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なでしこジャパン 男子高校生とのトレーニングマッチに1-0で勝利
2021年06月30日
なでしこジャパンは29日(火)、男子高校生とトレーニングマッチを行い、前半の菅澤優衣香選手のゴールを守りきって1-0で勝利しました。
午前中の雨天から打って変わって、期間中で一番紫外線の強さを感じた午後15:15にキックオフ。GKに山下杏也加選手、4バックは左から宮川麻都選手、宝田沙織選手、熊谷紗希選手、清水梨紗選手が並びます。中盤のボランチには中島依美選手と杉田妃和選手が組み、左サイドの長谷川唯選手と右サイドの籾木選手が菅澤優衣香選手と岩渕真奈選手のツートップとともにゴールを狙う布陣です。
「テンポが出なかった」と高倉麻子監督が振り返ったように、序盤は攻撃でリズムを見いだせず、男子高校生の勢いを受ける形に。重要視しているゲームの入り方に課題を残す一方で、守備面では各所で奮闘がみられ、ゴールは与えません。長谷川選手が体調不良で遠藤純選手と交代するハプニングに見舞われながらも、ゲームは徐々に落ち着きを見せ、攻撃にも繋がりが出始めます。22分には相手のパスをカットした宝田選手から宮川選手、杉田選手と繋がり、籾木選手とのワンツーから遠藤選手にパスを送ります。杉田選手が再び絡んでワンツーでペナルティエリア内に侵入した遠藤選手のクロスに飛び込んだ菅澤選手が押し込んで先制点を奪います。
暑さの厳しいこの日は、前半・後半それぞれ30分が経過したところで飲水タイムが設けられ、その間にも選手たちが積極的にコミュニケーションを取る姿が見られました。
1-0で折り返すと、後半からGKを池田咲紀子選手に変え、菅澤選手に変わって田中美南選手を投入。その後も三宅史織選手、南萌華選手、林穂之香選手を投入しながら、ピッチ上でポジションを流動的に変え、ベンチワークも東京オリンピックを見据えたテストとなりました。後半は1点ビハインドの相手の攻撃をかわしながらチャンスを伺うも、得点、失点とも生まれず、試合は1-0で終了。結果を出しながら課題を持ち帰るという上々のトレーニングマッチになりました。
なでしこジャパンは4日にも男子高校生とのトレーニングマッチを予定しています。
選手コメント
GK #18 山下杏也加 選手(INAC神戸レオネッサ)
チームはクロスの対応や、やることが明確になったり、同じ意識、共通理解でプレーできていて、次の展開が同じ判断ということが増えました。ワンタッチで相手のプレッシャーをはがせる場面も多かったのですが、身体能力が高い相手に蹴りこんでも回収されてしまう点は難しかったと思います。(7/14に対戦する)オーストラリアは、2018年のアジアカップで、ぎりぎり優勝できた試合のイメージが強く、結果的に優勝しましたが、内容的にも圧倒的にオーストラリアの方が色々な場面で勝っていたと思います。東京オリンピックが始まる前にそうした相手と戦えることは非常にありがたいです。高倉監督は今日の試合もバックアップの選手を起用して、18+4ではなく、22人と考えていると思います。自分は同じ所属チームの史織(三宅選手)のことも気になりますし、一番は知佳(平尾選手)が試合に出れずに脇で練習しているのを見て、過去にバックアップメンバーだった自身を振り返って考えるとモチベーションを維持することの大変さは分かるので、知佳がのびのびやってくれれば嬉しいです。
MF #20 林穂之香選手(AIKフットボール/スウェーデン)
後半の途中から試合に入って、1点リードする中で相手のプレッシャーをかわすところはよかったですが、カウンターを受けたり、時間の使い方やどこでボールを動かすのかといった試合の進め方はもう少し考えないといけないと思いました。ピッチに入ってからは守備の距離感とか、ボランチでコンビを組んだ中島選手と主に話しながらプレーしました。ボランチとして、ビルドアップの部分で少しでも隙間があれば前を向くことが自分の課題で、特に同じボランチの中島選手や三浦選手など、上手い選手から盗んでいきたいです。今回の選出はバックアップメンバーという形ですが、高倉監督からも22人でひとつのチームで戦っていくと、と言われています。バックアップとしてでも、選ばれたからには活動を通じて自分の成長にもつなげていきたいですし、常にいい準備をしていきたいです。仮に自分が出ることになれば、チームに貢献したいという思いは強いので、そのモチベーションを持ってプレーを続けていきたいと思います。
第32回オリンピック競技大会(2020/東京)
サッカー競技日程:2021年7月21日(水)~2021年8月7日(土)
なでしこジャパン(日本女子代表)対 オーストラリア女子代表
開催日:2021年7月14日(水)
会場:京都/サンガスタジアム by KYOCERA
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