ニュース
なでしこジャパン、EAFF E-1 サッカー選手権 2022 決勝大会に向け始動
2022年07月15日
なでしこジャパン(日本女子代表)は7月14日(木)、EAFF E-1 サッカー選手権 2022 決勝大会に向け千葉市内で始動しました。
今回の活動はFIFAの定めるインターナショナルマッチデーから外れるため、3名を除きWEリーグでプレーする選手のみで構成されます。その中で林香奈絵選手、杉田亜未選手、中嶋淑乃選手が池田太監督体制で初参加となり、うち林選手と中嶋選手はなでしこジャパン初招集です。また6月に行われたセルビア女子代表、フィンランド女子代表との国際親善試合に未招集だった選手がさらに6名加わり、新たな顔ぶれと共に東アジアの戦いに挑みます。
強い雨が降るなかで行われた初日のトレーニングは全員でのジョギングからスタート。4月のトレーニングキャンプ以来の招集となった平尾知佳選手や高平美憂選手が先頭を切って走るなど、各選手の積極性が開始から見られました。その後センターサークル内でボールワークを行いながら身体を温め、ゴールキーパーとフィールドプレーヤーで分かれてのトレーニングに。ゴールキーパーは中距離のパスやスローインに取り組んだ後、雨でボールが滑りやすいコンディションのなか、シュートストップの練習を行いました。他方、フィールドプレーヤーは3グループに分かれ、和やかな雰囲気が漂うなかでボール回し。途中で条件を変えながら技術、判断、ステップワークと様々な側面から刺激を入れました。その後ロングキックを挟み、最後は再び全体でのトレーニングとなり、8対8+GKにフリーマンが複数人つく形式でのゲームを実施。サイドのフリーマンにボールが渡ると、逆サイドのフリーマンがボールを持ち出しリスタートするというルール設定で、攻撃側はいかに効果的なタイミングでサイドにボールを入れるか、守備側はボールをサイドに入れられた後にいかに素早くスライドするかと、それぞれに工夫と判断を持ちながらプレーしました。両チームともゴール前にボールを運ぶシーンを作りながら得点できない状況が続くと、池田太監督から「最後の得点の部分にこだわりを持とう」と声がかかります。するとその後、菅澤優衣香選手のポストプレーから猶本光選手が鋭いシュートを決め、約90分にわたる初回のトレーニングを締めくくりました。
夕食後はミーティングを行い、6月の国際親善試合を含めた試合映像を用いながらチームコンセプトの確認、共有を行いました。毎回の活動で行われるこの確認作業も、全選手が深く内容を理解しプレーで体現するには欠かせない時間です。一つひとつの地道な積み重ねを続けながら、チームは2023年のFIFA女子ワールドカップへ向け強化を進めていきます。
韓国女子代表と対戦するEAFF E-1 サッカー選手権 2022 決勝大会の初戦は7月19日(火)16:00キックオフ。なでしこジャパンとしては初となる茨城県立カシマサッカースタジアムでの試合です。
選手コメント
DF #6 宮川麻都 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
韓国や中国はAFC女子アジアカップのときに悔しい思いをした相手なので勝ち切りたいです。
(自分がプレーする)左サイドバックはこのチームで色々な選手が試合に出ているので、自分自身も全員がライバルだと思っています。試合に出たときにどれだけ自分のプレーが出せるかが鍵なので、自分の良さを出していきたいです。一方で新しい選手もいるので、コミュニケーションが大事だと思います。コロナ下で制限はありますが、プレー中や練習が終わった後のクールダウンの時間などでしっかり話ができればと思います。
アジアでの戦いと言えばどの国も粘り強いイメージがあります。1点に重みがかかってくるので、決めきることと、最後まで足を出して守り切ることが大事だと思います。6月のヨーロッパ遠征では色々な選手が色々な形で点を取れたので、その経験を生かして今回の大会にも臨んでいければと思います。
MF #16 林穂之香 選手(AIKフットボール/スウェーデン)
今回はトレーニングキャンプでなく公式大会としての活動なので、しっかり3勝して優勝することをチーム全員の目標にして試合に臨んでいきます。海外からの参加選手はスウェーデン組(林穂之香選手、宝田沙織選手)しかいませんが、各自がこのチームを引っ張っていく、いいチームにしていくために、自分の持てるものを出すという思いでプレーしたいです。
個人的には守備は個人の力で、球際や1対1で奪い切ること、攻撃ではビルドアップのところでミスなくボールを多く供給することを自分の課題としてしっかり取り組みたいと思います。またプレー強度の高さや試合を決定づけるプレーを見せたいです。今回は大会なので、勝利につながるプレーをしていきたいと思っています。
EAFF E-1 サッカー選手権 2022 決勝大会
大会期間:2022年7月19日(火)~26日(火)
会場:茨城/茨城県立カシマサッカースタジアム
女子出場国:日本、中国、韓国、チャイニーズ・タイペイ