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U-16日本代表候補 仙台育英高校、明秀日立高校とトレーニングマッチを実施
2021年10月07日
U-16日本代表候補は10月4日(月)から、福島県Jヴィレッジで今年3回目となるトレーニングキャンプを行っています。
新型コロナウイルスの影響で引き続き海外遠征や国際試合の経験を積むことが難しい状況ですが、限られた条件の中で最大限の強化につながる方法を模索しながら活動しています。高校1年生を主体とするU-16日本代表候補ですが、2学年上の選手も在籍する仙台育英高校、明秀日立高校、尚志高校という強豪校に胸を借りながら、試合を中心としたトレーニングキャンプに取り組んでいます。
初日と2日目のミーティングやトレーニングでは、過去のFIFA U-17ワールドカップや東京オリンピックの映像を通じて世界と戦うために必要なレベルが示され、「日常を世界基準にしてほしい」という選手へのメッセージと共にキャンプが始まりました。
3日目には2試合のトレーニングマッチを行いました。第1試合の仙台育英高校との試合、前半立ち上がりはあまり自分たちでボールを保持できず押し込まれる展開が続きますが、小林将天選手(FC東京U-18)のシュートストップなどで相手に得点を許しません。一方19分には田中侍賢選手(清水エスパルスユース)が右サイドを抜け出してGKと1対1のチャンスを作りますが、シュートはポストを叩き、無得点で前半を終了します。
後半に入ると徐々に主導権を握り始めます。11分にこぼれ球を拾った田中選手のスルーパスに郡司璃来(市立船橋高)が抜け出すとGKとの1対1を冷静に流し込んで先制。その後、郡司選手のスルーパスにFWを追い越して前線に抜け出した佐々木奏太選手(北海道コンサドーレ札幌U-18)がゴールへと流し込み追加点。そのまま2-0で勝利しました。
メンバーを入れ替えて臨んだ第2試合、明秀日立高校との試合は、序盤は固い守備から互いにチャンスを作らせません。しかし前半20分にバックパスをインターセプトされるとGKをかわされ失点、一瞬の隙をつかれてしまいます。それでも前半36分、貴田遼河選手(名古屋グランパスU-18)がシュートを放つと、一度相手GKに弾かれますが七牟禮蒼杜選手(V・ファーレン長崎U-18)がスライディングで押し込み同点に追いつきます。
後半に入ると9分に相手CKから失点、29分にもCKのこぼれ球からゴールを奪われます。試合終了間際に鈴木陽人選手(名古屋グランパスU-18)のFKが直接ゴールに吸い込まれて1点差に迫りますが、そのまま2-3で終了。ゴール前での決定力の差が現れる試合となりました。
トレーニングキャンプは残り2日。これまでの試合の振り返り課題を修正し、最終日の尚志高校とのトレーニングマッチに臨みます。
選手コメント
GK 中村圭佑 選手(静岡学園高)
まずは、このようなキャンプに選出されたことをとても嬉しく思います。
今回は「爪痕を残す」という自分のテーマのもと、自分にしかできないプレーを練習から積極的に出せていると思います。ただ試合になるとその質が落ちてしまったので、新たな課題としてこれから向き合っていきたいと思います。
FW 石井久継 選手(湘南ベルマーレU-18)
このコロナ禍の中で代表候補合宿に参加できたことを感謝しています。
試合では宮城県の強豪校と試合する事ができ良い経験になりました。前向きでボールを持った時は自分の得意なプレーが出せましたが、ボールを収める力がまだ足りないと感じたので今後の課題にしたいと思います。
この合宿中に本気で取り組み、自チームに帰ってからも良かった部分をもっと伸ばし、課題が出た所は完全に克服出来るように1日1日の練習を大事にし、自分の基礎的な基準を少しでもあげていきたいです。最終日にもう1試合あるのでそこに向けてコンディションを調整し、チームとしても個人としても結果を出せるようにしたいです。
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