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U-24日本代表 OAを入れて初の試合はガーナ相手に6-0
2021年06月06日
東京オリンピック2020を目指した一連の活動を5月31日(月)からスタートさせているU-24日本代表は6月5日(土)、福岡県のベスト電器スタジアムにてU-24ガーナ代表との国際親善試合に臨みました。
この試合で日本はオリンピックのレギュレーションで3人まで起用することが許されているオーバーエイジ選手として、DF吉田麻也選手(サンプドリア)、酒井宏樹選手(オリンピック・マルセイユ)、MF遠藤航選手(VfBシュツットガルト)を初めて先発で起用しました。
またGKには谷晃生選手(湘南ベルマーレ)、最終ラインには他に冨安健洋選手(ボローニャFC)、中山雄太選手(PECズヴォレ)が入り、中盤の底には遠藤選手と共に田中碧選手(川崎フロンターレ)が入りました。また攻撃陣は全員がU-24の選手で構成されており、二列目には堂安律選手(アルミニア・ビーレフェルト)、久保建英選手(ヘタフェCF)、相馬勇紀選手(名古屋グランパス)、FWに上田綺世選手(鹿島アントラーズ)が入りました。
対戦相手となったガーナは、横内昭展監督を含めたチームスタッフがオリンピック初戦の対戦相手である南アフリカへの対策という意味を含めて対戦を熱望したアフリカ勢のチームです。
ただ、選手たちがまず意識していたのは相手のことではなく、2日前に行われた試合のことでした。堂安選手が「SAMURAI BLUEとの試合で僕たちがなぜ勝てなかったのか、なぜできていなかったのかを考えていた」と振り返り、田中選手が「日本のトップ選手たちとは土俵が違うなと感じさせられた。正直、今までの人生で一番悔しい」と言います。一方、出場のなかった吉田選手は「みんなが本気で悔しがっていたのが嬉しかった」と語り、その悔しさをエネルギーに変えてこの試合へぶつける形となりました。
日本は試合開始早々より前線の選手からの激しいプレッシングを軸に相手の自由を奪い、ゲームの主導権を奪います。16分に久保選手のシュートのこぼれ球を堂安選手がボレーシュートで流し込んで先制点を奪うと、32分には上田選手の折り返しを久保選手が流し込んで追加点。さらに45分には酒井選手のクロスが相手DFのオウンゴールを誘発し、前半で3-0とリードを広げました。
後半に入ってもペースを握り続けた日本は48分に相馬選手、56分に上田選手、89分に三笘選手が追加点を奪い取り、6-0の大差を付けました。
「入りからみんなすごく集中して、高い位置からボールを奪いにいって、奪いにいっても後ろで漏れることなく守備ができて、そこから攻撃につなげられていた」と横内監督が語ったとおり、オーバーエイジ選手を加えて臨む初めての試合ながら、攻守両面が噛み合う試合を見せて大差での勝利となりました。
もっとも、選手たちに満足した様子は見られません。吉田選手は「細かいミスがまだあったし、通さなければいけないパスが引っかかってカウンターを食らったりするシーンもありました。そこらへんの細かいところ、ディテールの質の高さをもっと求めなければいけない」と、SAMURAI BLUEのより高い基準をチーム内で求め合うことで、本大会までにさらにチーム力を上げていく考えを明かしています。
チームはこのあと福岡県内でトレーニングを行った上で愛知県へ移動。12日に豊田スタジアムで開催されるジャマイカ代表との国際親善試合に臨むこととなります。
監督・選手コメント
横内昭展 監督
オーバーエイジの選手たちが、ディフェンスにしても攻撃にしても、ギアを入れるタイミングで発信してくれることが非常に多く、それに呼応してU-24世代の選手も非常に積極的に自分から動き出すことができていたと思います。ただ、ゲームに勝つことはできましたけど、その中で色々課題はありますので、選手とクリアしていきたいなと思います。
DF #22 吉田麻也 選手(サンプドリア)
オーバーエイジ選手としてのプレッシャーがいつもの試合以上にありました。いくらキャリアや経験があっても、実際に選手が見て感じてもらえないと、認めてもらえません。名札でプレーするのではなく、自分のパフォーマンスで違いを出さなければいけないというプレッシャーはありました。また選手の特性など、やっぱり一緒にやってみることで分かることも多いので、試合をやれて本当によかったです。
MF #10 堂安律 選手(アルミニア・ビーレフェルト)
ゴールよりも相馬選手へのアシストが嬉しかったですね。チームとして狙っている形でしたから。今日の試合についてはオーバーエイジの3人が頼もしすぎたということです。個人的にはポジション的に隣に遠藤選手がいて、後ろに酒井選手がいるというのはSAMURAI BLUEとあまり景色が変わらないので、すごくやりやすくプレーさせてもらいました。
MF #11 久保建英 選手(ヘタフェCF)
見ていた方もわかったのではないかと思いますが、オーバーエイジの選手たちは安定感もあり、自分たちが奪ってほしいところで奪ってくれていました。SAMURAI BLUEとの試合で負けたのは本当に悔しかったですし、自分が一番悔しかったと思うので、体力的には厳しい状況でしたが、今日は点に絡めて試合に勝てて良かったです。
FW #26 上田綺世 選手(鹿島アントラーズ)
二列目の選手をうまく見ながら、観察しながら、動きだしたりしなければいけないと思っていて、そこのすり合わせは時間が経つにつれてしっくりきました。ただ、そのズレはまだあると思うので、練習と試合でコミュニケーションを取って除いていければと思います。僕が点を取ったときにはもう4-0でしたし、どちらかといえばホッとした部分がありました。
国際親善試合
U-24日本代表 対 U-24ガーナ代表
開催日時:2021年6月5日(土) 19:25 キックオフ(予定)
会場:福岡/ベスト電器スタジアム
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