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【Match Report】準決勝でUAEに5-1で勝利、決勝へ進出 ~AFCビーチサッカーアジアカップタイ2023~
2023年03月26日
ビーチサッカー日本代表は3月25日(土)、タイで開催中の「AFCビーチサッカーアジアカップタイ2023」(兼FIFAビーチサッカーワールドカップ2023アジア予選)の準決勝でUAEを5-1で退け、26日(日)に行われる決勝で難敵イランを相手に大会2連覇を目指します。
第1ピリオドの2分、右サイドの大場崇晃選手が、GK柴本慎也選手からの下手投げパスを右足でトラップ。そこから左足インサイドで流し込み、日本が幸先よく先制点を奪いました。
同10分には、山田貴仁選手が、相手選手に倒されてFKをゲット。自ら右足で強烈なシュートを放つと、ボールは相手GKの右手を弾いてゴールネットを揺らしました。
第2ピリオドからGKが河合雄介選手に交代出場。開始1分過ぎにさっそく見せ場が訪れました。
松尾那緒弥選手が自ゴールと至近距離の地点でFKを献上。大ピンチを迎えましたが、河合選手はタイミング良く右に飛んでビッグセーブを見せました。
攻守に良好な連動性を見せてUAEを圧倒していた日本ですが、第2ピリオドはファウルを取られる場面が増え、試合の流れを引き寄せることが出来ません。4分、自ゴール前で茂怜羅オズ選手がファウルを犯し、UAEにPKを決められて2-1と1点差に詰め寄られました。
その後も劣勢の時間帯が続きましたが、選手たちは体を張った粘り強いプレーで追加点を許しませんでした。
第3ピリオドの3分、松田康佑選手のパスを受けた赤熊卓弥選手が、得意のオーバーヘッドのシュートをみせるとボールはゴール左下に突き刺さりました。
8分にも赤熊選手がゴールを決め、試合終了間際には山内悠誠選手が相手のボールを奪い、そこから左足ゴールを決めて5-1快勝劇の立役者のひとりとなりました。
日本は26日、アジア王者をかけて強豪イランとの決勝に臨みます。ゴール前に立ちふさがる守護神2人のパフォーマンスも、勝敗の行方を大きく左右するでしょう。
先発したUAE戦が代表10試合目となった27歳のGK柴本選手。そして背番号1を背負った34歳のベテラン、河合選手。試合展開や局面などに応じて使い分ける「GK2人体制」で奮闘する日本の決勝の戦いぶりに注目です。
監督・コーチ・選手コメント
茂怜羅オズ 選手兼監督
第1ピリオドの内容は凄く良かったと思います。安定したプレーが出来ていました。でも第2ピリオドに入ると自分たちのペースでボールを持てなくなって苦しみました。それでも、これまでの試合と比べる全体的に安定感のある試合運びでした。UAEは戦術的にもシステム的にもきちんとしており、厳しい相手ではありましたが、ピヴォの3人が得点を決めてくれたし、プレーしていて「楽しい」と感じました。イランは誰もが点の取れる素晴らしいチーム。守備からカウンタ―攻撃を意識しながら戦いたいと思います。
田畑輝樹 コーチ
結果的には勝利することが出来、目標としているアジアチャンピオンとなる権利を有することが出来ましたが、内容的にはタフな戦いになりました。これがアジア予選の戦いなんだな、難しさなんだな、と感じています。
第2ピリオドは守りに入ったのでなく、やはり相手も強いし、しばらく流れが相手にいってしまい、それを食い止められなかった。しかしその時間帯に失点をしなかったことは評価したいと思います。イランは簡単な相手ではありませんが、自信を持ってしっかりと勝ちいきたいと思います。
宜野座寛也 コーチ
GKは2人ともチームのために本当に良くやってくれています。それぞれの特徴、それぞれの良さが試合に出ている。柴本はシュートを打って点が取れているし、河合は出場時間が限られているとはいえ、自分のやるべきことをバランスよくこなしている。ビーチサッカーは近年、GKの存在感が非常に増してきていると思います。今大会のベスト4を見ても、どの国にも良いGKが揃っています。もちろん日本のふたりも、非常に素晴らしいGKです。決勝では、良いコンディションで良いパフォーマンスを発揮できるようにフォローしたいと思います。
GK #1 河合雄介 選手(東京ヴェルディBS)
試合自体の入りは良かったと思いますが、相手のプレッシャーもあってマイボールの時間が難しくなりました。それでも崩れることなく、第3ピリオドになって立て直せたことは良かったと思います。(柴本)慎也は足元の技術があり、素晴らしいシュートも打てる。自分の場合は、スローイングを得意としています。違うタイプのGKのいるチームというのは、対戦相手にしてみたら非常にやりづらいと思います。宜野座GKコーチと3人で団結しながら、これからも互いに高め合っていきたいと思います。
GK #12 柴本慎也 選手(東京ヴェルディBS)
ここまで点も取れていますし、自分自身のパフォーマンスは良いと思います。UAEは個人能力が高く、ゲームスピードもあったので第2ピリオドは途中まで厳しい戦いとなりました。この大会を通してレベルアップが出来ているかなと思います。
(河合)雄介さんはスローイングが得意だし、自分は足元の技術が武器。試合の流れによって2人がそれぞれプレーすれば、相手は混乱をきたすでしょう。雄介さんは経験が豊富で優しい人です。2人で意識を高め合いながら「上」を目指したいと思います。
FP #9 山内悠誠 選手(東京ヴェルディBS)
(低調だった)第2ピリオドの改善点として「アラ(MF)が高い位置を取ってマイボールの時間を作ろう」と話し合いました。点は取りたいと思いますが、チームが勝利することを最優先にしながらプレーしています。今日は1対1の攻防でボールが取れていたので(終了間際のプレーは)狙っていました。ボールを奪い、食い付いてきた2人をかわし、点を取ることができました。点差以上に拮抗した内容の試合でしたが、これくらいのレベルの試合になると燃えます。優勝カップを持って帰りたいと思います。
YouTube(AFC):#ACBeachSoccer Thailand 2023 | UAE 1 - 5 Japan
AFCビーチサッカーアジアカップタイ2023
大会期間:2023年3月16日(木)~2023年3月26日(日)
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