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U-20日本女子代表、初の大会連覇へ! FIFA U-20女子ワールドカップ コスタリカ2022
2022年08月10日
FIFA U-20女子ワールドカップ コスタリカ2022が8月10日(水)に開幕し、U-20日本女子代表が出場する。
同大会は2002年に第1回FIFA U-19女子世界選手権(現、FIFA U-20女子ワールドカップ)として始まり、今大会で10回目の開催。日本は3大会連続7回目の出場で、2年前は新型コロナウイルス感染拡大を受けて中止となった。今大会に向けてのアジア地区予選を兼ねたAFC U20 女子アジアカップウズベキスタン2022も同様に中止となったが、AFC U-19女子選手権タイ2019で日本が優勝を収めていたため、その成績が今回のU-20女子ワールドカップ出場につながった。
U-20日本女子代表の池田太監督が「一つ前の世代の選手たちの思いも一緒になって戦おうと、選手たちとキャンプで共有した」と話したように、選手たちは世界大会でプレーできる喜びをピッチ上で表現してくれそうだ。
現在のU-20日本女子代表は、2021年5月にJヴィレッジでのトレーニングキャンプでチームを立ち上げ(当時はU-19日本女子代表)、トレーニングキャンプの度に男子高校生などと練習試合をしてきた。特に練習試合は通常の練習場ではなく可能な限りスタジアムを使用し、国際試合と同じように数時間前にスタジアムに到着、ロッカールームに入った後にピッチの状態を確認し、規定時間内でのウォーミングアップを挟んで選手入場という公式戦を想定したトレーニングを繰り返した。
コロナ禍の影響でAFC U20 女子アジアカップウズベキスタン2022といった海外遠征は中止を余儀なくされたが、「練習試合も公式戦と同じタイムスケジュールで動くことによって、選手たちはどんな準備が必要なのかを感じ取ってくれている。そういった工夫でU-20女子ワールドカップへのシミュレーションを続けてきた」と、池田監督は国際大会に向けて綿密な準備を重ねてきた。
また、今年に入ってからはWEリーグ閉幕後、5~7月で1カ月に1度のペースでトレーニングキャンプを行い、チーム力を高めてきた。PK戦の練習や、本大会で採用されるVARに備えてさまざまな知識を得るなど、多角的な準備をしながら、チーム最年長の西野朱音選手(マイナビ仙台レディース)が「キャンプを積み重ねるごとに男子高校生など、女子よりも速いスピードの相手にも慣れてきて一人一人が戦えるようになってきた」と手応えを話せば、AFC U-19女子選手権タイ2019の優勝に貢献した山本柚月選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)も「点を取られても粘り強く戦い、勝ち切れるようになってきた。個人としてもWEリーグでのプレー経験が自信になっている」と成長を実感している。
キャプテンの長江伊吹選手(AC長野パルセイロ・レディース)は「世界一をチームとして目標に掲げているが、(グループステージで対戦する)オランダ、ガーナ、アメリカは身体能力が高い相手。準備スピードが大切になってくるし、それは全員の共通意識として持っている」と本大会を見据える。
前回大会、決勝で日本に敗れるもチーム史上最高位となったスペイン。そして、ユース年代の世界大会で好成績を残し続けているフランスやドイツといったヨーロッパ勢は、今大会も存在感を発揮しそうだ。来年のFIFA女子ワールドカップ2023を共催するオーストラリアとニュージーランドも、この年代に力を入れて来年を見据えているに違いない。
前回大会、U-20女子ワールドカップを制したことで、日本は全世代(U-17、U-20、なでしこジャパン)で女子ワールドカップを制した唯一の国となった。しかしU-20女子ワールドカップで2連覇を達成した国はないため、U-20日本女子代表は今大会で、大会連覇という新たな金字塔に挑戦する。
FIFA U-20女子ワールドカップ コスタリカ2022
大会期間:2022年8月10日(水)~8月28日(日)
グループステージ
第1戦 8月11日(木) 14:00[現地時間] vs U-20オランダ女子代表
第2戦 8月14日(日) 11:00[現地時間] vs U-20ガーナ女子代表
第3戦 8月17日(水) 17:00[現地時間] vs U-20アメリカ女子代表