことを徹底したいと話し、「相手が困るような」攻撃の仕掛けや堅固な守備を求めています。
対戦相手のパナマは2018年FIFAワールドカップに初出場し、FIFAランキングでは日本の27位に対して77位ですが、今年の夏にトーマス・クリスチャンセン監督が就任。バルセロナやビジャレアルなどでプレー経験のあるデンマーク出身の指揮官の下、10月には「コロナ禍でほとんど準備できなかった」(クリスチャンセン監督)という状況ながら、FIFAランキング50位と上位のコスタリカ代表とアウェイでの2連戦で、いずれも1-0で勝利しました。
今回の遠征では半数以上のメンバーを入れ替えて、ベルギーやオーストリア、スペインなど欧州でプレーする選手を多く採用していますが、ペルーリーグでプレーするMFアブディル・アヤルサ選手も含まれています。10月の2連戦の決勝ゴールを決めた選手で、森保監督も「2列目からの上がりが印象に残っている」と警戒しています。
日本との対戦歴は1度。2018年10月に森保監督就任2戦目のキリンチャレンジカップで顔を合わせ、日本が3-0で勝利しました。
当時とはチーム状況も変わっており、10月の2戦を見た森保監督は「パナマはフィジカルの強さ、推進力があり、個の力があるチーム」と指摘。「個の力を生かしながら組織的に相手の攻撃を止めて守備から攻撃に移っていける」と分析し、警戒を示しています。
その一方で、指揮官は短時間の中でも選手たちが課題を意識した意欲的な取り組みに手ごたえを感じているようで、課題の一つである攻撃についても、「よりゴールへ向かっていく意識を持ち、そこでクオリティを発揮する部分は、選手たちがチャレンジしてくれると思う」と期待を口にしました。
試合はグラーツのシュタディオン・リーベナウにて13日(金)23:15(現地時間15:15)キックオフの予定です。新型コロナウィルス感染予防対策の一環として、無観客でのリモートマッチ形式で行われます。
なお、今遠征2戦目はメキシコ代表と日本時間18日(現地時間17日)に行います。
監督・選手コメント
森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
非常に難しいコロナ禍の中で代表活動をさせてもらい、環境づくりをしていただいた全ての方々に感謝します。メンバーは先月から少し変わりましたが、チームとしては10月よりも全ての部分でレベルアップする、チームとして共通理解がより深まり浸透するように、コンセプトやベースの部分をより徹底して発揮できるようにできればと思っています。速攻遅攻を使い分けて、マイボールを大切にしながらチャンスを作り出して、相手が困るような攻撃を仕掛ける。アグレッシブにプレッシャーをかけて相手からボールを奪い、相手が良い状態になった時にいつどこでプレッシャーをかけるか、チームとして共通理解を持って試合で深め、相手が困るような守備をしたいと思っています。2試合を通して、より多くの選手たちを起用しながら戦いたい。勝利で我々を支援して下さる方々に笑顔になってもらえるように、チーム一丸となって戦いたいと思います。
GK #12 権田修一 選手(ポルティモネンセSC/ポルトガル)
無失点試合が続いていますが、ゼロに抑えているからといって満足していません。日本代表がワールドカップで勝つために、しっかり貢献できるように上げていかないとならないですし、代表に呼ばれるだけでは意味がありません。チームに貢献できるパフォーマンスができるかです。チームとしては、メンバーやポジションが変わるなど細かい変化や課題は出てくるものですが、積み上げはできていると思いますし、マイボールでも相手ボールでもやるべきことができていると感じています。
DF #22 吉田麻也 選手(サンプドリア/イタリア)
2試合とも良い試合をして勝つことが大前提で、次の3月シリーズへは11月から期間が空くので、できるだけいいものを作り上げて形を作って、いい状態で臨まなければいけないと考えています。前回いい試合をして少しほっとして慢心や油断が生じないように、もう一度気を引き締めて、このシリーズでもう一回良いパフォーマンスを出すという気持ちでやらなくてはいけないと思っています。
MF #6 遠藤航 選手(VfBシュツットガルト/ドイツ)
パナマとメキシコという非常に良い相手との対戦で、前回に引き続いてしっかり結果にこだわりたいのというのが一番です。ワールドカップで勝っていくには、アフリカや中南米の相手にも勝っていかなければならないので、今回非常に楽しみにしています。10月の2試合では、チームとしてどう戦うかというところは出せていると思いましたし、最後に勝って終わったのも良かった。前線からいい形でプレスをかけていたのもポジティブなところだったと思うので、そこの精度や球際の強さはさらに今回レベルアップしていきたいと思っています。
MF #17 久保建英 選手(ビジャレアルCF/スペイン)
相手によって臨機応変に対応することと、自分たちのサッカーで主導権を握るという両方の選択肢を併せ持って戦うのが一番かと思います。前日練習でしっかりすり合わせをして、誰が出ても1試合目からしっかり結果にこだわりたい。その意味で、もっと試合を優位に進められればベストだと思うので、しっかりギアを入れていきたいです。いま一番気を付けているのは最後の質で、ラストパスや最後のシュートという、プレーの終わりを意識しています。選ばれたからにはしっかり爪痕を残したい。出場何試合目とか関係なく、しっかりチームに貢献することが大事だと思うので、そのための手段として結果を狙っていければいいと思います。
トーマス・クリスチャンセン パナマ代表監督
日本の10月の試合を見ましたが、力のあるチームで2試合とも非常に良い試合をしていました。日本代表には欧州の主要リーグでプレーしている選手が多く、経験があります。プレーはインテンシティが高く、攻撃への切り替えに優れていて、プレスについては形が仕上がってきていると感じました。これらの要素は明日の試合で我々にとってやりづらいところになると思っていますし、非常に難しい試合になると覚悟しています。我々にはスター選手はいませんが、できるだけ競争力のある試合を展開したいと思っています。
スケジュール
11月9日(月) | PM | トレーニング |
---|---|---|
11月10日(火) | PM | トレーニング |
11月11日(水) | PM | トレーニング |
11月12日(木) | 未定 | 公式会見、公式練習 |
11月13日(金) | 15:15 | 国際親善試合 パナマ代表戦(Stadion Graz Liebenau) |
11月14日(土) | PM | トレーニング |
11月15日(日) | PM | トレーニング |
11月16日(月) | 未定 | 公式会見、トレーニング |
11月17日(火) | 21:00 | 国際親善試合 メキシコ代表戦(Stadion Graz Liebenau) |
※スケジュールを変更する場合があります
国際親善試合
2020年11月13日(金) 15:15 キックオフ(日本時間 23:15)vs パナマ代表
2020年11月17日(火) 21:00 キックオフ(日本時間 翌5:00)vs メキシコ代表
会場:Stadion Graz Liebenau(オーストリア/グラーツ)
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