なでしこジャパン(日本女子代表)は3月5日(木)から11日(水)、2020 SheBelieves Cup(アメリカ)に出場する。

今回で5回目の開催となるSheBelieves Cupは、アメリカサッカー連盟が主催する4カ国の女子代表チームによる国際親善大会。
『SheBelieves』は、あらゆるフィールドにおける女性の活躍を奨励する活動で、『SheBelieves Summit』と題したディスカッションやワークショップを開催しており、その活動の柱として2016年からSheBelieves Cupを毎年開催している。

強豪スペイン、イングランド、アメリカが出場

今大会は、なでしこジャパンにとって第32回オリンピック競技大会(2020/東京)に向けた、最後の国際大会だ。成長著しいスペイン(FIFAランキング13位)、前回大会優勝のイングランド(同6位)、FIFA女子ワールドカップフランス2019で連覇を達成したアメリカ(同1位)が出場するため、強豪チームと連続して対戦する絶好の機会となる。
なでしこジャパン(同10位)は、スペインとは過去2回対戦しているが、1分1敗と勝ち星がないため、オリンピックイヤーの初戦で初勝利を狙う。
イングランドは女子ワールドカップ2大会連続ベスト4の実力を有しており、選手はオリンピックでイギリスの主軸としての出場が見込まれている。
開催国アメリカは、2016年のリオデジャネイロオリンピックで失意のベスト8敗退となったが、先の女子ワールドカップで再び世界一となり、Vlatko Andonovski新監督を迎えて北中米カリブ海予選を首位通過。オリンピック出場を2月に決めたばかりだ。

ワールドカップ後、躍進を続けるなでしこジャパン

2019年の女子ワールドカップ以降、なでしこジャパンは現在5戦全勝中。特に2019年12月のEAFF E-1 サッカー選手権 2019 決勝大会では、4大会ぶり3回目の優勝を達成して今大会を迎えた。
なでしこジャパンの高倉麻子監督は「(昨年)夏以降の試合は19得点0失点という成績を収めているが、今回は1～2段階上の相手」と、強豪チームを警戒しながら、今大会を見据えて2月14日から19日のトレーニングキャンプ(福島県Ｊヴィレッジ)では、男子高校生・大学生との合同練習を重ねてきた。
キャンプに参加したFW岩渕真奈選手(INAC神戸レオネッサ)は「アメリカ遠征は自分たちにとって、大事な秤(はかり)になると思う。課題を一つひとつ修正して、完成させたものを最終的にオリンピックで出せるようにしたい」と、今大会を重要視している。

前回大会は3位、強豪相手に初制覇なるか

なでしこジャパンが初出場した2019 SheBelieves Cupは、初戦のアメリカ戦で試合終了間際の劇的な同点弾で2-2と引き分け、続くブラジル戦では3-1と勝利したが、イングランドとの最終戦で0-3と敗れ、3位で大会を終えた。

前回大会（2019 SheBelieves Cup）の結果はこちら

高倉監督は「非常に難しい戦いになると思うが、優勝を目指して戦いたい」と目標を掲げ、SheBelieves Cup初制覇を目指す。約5ヶ月後に迫るオリンピックで最高の結果を得るために、有意義な大会としなければならない。
なでしこジャパンは、3月5日(日本時間6日)にスペイン戦、8日(日本時間9日)にイングランド戦、11日(日本時間12日)にアメリカ戦を迎える。

スケジュール

※時間はすべて現地時間です。
※スケジュールや会場は急遽変更になる場合がございます。

2020 SheBelieves Cup

大会期間：2020年3月5日(木)～2020年3月11日(水)
会場：アメリカ／Exploria Stadium、Red Bull Arena、Toyota Stadium
女子出場国：スペイン、イングランド、アメリカ、日本
テレビ放送：日本戦全3試合をNHK BS1にて中継

大会情報はこちら

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