AFC U17アジアカップ タイ2023の準々決勝が6月26日(月)に開催され、パトゥムターニースタジアムでU-17日本代表はU-17オーストラリア代表と対戦しました。

この準々決勝は、勝てばFIFA U-17ワールドカップへの出場資格が得られる「最も大事な試合」（森山佳郎監督）。日本の選手たちは一丸となってこの大一番へ挑みました。

日本はグループステージ最終節から大幅にメンバーを入れ替え。GKに後藤亘選手（FC東京U-18）、DFに小杉啓太選手（湘南ベルマーレU-18）、永野修都選手（FC東京U-18）、本多康太郎選手（湘南ベルマーレU-18）、柴田翔太郎選手（川崎フロンターレU-18）が入り、中盤の中央に山本丈偉選手（東京ヴェルディユース）と中島洋太朗選手（サンフレッチェ広島ユース）、両サイドに吉永夢希選手（神村学園高）、佐藤龍之介選手（FC東京U-18）、そして前線には道脇豊選手（ロアッソ熊本）と名和田我空選手（神村学園高）が入りました。

日本は「オーストラリアは15から20分くらいまでの勢いが凄いと聞いていて、『逆に自分たちがそれを呑み込んでしまおう』と話していた」と名和田選手が振り返ったように、序盤から積極的なプレーを見せました。

開始10分には柴田選手のロングスローが相手DFに当たってこぼれたところを「予測して動いていた」名和田選手が巧みに押し込んで先制。さらに23分には永野選手のロングパスから左サイドを破った吉永選手のグラウンダーのパスを受けた道脇選手が右足シュートを流し込み、2-0とリードを広げました。

ハーフタイムを挟んで迎えた後半、オーストラリアも懸命の反撃を見せ、62分にはオーストラリアのFWイランクンダ選手のゴールを許して1点差に迫られました。しかし、グループステージでの反省を踏まえ、「みんなでしっかりコミュニケーションを取って対応できた」（本多選手）という日本はこの失点で崩れることなく戦うと、後半23分でした。佐藤選手のスルーパスを受けた交代出場のFW高岡伶颯選手（日章学園高）が冷静に相手DFとGKを切り返しでかわし、左足シュート。これが決まって3-1とリードを広げました。

その後は相手の反撃を粘り強く跳ね返し、「全員が100％の力を出してくれた」（森山監督）日本が3-1のスコアを保って快勝。ベスト4進出と世界大会出場権を勝ち取りました。

監督・選手コメント

森山佳郎 監督
選手たちは本当によくやってくれました。日本の選手たちにとってこの世界大会出場で得られる経験というのは本当に貴重なものなので、掴み取るができて良かったです。ただ、われわれの目標は優勝です。次の相手のイランは昨年の親善試合で対戦して敗れていて手強いチームであることはよくわかっています。次はもっとボールを保持する時間を増やして相手の足を止めるようなサッカーをしたいと思っています。

DF #3 小杉啓太 選手（湘南ベルマーレU-18）
1失点してしまったのは自分のマークなので悔しいですが、そこから対応を修正して改善できたのは良かったです。チームとしては優勝に向けてもう一度引き締めて、個人としてはマッチアップする相手に絶対やられないということをもう一度意識していきたいと思います。みんなもう切り替えて次の試合に向かっていると思いますし、明日からまたしっかりやっていきたいです。

DF #16 本多康太郎 選手（湘南ベルマーレU-18）
勝つことができてホッとしています。前の試合で4失点をしてしまっていたので、守備の選手たちでよく話し合いをしてこの試合に挑みました。今日も1失点してしまったのは反省しないといけないのですが、それ以外の場面ではみんなの力で守ることができたと思います。今日は後半から疲れで足が重くなってしまったので、中2日の準決勝に向けてコンディションを整えていきたいです。

FW #11 高岡伶颯 選手（日章学園高）
やっとゴールを決めることができました。グループステージでは無得点でしたが、ゴールへのイメージは持てていたので、そこは継続してやっていこうと思っていました。ゴールの場面では、これまでと違って冷静になることができていたと思います。自分の目標は得点王なので、ここからもっとゴールを決めていきたいと思います。

YouTube(AFC):#AFCU17 - QF | Japan 3 - 1 Australia

AFC U17アジアカップ タイ2023

大会期間：2023年6月15日(木)～2023年7月2日(日)

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