現地時間27日(月)、欧州遠征を実施しているU-22日本代表はスペイン／ムルシアのPinatar ArenaでU-22ベルギー代表と対戦しました。

今年初の試合となった24日(金)のドイツ戦を2-2で終えた日本はメンバーを7名変更し、ベルギー戦に臨みました。GKには小久保玲央ブライアン選手（SLベンフィカ／ポルトガル）、最終ラインは左から加藤聖選手（V・ファーレン長崎）、鈴木海音選手（ジュビロ磐田）、西尾隆矢選手（セレッソ大阪）、初招集の中村拓海選手（横浜FC）を配し、中盤はアンカーに川﨑颯太選手（京都サンガF.C.）、インサイドハーフに鈴木唯人選手（RCストラスブール／フランス）と藤田譲瑠チマ選手（横浜F・マリノス）を起用。前線は左から平岡大陽選手（湘南ベルマーレ）、木村勇大選手（京都サンガF.C.）、松村優太選手（鹿島アントラーズ）が入りました。

試合は立ち上がりからベルギーに押し込まれます。4-3-3で挑んだ日本に対し、ベルギーは3-4-2-1の布陣。システムが噛み合わず、数的優位を作られる場面が目立ちました。5分にはパスミスから攻撃に繋げられ、ミドルシュートを相手に決められてしまいます。以降もペースを掴めず、20分にもミスから失点。32分に中村選手に代えて内野貴史選手（フォルトゥナ・デュッセルドルフ／ドイツ）を投入しますが、流れを変えられません。

しかし、後半に日本は修正し、一気に反撃に転じます。後半開始から木村誠二選手（FC東京）、佐藤恵允選手（明治大）、山本理仁選手（ガンバ大阪）、細谷真大選手（柏レイソル）を投入。3-4-2-1のシステムで問題点の改善を図ります。大幅にメンバーを入れ替えた相手も4バックに変えてきましたが、ピッチ内でコミュニケーションを取りながら修正。マンツーマンディフェンスでマークをはっきりさせると、守備が安定して攻撃を仕掛ける回数が増えていきます。すると、54分に加藤選手の右CKを木村誠二選手が頭ですらし、最後は佐藤選手が押し込んで1点差。64分にはショ―トカウンターを仕掛け、鈴木唯人選手がネットを揺らしてついに同点に追い付きました。以降も粘り強く戦い、何度も攻撃を仕掛けていきます。しかし、86分に三度ミスから決勝点を許す形に。反撃を試みましたが、このまま試合終了となりました。

また、試合後にPK戦を実施しました。キッカーは8人で回す特別ルールとなるなか、後攻の日本は4人目の山田楓喜選手（京都サンガF.C.）が失敗。しかし、山本選手、細谷選手、西川潤選手（サガン鳥栖）、藤田選手が決め、4-3で勝利を挙げました。

監督・選手コメント

大岩剛 監督
我々が持っていたプランと予想し得るネガティブな要素があるなかで、ネガティブな要素が思いきり出てしまいました。（遠征を振り返り）得点できている点は素晴らしいのですが、90分の中で自分たちがどういう試合運びをしたいのか、どういう時間の使い方をしたいのか。前半はまだまだ反省点ばかりで、やらないといけないことがあります。チームとしてやるべきことを、もっともっと全員が共有して、どこで何をやるかを明確にしていきたいです。

DF #5 木村誠二 選手（FC東京）
3バックの左に入った経験は今までにクラブでもあったのですが、去年はクローザーとして守備的な役割を担うための起用でした。今日みたいに（攻撃的な役割で）前に運ぶプレーや前線に関わっていく仕事ではなかったので、ベルギー戦では頭の中でどういうプレーをするべきか、立ち位置を考えながらバランスを見てやっていました。左足が利き足ではないので、ちょっと難しかったですが、後半の立ち上がりにいきなりボールを奪われた場面以外はそこまで大きなミスはなかったと思います。最低限のプレーはできたと感じています。

MF #8 藤田譲瑠チマ 選手（横浜F・マリノス）
今日の試合、早い時間帯で失点してしまいました。それも自分たちのミスからで、立て続けにゴールを許しました。（2失点で）少し自分たちの気持ちも後ろ向きになってしまった部分もあると思うので、そういうところを自分の声でもう一度落ち着かせて、バラバラにならないようにできれば良かったです。（PK戦に関しては）試合に負けてしまったので、ここは絶対に勝とうと話して入りました。自分たちはそういったメンタルの部分は最後まで落とさずにできたと思います。

MF #18 佐藤恵允 選手（明治大）
（得点は）役目を果たしただけです。（コーナーキックから）運良くボールが来たので、チームのゴールだと思います。前半は4-3-3のシステムでなかなかうまくいきませんでした。自分はベンチスタートだったので、自分の役割は途中から入って流れを変えること。その気持ちはベンチでずっと持っていたので、後半に少しは流れを変えられたので良かったです。ただ、途中交代の選手はフレッシュだと思うので、もう1段階強度を上げられないと役目を果たせたとは言えません。2-3で負けてしまったので、そこは見つめ直してやっていきたいです。

国際親善試合

2023年3月24日(金) 18:15 キックオフ予定（日本時間 3月25日(土) 2:15）vs U-22ドイツ代表
会場：PSD Bank Arena（ドイツ／フランクフルト）

2023年3月27日(月) 19:00 キックオフ予定（日本時間 3月28日(火) 2:00）vs U-22ベルギー代表
会場：Pinatar Arena（スペイン／ムルシア）

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