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U-20日本女子代表、FIFA U-20女子ワールドカップ初戦前日に最終調整
2022年08月11日
U-20日本女子代表は8月10日(水)、FIFA U-20女子ワールドカップ コスタリカ2022の初戦を翌日に控えてトレーニングを行い、大会開幕前の準備をすべて終えました。
8日(月)は午前にトレーニングを実施し、1対1での突破など強度の高いメニューのほか、守備時のポジショニングなどを確認しました。曇り空の下、暑すぎない気温で約90分間練習に取り組み、コンディションの調整と並行しながら戦術的な内容も消化。初戦に向けて着々と準備を進めました。午後に行われた大会公式コンテンツ用の写真・映像撮影では、選手はリラックスした様子でリクエストされたポーズを取りながら、カメラの前でシリアスな表情や柔和な笑顔をみせていました。
9日(火)には初戦、U-20オランダ女子代表との試合会場であるEstadio Alejandro Morera Sotoで公式練習を実施。トレーニングを行うことはもちろん、初めて試合会場に足を踏み入れ、芝生の感触やスタジアムの雰囲気、会場内の動線などを肌で感じました。夕方には池田太監督が公式会見に臨み、同じグループDの監督と一堂に会し、大会に向けての意気込みを語りました。初戦で対戦するオランダの印象を問われ「組織的でオーガナイズされたチーム。その上で個々でもスピードや展開力のある選手がいて、スペシャリティがある」と話すと、オランダ・TORNY Jessica監督は日本を「細部にこだわりを持ったチーム」と評し、「他のすべての試合と同じように、日本戦も決勝のつもりで戦う」と意気込みました。
10日(水)は午前に非公開のトレーニングを行い、セットプレーなどを確認。練習後の円陣で池田監督が「ワールドカップはサッカーの祭典、みんなの大好きなサッカーをこの舞台で楽しもう!」と選手に言葉を送ると、選手も深く頷き、大会前最後のトレーニングを締めくくりました。大会はこの日にオープニングゲームが行われ、ついに戦いの火蓋が切って落とされました。日本の初戦は11日(木)14:00キックオフ(日本時間12日5:00)、U-20オランダ女子代表を相手に戦います。テレビ放送はJ SPORTSで生中継、BSフジで録画放送(日本時間13日2:03放送開始)を予定しています。大会連覇を目指す若きなでしこの戦いに、ぜひご注目ください。
監督・選手コメント
池田太 監督
これまで積み上げてきたことを世界大会で発揮できるチャンスが明日に迫っている喜びを感じながら、選手たちは今日のトレーニングに取り組んでくれました。明日の試合もそういった気持ちで迎えられると思います。これまでも色々なアイデアを出して、国内トレーニングキャンプから工夫して選手たちともやれてきています。この大会を通じて成長しながら、今持っている力をぶつけていければと思います。
オランダに対しては、最初に受け身になるのでなく、まずは自分たちが積み上げてきたストロングポイント、アグレッシブに前から奪いに行きながら、その上でオランダがどう戦ってくるかを見たいと思います。腰が引けたゲームの入りにならないように、強気に入っていきたいです。選手にも勇気を持ってミスを恐れずにと伝えています。相手はフィジカルの強い選手もいますし、前線にスピードがあり特長のある選手もいます。またシニアチームと同様に組織的にボールを動かす特長もあります。そこに対しては準備をして、我々の互いに関わりあう攻撃の良さを出していければと思います。相手の色々なプレーに対して、起こりえる事を想定できれば落ち着いてゲームを進められるので、90分間自信を持って戦いたいです。
DF #3 長江伊吹 選手(AC長野パルセイロ・レディース)
前日練習も雰囲気良くできましたし、自分も含めて緊張している選手が何人かいましたが、それは相手も一緒だと思っています。初戦の大切さは実感していますし、初戦で決まると言っても過言ではありません。この試合に懸ける気持ちは多くありますが、必ず勝利を掴まないといけないと思っています。内容がどうであれ、まずは結果を求めて戦っていきたいです。海外の選手はリーチの長さやフィジカル能力の高さ、シュートをミドルレンジから打ってくるところなどは日本とは全然違うと感じています。チームとして勝つために、最後まで走り切る体力やチーム力はどのチームにも負けないと思っているので、そういったところで戦っていきたいと思います。
MF #15 天野紗 選手(INAC神戸レオネッサ)
個人的には2020年のFIFA U-17女子ワールドカップが中止となってしまったので、今回が初めてのワールドカップになります。すごくワクワクしていますし、チームとして攻守ともに細かいところまで共有できているので、良い準備ができていると思います。基本的に自分は、試合前はワクワクしていて入場する時に少し緊張しますが、試合が始まったらまた緊張はなくなるようなタイプです。まずは自分の実力、できることを自分のなかで確認するとともに、周りの人にも「この選手はこんなことができるんだ」というプレーを見せられたらと思います。FWにボールが入った時のサポートや前線への関わりを増やして積極的にゴールを目指していきたいです。
FW #9 山本柚月 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
コスタリカに来てから長い準備期間があって、その中でたくさんのことを積み上げてこられました。それを思う存分発揮できるように、楽しみながらプレーしたいです。長いキャンプを通して、みんな闘志を表に出せるようになってきているので、そういった部分は良い変化だなと感じています。スタジアムでの公式練習は、まもなく試合というなかで少し緊張しましたが、その倍くらい楽しみだなという気持ちです。ピッチの芝生やスタジアムのスケールを確認できたことはよかったです。
オランダ戦はグループステージの初戦ということもあり、この先の対戦相手を考えても一番重要な試合になるので絶対に勝ちたいです。オランダとはこれまで対戦したことがないですが、サイドからの攻撃が特徴的なので、そういった部分を防ぎつつ、自分のストロングを生かして、点を取りにいければと思います。
FIFA U-20女子ワールドカップ コスタリカ2022
大会期間:2022年8月10日(水)~8月28日(日)
グループステージ
第1戦 8月11日(木) 14:00[現地時間] vs U-20オランダ女子代表
第2戦 8月14日(日) 11:00[現地時間] vs U-20ガーナ女子代表
第3戦 8月17日(水) 17:00[現地時間] vs U-20アメリカ女子代表